皆さんはポスティング業者を選択する際、どのような点を意識していますか。
同じポスティング作業を委託するにしても、出来る限りコストパフォーマンスが良いところを選びたいと思う方がほとんどでしょう。
ポスティングの料金は業者によって差が大きく、同じA4サイズ・配布先を選ばない条件でも、1枚あたりの単価が安い業者と高い業者では倍以上の差が出ることもあります。名古屋と東京でのコスト比較でも触れているとおり、地域差も無視できません。
この記事では、ポスティング料金がどのような要素で決まり、どこを見直せばコストダウンにつながるのかを、現場で20年以上ポスティングを手がけてきた立場から整理していきます。
料金変動の要素とは?
ポスティングの料金は主に「配布先の指定」「チラシのサイズ・重さ・枚数」「配布エリア」「配布方法」の組み合わせによって変動します。詳しい算出の考え方は料金相場の解説記事でも紹介していますが、ここでは各要素を一つずつ見ていきましょう。
・配布先の指定
ポスティングには「全戸配布」と「セグメント配布」の2種類の配布方法があります。
全戸配布とは、配布エリアを指定して全ての住宅世帯に配布物を投函することです。
業者にとってはポスティングOKの住宅なのかを確認する必要がなく、効率を落とさずに作業を進められるため、ポスティング価格も抑えることができます。大型のマンション等であれば短時間で配布を完了することができるため料金が安くなる一方、戸建て住宅が多いエリアでは料金が高くなる傾向があります。
一番安いポスティング方法は「軒並み配布」と呼ばれる、戸建て・マンション・企業・商店などのポスティング先を選ばない配布方法です。ターゲットを「集合住宅」に絞るのか「戸建て住宅」に絞るのかでも料金は大きく変わります。
セグメント配布とは、販売する品物の顧客層に絞って、配布先を選別しながら配布物を投函していくことです。
例えば、「塗装専門会社が一戸建てのみにチラシを配布する」といったシチュエーションで利用できます。業種によって適したセグメントの組み方は異なりますので、業種別のポスティング料金の考え方もあわせて確認しておくとよいでしょう。
しかし、ポスティング業者がエリア内の一戸建て住宅のみを選別するなど手間のかかることが多いため、値段も全戸配布に比べて割高になります。また、企業や商店などをターゲットにすると、依頼に合わせて配布先を選んで個別に対応することになるため、さらに料金は高くなる場合が多いです。
・チラシのサイズ、重さ、枚数
ポスティングしたい紙のサイズや枚数によって料金も異なってきます。
小さいサイズにこだわると配布物で一番強調したい字が小さくて見えない、お客様に読まれにくいなどデメリットもあるので注意しましょう。
手に取りやすい・見やすい・ポストに投函しやすい等の理由から最近はB5、A4が主流です。チラシを折りたたんだ状態で直接納品し、そのままポスティングを依頼しても、配布の際には大量に持ち歩くことになりますので、ポスティングの価格は「仕上がりサイズ」ではなく「広げた時のサイズ」で決定する場合が多い点は覚えておきましょう。サイズごとの料金の違いは用紙サイズでどう変わるかの解説で詳しく紹介しています。
ポスティングのチラシは、一度に大量の枚数を人力で効率よく配っていくため、用紙の重さも料金に影響を与える要因になります。ポスティングのチラシの場合は光沢紙へのカラー印刷が多く、90㎏厚口よりもやや薄めの用紙を使用する事が一般的です。しっかりしたポスターやパンフレットのように厚い紙を使用すると追加料金が必要になる事もあるので、チラシを作成する際には用紙選びも重要になってきます。
枚数についても、特に指定していない業者も多いですが、10万枚以上依頼すると10%程度割引になる業者さんも存在しています。依頼枚数で料金にどれだけ違いがあるのか、一度確認してみる事で無駄なコストを抑えられる可能性があるかもしれません。配布物の種類によっても相場は変わりますので、配布物ごとのポスティング料金も参考にしてみてください。
・配布エリア
エリア選定ではお客様の要望や地域に適した場所へ配布していかないとなりません。
例えば、A市に開店したスイーツのお店のチラシを配布して集客したいのに、隣町のB市を重点的にポスティングをしてもお客様の集客率は悪いです。
年齢や地域、どのようなお客様に見てもらいたいのかなどしっかりとしたペルソナを設定することにより、コストパフォーマンスの良いポスティングになります。
また、同じ都市の中でもエリアによって単価が違うことがあります。例えば東京二十三区でも、千代田区・中央区・港区のみ特別料金として25%程度高くしている業者があれば、練馬区・杉並区では若干安く設定している業者も存在するようです。単価が高いエリアに気づかず配布を続けていると、それだけでコストが膨らんでしまいます。地域別の料金差については地域別料金比較の記事も参考にしてください。
・配布方法
例えば複数の商材のチラシを併配した場合、同じ手間でも何倍ものチラシを配ることができるので、単価が安くなります。こういった配布方法の違いも料金に影響を与えますので、配布方法によって料金がどう違うかを確認しておくと無駄なコストを避けやすくなります。
ポスティング価格を抑えるには
・要素に優劣をつける
価格を抑えるには、まず価格を構成する要素に優劣をつける必要があります。
例えば、A地域に来月出店するピザのお店のオープニングセールの案内をするとします。その際には、大きく分けて以下の4つの要素に優劣をつけなければいけません。
- ①チラシの配布期間
- ②どれくらいの大きさ、枚数なのか
- ③セグメントはどのようにするのか
- ④配布場所
この中で一番重要視したい要素は①のチラシの配布期間で、オープンセールの案内がオープン後に行っても意味がないためです。配布期間もオープン直前に依頼をすると納期までの時間が短いため、価格が高騰することがあります。
前もって時期や配布期間を明確に打ち出すことによって、価格を抑えつつお客様に認知してもらうことができるので参考にしてみてください。
・外せない要素
配布期間以外にも外せない要素として、配布地域があります。
例えば、Aの地域でピザ屋さんを出店するのにAの地域にはチラシを配布せず、Bの地域に配布するのでは売り上げの増加は見込めません。
この場合、まずはAの地域を重点的にポスティングすることにより、近場のお客様を呼び込むことが可能になります。
また、範囲が広がると料金も高騰していく可能性が高いので、ある程度絞る必要があります。
・効果測定は必須
効果測定は必ず行う必要があります。
今回のポスティングで優先した要素は果たして有効だったのか、効果は出ているのか、2回目以降のポスティングをする必要があるのかなど、今後の適切な対応につながるからです。
これにより本当に何が必要で必要でないかを把握することができ、価格を徹底的に落とすことができます。また、継続的にポスティングをすることによって、効果測定もだんだんとスムーズにできるようになってきます。
削った要素が本当に削ってよかったものなのか、残した要素は本当に残すべきなのか、反響率など定量的な指標を使って検証していきましょう。価格だけで業者を選ぶと、配布の質が落ちて反響が取れなくなることもあります。料金だけでなく配布の管理体制も含めて業者を見極めることが大切です。詳しくは料金よりも大事なポスティングの管理体制で解説しています。
割高になりやすい落とし穴
サイズ、重さ、配布先、配布方法、枚数以外にも、気づかないうちに料金を割高にしてしまう原因があります。意図せずコストが膨らむパターンを知っておくだけでも、無駄な出費を避けやすくなります。
・急ぎで配ってくれる業者に依頼している
ポスティング業者では基本料金での配布期間の目安を1週間程度にしていることが多いです。曜日や日付・時間帯指定をすると、その分手配する人員が増え料金が加算されていきますので、ある程度配布期間は長めに取っておき、曜日・日付・時間帯を指定しないほうがよいでしょう。
・無駄に大きいチラシを準備している
ポスティングのチラシはA0~A6、B0~B6とどのサイズでも可能ですが、どのサイズでもポストに入るわけではありません。
最近はA4・B5サイズが主流でそれよりも大きいとポストに入らない事が多いようです。そのため、B4サイズ以上で折が入っていない場合は、ポストに入るサイズまで2つ折り、4つ折りと折り代金1折につき0.5~1.5円前後が加算され、結果として料金が高くなっていきます。大きいチラシであればあるほど、紙1枚あたりの重さも重くなってしまうので、先述した「重さ」の部分での料金も割高になっていきます。
業者ごとの料金体系の違いを比較しておくと、こうした落とし穴に気づきやすくなります。業者別のポスティング料金の解説も参考にしてみてください。
まとめ
今回はポスティング料金をコストダウンする秘訣・コツについてご紹介しました。
無駄なコストを省くためにも、必要な要素とそうでない要素を選別して、最適なポスティングを行うようにできるとよいでしょう。
株式会社ポスティングサービスは長年業界に携わってきたため、様々なノウハウと実績があります。ポスティングの基礎から見直したい方はポスティングとは(基礎知識)もあわせてご覧ください。
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