ポスティングを検討していると、業者によって見積もり金額が大きく異なり戸惑うことがあります。実はこの違いの多くは、どの配布方法を選ぶかによって決まるものです。メールやアプリでの告知配信がメインとなっている現在、ポストに投函するスタイルは再注目されていますが、委託できる業者は多数存在しているうえ、配布方法によってポスティング料金も大きく異なってきます。
この記事では配布方法を種類別に解説し、それぞれの料金の違いと選び方の判断基準について紹介していきます。配布方法の名称や料金相場だけでなく、「自社はどれを選べばよいのか」という視点でも読み進めていただければと思います。
単配と併配とは
ポスティングの配布方法は、大きく分けると「一枚だけ投函するか、複数枚まとめて投函するか」という違いがあります。これが単配と併配です。
「単配」とは、一度のポスティングで自社の制作した配布物を一枚だけ、配布エリア内の各ポストに投函する配布方法です。他社のチラシと混ざらないため、自社のブランドイメージをそのまま届けたい場合に向いています。
配布するエリアや配布物のサイズなどによって料金は異なってきますが、単配の場合「一枚5〜7円」が相場で、A4サイズであれば「一枚5〜6円」、A3サイズなら「一枚6.5〜7円」程度です。一枚単位の単価は高めに見えますが、他社チラシの影響を受けずに反応を測定しやすいという特徴があります。
一方、同時配布や併せ配布とも呼ばれる「併配」は、他者のチラシと共に自社の配布物を投函するスタイルです。
一度に多くの配布物を投函する配布方法のため、併配はA4サイズだと「一枚3.5〜4.5円」、A3サイズだと「一枚5〜6円」が相場です。
「併配」は単配よりも比較的安価でポスティングが行えるうえ、一度に数枚の配布物をポスティングする方がスタッフへの負担も減り効率的なため、すべての配布枚数を投函するまでの期間を短縮することができます。コストを抑えつつ広範囲に早く届けたい場合は併配、他社チラシと混ざらず単独で届けたい場合は単配、という使い分けが現場での基本的な判断基準になります。用紙サイズによる料金差についてさらに詳しく知りたい場合はポスティング料金は用紙サイズでどう変わる?も参考にしてください。
ローラー配布とセグメント配布とは
単配・併配が「混ぜるかどうか」の違いなら、ローラー配布とセグメント配布は「どこに配るか」の違いです。
「ローラー配布」とは、一戸建てやマンション、事務所など建物のカテゴリーに限定せず、配布エリア内にある建物すべてにポスティングできる配布方法です。
最も一般的な配布方法として知られており、全戸・軒並み配布や通常配布とも呼ばれています。チラシ投函禁止のステッカーなど、配布物の投函を禁止している場所を除けばどこにでも投函できるため、配布地域内の全世帯の約70%をカバーできる特徴があります。幅広く認知を広げたい、エリア内の潜在顧客を取りこぼしたくないという場合に適した方法です。
料金も良心的で、A4サイズなら「一枚3.5〜5円」、A3サイズなら「一枚4.5〜6.5円」が相場です。
総じてローラー配布の単価は「一枚3.5〜6.5円」が相場で、価格が良心的な面からローラー配布を選ぶ方も多くいます。初めてポスティングを行う事業者や、まずはエリア全体の反応を見たいという段階では、ローラー配布から始めるケースが現場でもよく見られます。
一方の「セグメント配布」は選別配布ともいわれ、投函する対象の条件を設定し、「目視で確認できる」建物に配布していく方法です。
外観やマンション、アパート、事業所など配布したい建物の条件を設定し、その条件と合致している目視で確認できる建物、もしくは集計したデータと合致するポストに配布スタッフが歩いて投函します。たとえば「戸建てのみ」「ファミリー向けマンションのみ」といった条件を設定することで、商品やサービスのターゲットに近い世帯へ絞って届けることができます。
A4サイズなら「一枚4.4〜5.5円」、A3サイズなら「一枚4.8〜6.5円」が相場で、ローラー配布と並び比較的安価でポスティングが行えます。ただし条件を細かくしすぎると配布効率が落ち、スタッフの作業時間が延びて実質的な単価が上がることもあるため、条件設定は業者と相談しながら決めるのが現場での進め方です。配布物の種類によっても料金が変わってくるため、配布物ごとのポスティング料金についてご紹介!も合わせて確認しておくと見積もりの比較がしやすくなります。
オーダーメイド配布とは
「オーダーメイド配布」とは、ターゲット選定をした後、年収や家族構成を設定、配布エリアから配布枚数、配布期間など、ポスティングのすべてを指定できる配布方法です。
料金相場はA4サイズなら「5〜7円」、A3サイズなら「6.5〜8.5円」です。
すべての条件を指定できる分、単価は他の配布方法と比べて高額になりますが、より反響を得やすくなります。年収や家族構成といった細かいデータに基づいて配布先を絞り込むため、商材と世帯属性の相性がはっきりしている商品・サービスほど効果を実感しやすい傾向があります。
予算に余裕があり、細かいターゲット層や条件がある場合はオーダーメイド配布がオススメです。逆に、まだターゲット像が固まっていない段階でオーダーメイド配布を選んでしまうと、条件設定のための打ち合わせに時間がかかり、配布開始までのスケジュールが後ろ倒しになることもあるため注意が必要です。
配布方法以外で料金が変わるポイント
ここまで配布方法ごとの料金相場を見てきましたが、実際の見積もりは配布方法だけで決まるわけではありません。配布エリアの世帯密度、用紙サイズ、配布枚数、配布期間の長さなどが組み合わさって最終的な単価が決まります。
たとえば同じローラー配布でも、都市部と郊外では一軒あたりの移動距離が異なるため、人件費の構成が変わり単価差が生じることがあります。地域差について具体的に比較したい場合はポスティングの費用相場と地域別料金比較【2025年最新版】や、費用内訳を解説!ポスティングの料金相場:名古屋と東京でのコスト比較が参考になります。
また、料金相場全体の仕組みをまとめて把握したい場合はポスティング料金の相場を解説!料金はどう決まる?、業種によって相場感が異なる点についてはポスティングを行っている業種別に料金を紹介も確認しておくと、自社の予算感とのすり合わせがしやすくなります。
見積もりを比較するときに見落としがちな点
配布方法ごとの単価だけで業者を比較すると、安さだけで選んでしまい後から後悔するケースも少なくありません。単価が安い配布方法でも、配布後の管理報告がしっかりしていなければ、実際に配布されたかどうかの確認ができず意味がなくなってしまいます。
配布スタッフの管理体制や配布完了報告の有無は、料金表には表れにくい部分ですが、実際の効果を左右する重要な要素です。この点については料金よりも大事! ポスティングの管理体制で詳しく触れていますので、見積もり比較の際にぜひチェックしてみてください。
また、少しでもコストを抑えたいという場合は、配布方法の選び方以外にもコストダウンの工夫があります。ポスティング料金をコストダウンする秘訣とは?では、配布方法の選定とあわせて取り入れられる具体的な工夫を紹介しています。
自社で配布するか業者に外注するか迷っている段階であれば、自社で配る?業者に頼む?ポスティング外注の費用相場と失敗しない選び方も判断材料になります。業者によって同じ配布方法でも料金体系が異なるため、ポスティングを行ってくれる業者別の料金について解説で比較の観点を押さえておくのもおすすめです。
まとめ
比較的良心的な料金でブランドの価値を重視したいのなら単配、手間を省き短期間でポスティングするのなら併配が向いています。もっとも一般的な配布方法で良心的な料金を優先するのならローラー配布、ターゲット層を絞り反響率を望むのならセグメント配布がよいでしょう。
細かいターゲット層や配布エリアの設定ができており、予算に余裕がある場合はオーダーメイド配布がオススメです。配布方法の選択は、料金の安さだけでなく「何を届けたいか」「どの範囲まで知ってほしいか」という目的に合わせて決めることが大切です。配布方法ごとの具体的なプラン内容についてはポスティングの料金・配布プランもあわせてご覧ください。
どの配布方法が自社に合っているか迷う場合は、エリアの特性や配布物の目的を伺ったうえで最適なプランをご提案いたします。ポスティングのご相談・お見積りはお気軽にご連絡ください。
