
ポスティングは非常にアナログな広告方法です。インターネットが発達した現代においてはかなり古めかしい印象を受けるかもしれません。
実際、ポスティングそのものの効果が大きく下がり、どれだけかかっても効果がほとんどないという時期が長期間続いていました。このため、多くの企業がインターネット広告へとシフトしていきました。
しかし、今改めてポスティングに注目が集まっているように感じます。このところ弊社にも、しばらくポスティングから遠ざかっていたお客様からのお問い合わせが増加してきました。数年ぶりにポスティングを再開するというお客様も珍しくありません。この記事では、今改めてポスティングが注目されている理由と、再開を検討する際に押さえておきたい判断基準について、現場の視点から解説します。
広告の効果を最大限に引き出す条件とは
広告の基本は、見込み客に対していかに自社の商品やサービスが目に触れるか、いかに興味を持ってもらうかに尽きます。とにかく消費者の目に触れなければ、商品やサービスが購入されることはありません。もちろん問い合わせの件数も少ないままです。
自社の広告を目立たせることを考える時、まず単純な方法は競合が少ない場所で広告をすることです。
見渡す限り何もない砂漠のど真ん中に看板が一つだけ立っていれば、そこを通る全ての人がその看板を目にすることでしょう。広告の数が少ない場所であればあるほど、広告の効果は高まります。広告の効果を最大限に引き出すためには、広告の数が少ないところに広告を出すことが基本原則です。この原則は、媒体がインターネットであってもチラシであっても変わりません。
広告をおこなう目的が「とにかく多くの人に見てもらうこと」なのか「特定の層に深く刺すこと」なのかによっても、選ぶべき手法は変わってきます。改めてポスティングをおこなう目的を整理しておくと、この後の判断基準も見えやすくなります。
飽和状態となったインターネット広告
インターネットを通じた広告はとても利便性が高いものです。効果を全て数字で確認することができますし、広告の効果がいまいちであれば文面を変えたり、掲載場所を変えるなどの創意工夫をすぐさま取り入れることができます。
しかし、皆さんもご存知の通り、インターネットには広告が溢れており、すでに広告を気にせず、ただ自分が必要な情報だけを見て、そのページを閉じるという習慣が出来上がってしまっています。とにかくインターネット上には広告が多いですので、その中で目立とうとすれば想像以上に多くの予算をかけなければなりません。
インターネット広告の利便性の高さが、広告の氾濫と、広告の効果の低下を招いています。クリック単価は年々上がり続け、少ない予算で始めた企業ほど「思ったより効果が出ない」という壁にぶつかりやすいのが実情です。こうした状況の中で、改めてアナログな媒体に目を向ける企業が増えているのは自然な流れと言えます。
様々なモノが配れるポスティングの強み
ポスティングには、様々なモノを自由に配ることができる強みがあります。テキストかバナーしか選べないインターネット広告に比べると、表現の自由度が高いのが特徴です。
例えば、求人のチラシは文字情報だけでなく写真やレイアウトで職場の雰囲気を伝えられるため、ポスティングが求人に適していると言われる理由のひとつになっています。エステサロンのような地域密着型のサービス業でも、エステサロンのポスティングが集客の軸として使われ続けているのは、こうした自由度の高さが評価されているからです。
また、配布するエリアや対象を自社で細かくコントロールできる点も見逃せません。どの地域の、どんな世帯に届けたいかを絞り込めることは、インターネット広告のターゲティングとはまた違った形の「狙い撃ち」を可能にします。例えば戸建が多いエリアでファミリー向けのサービスを展開するなら、戸建を中心にポスティングを行うという選択肢も有効です。
ポスティングへの注目が集まる理由
インターネット上の広告に対してポスティングが改めて注目されている理由は、ポスティングを活用する企業が減少したことにあります。
アナログ広告を取りやめてインターネット広告に多くの企業が流れ、ポストに投函されるチラシの数は明らかに減りました。広告のひとつの戦略として、できるだけ新しい媒体を利用するというものがありますので、企業がインターネット広告を活用するのは当然の流れでした。
しかし、インターネット広告が飽和状態になる一方、ポスティングを行う企業が減少したことで、結果的にポスティングの効果が最大限に高まっているという逆転現象が起きています。
また、法律の規制などによって風俗等のピンクチラシの投函が禁止されるようになったことで、ポスティングのチラシの印象が良くなっているという要因もあります。どれだけ広告効果が高まったとしても、企業やブランドのイメージを損なうような広告手法を選択する企業は少ないです。ポストの中身が整理された今だからこそ、きちんとしたチラシを投函する企業の広告が相対的に目立ちやすくなっています。
ポスティングを再開する企業が増加傾向にある背景
ポストに1枚だけ入れられたポスティングによるチラシが手に取って見られる確率が確実に上がっています。皆さんも最近はほとんどポストにチラシが入らなくなったと感じられていることと思います。
砂漠の真ん中に1本だけある看板と比べれば少し条件が悪いかもしれませんが、それでもチラシという広告手法を使う企業が少なくなった分、ポスティングの効果は高まっているのです。弊社の拠点である名古屋をはじめ、東海エリア全体でもポスティングを効果的に使う企業が増えてきています。
ポストにチラシが溢れる時代にポスティングをされていた企業の方にとっては、ポスティングが広告効果の低い手法だという印象をお持ちのケースも多いです。しかし配布数が減った今の環境は、かつての「埋もれるポスティング」とは条件が大きく異なっています。実際、ポスティングの配布効率が上がり、チラシ配布が安くなる傾向も重なっており、再開のハードルは下がっていると言えます。
再開を検討する企業が見ておきたい判断基準
とはいえ、昔やっていたからといって、同じやり方でそのまま再開すればうまくいくとは限りません。再開を検討する際には、次のような点を確認しておくことをおすすめします。
- 配布エリアの世帯構成が、当時と変わっていないか(再開発や人口の入れ替わりがあると、ターゲットとのズレが生じます)
- チラシの内容が、現在の競合状況に合っているか(ポストの中身が減った今は、以前より少ない情報量でも読まれやすくなっています)
- 自社で配るか、業者に委託するか(配布体制によって効果と手間が大きく変わります)
- 反響が出なかった場合の原因を切り分けられる体制があるか
自社でポスティングをおこなう場合は、配布ルートや天候への対応など、意外と細かいノウハウが必要になります。効果的なセルフポスティングをするためのポイントを事前に押さえておくと、再開初期の失敗を減らせます。また、便利屋のように地域密着で競合がひしめく業種でも、便利屋のポスティングチラシの需要が伸びている理由を見ると、業種特有の配布タイミングやエリア選定のコツが参考になります。
もし過去にポスティングをおこなっても反響が出なかったという経験がある場合は、その原因が「媒体そのもの」ではなく「配布エリアの選定」や「チラシの内容」にあったケースも少なくありません。再開前に当時の原因を振り返っておくと、同じ失敗を繰り返さずに済みます。
費用面を気にされる方も多いですが、ポスティングの価格がどのように決まるかを理解しておくと、見積もりの比較もしやすくなります。街頭でのサンプリングと組み合わせるかどうかを迷っている場合は、ポスティングと街頭サンプリングを比較した内容も判断材料になるはずです。
まとめ
ポスティングが改めて注目されているのは、インターネット広告が飽和状態になったことと、ポスティングを活用する企業そのものが減ったことが重なった結果です。競合の少ない媒体ほど、広告の効果は高まるという原則がここでも成り立っています。
ただし、再開する際には当時と今の違いを冷静に確認し、配布エリアやチラシの内容、配布体制を見直すことが欠かせません。現在のポスティングの効果について、広告対象となる地域について具体的に知りたいという方は、ポスティングのご相談・お見積りから是非一度ご相談ください。
