学生や主婦の中には「隙間時間を有効活用してお金を稼ぎたい」と考えている方も多いでしょう。ポスティングは体力を使う分だけ収入につながりやすい仕事ですが、雇用形態の選び方を誤ると、想定していたより稼げないという事態になりかねません。
この記事では、ポスティングの給料の相場とおすすめの雇用形態、出来高制ならではの地域差の実態、雇用形態を選ぶときの判断基準、求人を見極めるときの注意点、ポスティングに向いている人の特徴まで、応募前に知っておきたいことをまとめて解説します。
ポスティングの雇用形態
求人票には「完全歩合制」「日給保証あり」など様々な表記が並びますが、基本となる仕組みは『給料制』と『歩合制(出来高制)』の二つです。それぞれの仕組みを理解しないまま選ぶと後悔しやすいので、まずは違いを押さえておきましょう。
給料制
時給制もしくは日給制を取り入れた給料制は、他の業種と同じく既定の時間働き、その時間に合わせて給料が支払われます。日給の相場は7000〜8000円ほどで、歩合制よりも圧倒的に高い給料が魅力です。
10時〜19時までといったように労働時間を決められていることが多く、休憩を1時間挟んで実質8時間分が給料になります。配布時間だけでなく、事務所にチラシを受け取りに行く時間や折込作業、配布エリアまでの移動時間も給料が発生する点が、歩合制にはない大きな特徴です。配布作業は基本的に一人で行うため煩わしい人間関係を必要とせず、自分のペースで働けるのもメリットといえます。
一方で、給料制は勤務時間があらかじめ決められており、勤務中はチラシを配布し続けなければいけません。一日の配布数のノルマが定められている場合、多いところでは一日2000部ほど配布しなければいけない点は大きなデメリットといえるでしょう。ノルマが未達の場合に給料から減額されるのか、それとも注意だけで済むのかは会社によって対応が分かれるため、面接時に確認しておくと安心です。
歩合制(出来高制)
歩合制は、配達した配布物の数によって給料が発生する雇用形態です。期日までに指定された数のチラシを配ればいいため、働く時間や日程を自由に調整できる点がメリットの一つです。
ただし、歩合制を採用している会社は悪徳業者である可能性が給料制と比べて高い傾向があります。歩合制では間引き配布を行いやすく、配達員の給料など経費を大幅に削減しやすいためです。配達員も収入が増えにくいことでモチベーションが下がり、監視の目が無いことでチラシを不正に廃棄してしまいやすい環境にもなります。不正が発覚した場合には配達員が責任を問われてペナルティを受けることになるため、依頼者側も配達員側も業者選びには注意が必要です。ポスティングの基礎的な仕組みについてはポスティングとは(基礎知識)でも解説しています。
ポスティングの給料相場とは
雇用形態ごとの相場観をつかんでおくと、求人票の金額が妥当かどうかを判断しやすくなります。給料制の場合、平均時給は900〜1000円が相場になります。給料制はあらかじめ労働時間が決まっており、チラシの受け取りや折込作業、配布エリアへの移動も給料が発生する点が特徴です。
歩合制の給料は、チラシのサイズや配布エリアによってもばらつきがありますが、一枚あたり2〜7円、時給換算では500〜1000円程度が実態に近い相場です。慣れている人が配布して一時間あたり約250枚が平均ですが、慣れていないうちは一時間100枚が精一杯というケースも多く、その場合は単価5円としても一時間で500円程度にしかなりません。天候によってはさらに配布効率が落ちるため、思ったよりも稼げない可能性がある点は理解しておく必要があります。
また、マンションなど集合住宅に配布する場合は1部1〜3円、一戸建てに配布する場合は1部5〜10円と、配る建物によっても金額が異なります。単価と配布効率の関係については出来高制と時給制、どちらが稼げる?チラシ配布の収入形態と効率アップのコツでも詳しく触れています。なお、依頼主側が支払うポスティング料金の水準はポスティング料金の相場を解説!料金はどう決まる?で解説しているので、配布員の単価と依頼主の支払い額の関係が気になる方は合わせて確認してみてください。
出来高制はエリアによる格差が激しい
出来高制は「単価が高いほど稼げる」と思われがちですが、実際はそう単純ではありません。一枚あたりの単価が高いエリアは戸建てが多かったり、配布に時間がかかるエリアであることが多く、逆に高層マンションなどの集合住宅は一ヵ所に集中したポストへ同時配布できるため効率は良いものの、一枚あたりの単価は低く設定されている傾向があります。
一般的にマンションなどの集合住宅は一時間で300枚、戸建て地域では一時間で100〜200枚が平均的な配布可能枚数といわれています。単価が高いからといって戸建てを選んでも、一枚を配布するのに時間がかかるためトータルの収入は高くなりにくく、体力的にもきつい場合が多いのが実情です。さらに、坂道の多い地域や住宅が点在する郊外のエリアでは移動そのものに時間を取られ、配布件数が伸びにくい傾向もあります。応募時には単価だけでなく、実際に歩いて配る距離感や地形もイメージしておくとよいでしょう。担当エリアや働き方による収入の違いはポスティングスタッフの平均年収を担当者別に解説!でも比較しています。
給料制と歩合制、どちらがおすすめ?
散歩のついでや運動を目的とするなら歩合制でも構いませんが、お金を稼ぐことが目的であるなら、間違いなく日給制・時給制の給料制がおすすめです。日給制の平均相場は7000〜8000円と、他の業種の仕事と比較しても遜色ありません。
焦って急いで回らなくても給料は変わらず、自分のペースで配ることができるため、経験者からも「日給制・時給制のほうが出来高制より体力的に楽」という声が多く聞かれます。準備時間や配布エリアへの移動時間も労働時間に含まれることが多い点も、出来高制には無いメリットです。作業内容自体はどちらの雇用形態でも変わらず、一人で配って回るため職場の人間関係に悩まされることや、服装・髪型に気を遣う必要もありません。配達の仕事全般との違いが気になる方はポスティングスタッフと他業種の配達員の仕事内容や年収を徹底比較も参考にしてください。
雇用形態を選ぶときの判断基準
給料制と歩合制のどちらを選ぶべきかは、働く目的と生活リズムによって変わります。判断に迷ったときは、以下の観点で自分の状況を整理してみるとよいでしょう。
- 安定した収入を優先したいか、それとも空いた時間だけで働きたいか
- 体力に自信があり、決まった時間しっかり動き続けられるか
- 配布経験があり、一時間あたりの配布枚数を自分で見積もれるか
- 働く曜日や時間帯が季節や天候の影響を受けやすい地域かどうか
未経験のうちは配布スピードの見通しが立たず、歩合制だと想定より稼げないケースが多いため、まずは給料制で経験を積み、配布のコツをつかんでから歩合制に切り替えるという選び方も現実的です。一時間あたり何枚配れるか、どのエリアなら効率よく回れるかが分かってから歩合制に移れば、単価交渉の材料にもなります。配布のしやすさは季節によっても変わるため、ポスティングは何月に配るのが効果的?月別の反響傾向とおすすめ時期を解説も参考に、働き始める時期を検討してみるとよいでしょう。真夏や真冬の屋外作業は体力の消耗が大きく、特に歩合制で収入を安定させたい場合は季節要因も織り込んで計画を立てることが大切です。
ポスティングに向いている人とは
雇用形態の話に加えて、ポスティングという仕事自体が自分に合っているかどうかも重要な判断材料です。チラシ配り、いわゆるポスティングに向いているのは以下のような人です。
体を動かしたい人
ポスティングはかなりの運動量になる仕事です。給料制であれば一回の配布で4〜5時間はチラシ配りをする必要があり、ダイエットとお金稼ぎを両立したい人や運動不足を解消したい人に向いています。歩きながら体力づくりをしたい人にとっては、通勤やジム通いの代わりになる働き方ともいえるでしょう。
自分のペースで働きたい人
給料制はあらかじめ勤務時間が決まっていますが、勤務日数は自由に決められるところがほとんどです。一人でもくもくと作業したい人や、対人トラブル・ストレスをなるべく避けたい人にも注目されている働き方です。配布ルートの組み立てや休憩のタイミングも自分で判断できるため、マイペースに働きたい人との相性は良いといえます。
真面目で、悪いことができない人
勤務時間中のほとんどを一人で過ごすポスティングは、職場の人間や監視カメラで動向をチェックされるわけではありません。実際にチラシを配布せずにどこかに捨ててしまい、廃棄したことが会社に知られてしまえば解雇、最悪の場合は廃棄物処理違反で逮捕されることもあります。たとえその場に監視の目がなくとも、真面目で誠実に働ける人がこの仕事に向いています。会社側も配布状況を写真やGPSで確認する仕組みを導入しているところが増えており、不正はいずれ発覚するものと考えておくべきです。
求人を選ぶときの注意点
ポスティングの求人は数多くありますが、条件だけを見て決めると後で「話が違う」と感じることもあります。応募前に確認しておきたいポイントをまとめました。
- 歩合制の場合、単価だけでなく配布エリアの建物種別(戸建てか集合住宅か)も確認する
- ノルマの有無と、達成できなかった場合のペナルティの有無を確認する
- チラシの受け取り・折込作業・移動時間が給料に含まれるかを確認する
- 間引き配布を強要されないか、配布状況の報告方法が明確かを確認する
- 給料の支払いサイクルと支払い方法(日払い・週払い・月払い)を確認する
- 悪天候時や繁忙期に配布エリアや枚数が急に変更されないかを確認する
条件が曖昧なまま働き始めてしまうと、後から「思っていた給料と違う」というトラブルにつながりやすいため、契約前に不明点は必ず確認しておきましょう。特に歩合制の求人では、単価の内訳や配布エリアの詳細を口頭だけでなく書面やメールでも残してもらうと、後のトラブルを防ぎやすくなります。会社によっては配布プランや料金体系を公開しているところもあるので、ポスティングの料金・配布プランのように具体的な情報を出している業者かどうかも、信頼できる会社を見極める材料になります。
まとめ
今回はポスティングの給料相場とおすすめの雇用形態、出来高制の地域格差、雇用形態を選ぶ判断基準や求人を見極める注意点について解説しました。給料制と歩合制、それぞれの特徴を把握したうえで自分に合った雇用形態を選択することが、収入を安定させる近道です。働き始める前に相場感と注意点を押さえておけば、「思っていたより稼げない」というミスマッチを大きく減らせるはずです。
株式会社ポスティングサービスはデザインから印刷、配布までを一社で行っています。ポスティングに関する様々なご相談、ご依頼をお考えの方はぜひお問い合わせください。
