ポスティング業者へ依頼する際、自社の広告1枚だけなのか、他社分と数枚あわせて配ってもらうのか配布方法を選ぶことができます。依頼主としてはなるべく安価で効率よくチラシを配る方法でポスティングをしてもらいたいはずです。
そのような場合に推奨されるのが、併配という配布方法です。併配ポスティングがなぜ安くなるのか、そしてどんな条件が単価に影響するのかを知っておくと、見積もりの妥当性を自分で判断できるようになります。この記事では併配ポスティングの仕組みと、それ以外の配布方法、さらに料金が変動する具体的な条件、そして格安価格を提示する業者を見極めるポイントについて解説していきます。
併配ポスティングとは
併配ポスティングとは、自社の広告を他社の広告と一緒に配ってもらう配布方法です。もともとは業者側で使われる言葉で、「三併配」「四枚まき」「二種まき」などとも呼ばれ、複数の企業の広告を同時に配布することを称して併配と呼ばれています。
低コストにも関わらずしっかりとした宣伝効果が期待できる点が併配ポスティングの特徴で、まさに一石二鳥といえる方法になります。そのため、多くのポスティング業者が併配ポスティングを行っています。配布の仕組み自体をあらためて確認したい方は、ポスティングの基礎知識もあわせて参考にしてください。
併配ポスティングのメリット・デメリット
併配ポスティングはメリットがある一方、当然ですがデメリットも存在します。
・メリット
併配ポスティングにおいて一番のメリットとは、ポスティング料金の安さになります。平均的な相場はA4サイズ1枚あたり3.5円ほどで、これだけの低価格を実現できる理由は1人の配達員が一度に複数企業の広告を配れるためです。さらに、トータル配布数が多くなればなるほど単価が安くなりコストも抑えられます。
常時集客や販促をしている場所では余裕のある配布期間を設定することによって費用がさらに安くなり、多くのチラシを幅広く配ることで長く宣伝できるため、ポスティングの効果もそれだけ続く可能性があります。もちろん短期間配布も可能ではありますが、その分だけ料金は高くなる傾向にあります。
例えば、チラシ印刷とポスティングを行っている業者の場合、約1万部を7日間で依頼した場合は1枚8.24円、1ヶ月間では6.4円となります。このように長期間配布と短期間配布では配布枚数が多くなると発生する費用に大きな差が生まれてしまいます。
しかし、短期間配布のメリットとして、安売りや先着などのサービス提供期間が決まっている場合にスピーディーに投函してもらえ、重要な集客タイミングを逃さないことにあります。
・デメリット
併配ポスティングのデメリットは、多数のチラシと同時に配ると視認率が下がり、宣伝が伝わらない可能性がある点です。配られた広告を見てもらえない可能性や、枚数が多いと迷惑に感じたり、チラシというだけで見る前に捨てられる可能性もあります。そこで必要となるのが、チラシの文面やデザインを変えるなど手に取ってもらうための工夫です。
また、他社と自社の都合を合わせられないので配布の希望曜日や時間帯の指定をすることはできませんので注意しましょう。配布物の内容によって反響の出方が変わる点は、飲食店のポスティングのように業種特有の工夫が求められるケースでも同じです。ターゲットを絞りたい業種であれば、集合住宅のみへのポスティングのように配布先自体を限定する方法も検討の余地があります。
併配ポスティング以外の配布方法
ポスティングの方法は併配だけではありません。依頼者のニーズに合わない場合は別の配布方法を選ぶ必要があり、これによりコストが上がる可能性もありますが、その分違う効果が期待できます。
・単配
単配とは、1社分の広告だけを投函する方法です。料金は高くなってしまいますがターゲットを絞ったり、曜日や時間帯など細かい指定で配布したい時など依頼主の希望に沿った形で配布が可能です。また、自社のブランドイメージを大事にする企業や、他社の広告物と一緒にしたくない場合にも単配を選ぶとよいでしょう。
しかし、他社の広告物がポストに投函されると、同じポストの中で広告が重なり併配と変わらなくなることから反響の差がほとんど出ないので注意しましょう。単配は基本的に一社のみの依頼に配布員のスケジュールを集中させることになるため、業者側の負担が増し、その分価格が高くなる仕組みになっています。
・合配
合配とは雑誌や冊子、情報誌に挟んで広告を配る手法で、直接ポストに投函するだけでなくまとまった量の情報誌を店頭に設置する方法があり、この場合作業員の手間が省けるため、併配と比べて料金の相場が0.5円ほど安くなります。
人気のある雑誌に挟めば高い宣伝効果が期待できますし、家庭のみならずターゲットにしている年齢層が多いショッピングモールや商業施設などの施設で宣伝を行うことが可能です。さらに、地元で知名度の高い情報誌と合配すると、特定の地区に密着した宣伝が行えます。
ただし、情報誌からチラシが露出していない場合など気付かれないことがあるので、直接ポストに投函する併配や単配と比べると反響が低くなる可能性があります。配布方法によるコストと反響のバランスをもう少し掘り下げたい場合は、コラボポスティングのような別の格安配布方法も参考になります。
単価3円前後を左右する配布条件
新規の店舗を開くときの宣伝としてチラシ配布を選択肢に入れた場合、どのくらいの資金で可能かがわからない方も多いと思います。ポスティングにおける「格安」価格は配布物1枚あたり3円程度と言われていますが、そこまで価格を下げられることには理由があります。数あるポスティング業者の中から事前に相見積もりを取ることが、ポスティングで最初にすべきことです。どの業者も1枚あたりの単価を提示しますが、配布方法や配布物のサイズ、配布枚数、地域や期間によって支払い金額が異なります。
配布方法
配布方法には「ローラー配布」と「セグメント配布」と呼ばれる2つの方法があります。ローラー配布は全戸配布、クライアントが指定した地域の全戸に対してローラーのようにチラシを配布するもので、ポスティング業者にとってはどのポストに配布していいか対象を選別する手間が省けます。一方でセグメント配布は、ターゲットする顧客層に合わせ、選定した配布先に対してポスティングしていく方法です。対象エリア内の一戸建てを調査・選別する必要があるため、セグメント配布は費用が高くなる反面、反響が期待できます。
サイズ
次に配布物のサイズですが、チラシに限らず、ハガキや小冊子、試供品なども対象になります。配布するサイズに比例して単価は高くなる傾向にあり、A4のチラシと小冊子を比べると、小冊子は2倍ほど単価が高くなります。
数量
配布数に関しては、配布枚数が多くなるほど単価が安くなり、他業種に見られるようなボリュームディスカウントを受けることも可能ですが、一回に数万枚など大量で、配布期間が長期間に渡るほどディスカウント交渉が容易です。ポスティング業者にとってはスケジュールや人員配置が組みやすく、単価を下げても利益を上げることが可能だからです。
配布地域
配布地域については、住宅が密集している地域での配布効率が良いため単価を抑えることができます。ただし、山間部など住宅が点在していて配布に時間を要する地域や、住宅密集地域でもエリアを何丁目だけなどと指定した場合は単価が高くなる傾向があります。配布エリアの決め方そのものに悩む場合は、格安でポスティングを行う際の地域の決め方も合わせて確認しておくと判断しやすくなります。
配布期間
最後は配布期間ですが、クライアントがいつからいつまでと期間や期日を指定した場合は高くなる傾向があります。ポスティング業者は複数のクライアントのチラシを捌く「併配」が基本ですが、クライアントが配布期間の終了まで要望した場合、一社のみの依頼に集中させる「単配」になり、業者の負担が増すため価格が高くなります。また投函物の配布期間だけでなく、ポスティング業者への投函物の納品期間も、単価に影響することがあります。
このように、ポスティング業者はさまざまな要因を加味して見積もりを提供しています。単価だけを見て比較するのではなく、条件を揃えたうえで見積もりを取ることが大切です。極端な低単価を提示する業者については、激安でポスティングを依頼する条件の記事でも詳しく触れています。
格安価格を提示する業者を見極めるポイント
「格安」価格を提示する業者にはいくつかの特徴があります。地域密着型のポスティング業者は、配布エリアに関する詳細なデータを持っており、エリアの選定に関するアドバイスやクライアントのニーズに合った提案をしてくれることがあり、その提案が単価の低減に繋がることがあります。そのような業者は、地元エリアに住んでいる方を配布員として採用することが多いため配布計画が立てやすく、結果として単価が安くなる傾向にあります。
ただし、根拠のない安い単価を提示してくる業者の場合は、配布スタッフや配布方法に問題があることが多いので注意が必要です。労働基準法に違反した低賃金で配布スタッフを雇用したり、外注先に低価格で仕事を投げて収益を確保しているケースもあり、最悪の場合はトラブルに発展しかねません。安さだけを基準に業者を選んでしまうと、配布漏れや投函の質の低下といったトラブルにつながりかねない点は安いポスティング会社に苦情が多い理由や、安いポスティング業者のクレーム事例でも具体的に紹介しているので、依頼前に一度目を通しておくと安心です。
単価の安さと配布品質を両立させたいなら、報告体制がしっかりしている業者を選ぶことも重要です。格安で報告までしてくれるポスティング業者の特徴や、配布漏れを防いでROIを最大化する戦略も参考にしながら、単価だけでなく配布の中身まで確認して業者を選ぶことをおすすめします。
まとめ
今回は低コストが特徴の併配ポスティングと、単価3円前後を左右する配布条件、そして格安業者を見極めるポイントについて解説しました。ポスティングでは配布方法だけでなく、配布物のサイズや数量、地域、期間といった条件によっても料金が変動します。業種やターゲット層、予算にあわせて配布方法を選び、条件を揃えたうえで複数の業者を比較することが、納得のいくポスティングにつながります。
株式会社ポスティングサービスでは配布だけでなくデザインや印刷も一社で行っています。配布条件のご相談や料金プランについてはポスティングの料金・配布プランのページもご覧いただけます。ポスティングに関するご相談、ご依頼をお考えの際にはぜひポスティングのご相談・お見積りまでお問い合わせください。
