「格安でポスティングをしたいが、配布地域はどう決めればいいのか分からない」というご相談を、名古屋を拠点に東海エリアでポスティングを手がけてきた中で数多くいただいてきました。
「ポスティングする地域はどうやって決めればいいのか?」
「格安で反響のあるポスティングをするにはどうしたらいいのか?」
この二つの悩みは、実は同じ根っこから出ています。地域選定を誤ると、単価がどれだけ安くても反響は出ず、結果的に高くつくからです。この記事では、地域選定の判断基準と、格安と反響率を両立させる考え方について、現場目線で具体的に解説します。
ポスティング地域の選定に不可欠な商圏データとは?
地域選定の土台になるのが商圏データです。商圏データとは、それぞれの地域にどのような商業が根付いているかを、人口構成や世帯タイプなど地域特有の情報を用いて細かく算出したデータのことを指します。
商圏データを利用するメリットは、お店にとって最も反応の得やすいターゲット層に向けて、配布地域をあらかじめ絞り込めることにあります。勘や思い込みで配布エリアを決めてしまうと、実際にはターゲット層がほとんど住んでいない地域にチラシをばら撒くことになりかねません。
商圏データを利用することで闇雲な配布を避けられるため、時間とコストを大幅に減らしながら集客の効率を上げることにもつながります。格安を追求するほど、実は精度の高い地域選定が欠かせなくなるという点は、見落とされがちですが重要なポイントです。
独自で商圏データを保有しているポスティング会社を利用すれば、プロによる分析や地域選びのアドバイスを受けることが可能です。地域選定を業者任せにする場合は、自社で商圏データを持ち、根拠を示した提案ができる業者を選ぶと安心です。ポスティングの基礎的な仕組みについてはポスティングとは(基礎知識)でも触れています。
格安でポスティングを行う地域の決め方
ここではポスティングを格安で行いながら反響を落とさないための地域の決め方について、4つのポイントに分けて解説していきます。
サービスの特性から判断する
まず押さえておきたいのは、業種やサービスの特性によって「効果が出やすい地域の広さ」がまったく異なるという点です。
引越し業者や介護施設など、自宅から多少離れていても利用される業種は、配布範囲を広げても需要が見込めるため、幅広い地域へのポスティングでも効果が期待できます。
一方で、塾やスポーツジムのように定期的に通う店舗は、近隣住民の利用がほとんどです。徒歩や自転車で無理なく通える範囲に絞って配布することが、無駄な部数を削り格安化につながる第一歩になります。
このように、業種ごとにターゲットと地域を適切に選ぶことで、同じ予算でも最終的な反響率は大きく変わってきます。配布先の住居タイプによる違いは戸建を中心にポスティングを行う理由とは?でも解説しています。
店舗チラシの場合は立地で決める
店舗チラシをポスティングする際には、想定されるターゲットが実際に来店するための「導線」から地域を選定するようにしましょう。
例えば、駅前にあるお店で線路の反対側の地域や、国道などの大きな道路、山や川を挟んだ立地にある地域へチラシを配布しても、残念ながら集客にはつながりにくいのが実情です。
その原因は、実際の距離としては近くても、線路や幹線道路によって心理的・物理的に店舗が遠く感じられてしまうという点にあります。同じ1キロ圏内でも、信号や踏切をいくつも越えなければならない地域は来店率が下がる傾向にあります。
そのような地域には無理に配布せず、店舗から近くて実際に通いやすい地域へチラシを絞り込むことで、配布部数を抑えながら費用対効果を高めることができます。
実際の現場では、地図上の距離だけでなく、信号の数や歩道の有無、坂道の多さといった細かな条件まで確認してエリアの境界線を引くことがあります。こうした判断は、地図を見るだけでは分からず、土地勘のある業者に相談することで精度が上がります。
ターゲット層の確認から商圏データを利用する
商圏データから得たターゲット層をもとに、ポスティングを行う地域を決めていきます。
カフェや美容室など単身の女性が多く集まる地域、スーパーなどファミリー世帯が集まる地域というように、店舗ごとにターゲット層と相性の良い地域は異なります。
例えば、若い単身者が多い地域に高齢者向けのチラシを配布したり、ファミリー層向けのチラシを単身者の多いワンルーム中心の地域に配布したりしても、大きな効果は得られないでしょう。
効果を高く、そして低コストでポスティングを行うためには、配布前にターゲット層の確認として商圏データを利用することが欠かせません。配布地域を絞り込むことは、無駄な印刷・配布コストを削ることに直結します。
格安にポスティングを行うには?
ポスティングを行う地域が集合住宅など人口密度の高い地域だった場合、チラシ配布の移動時間が短縮されるため、戸建て住宅中心の地域と比較してポスティングの費用は安く抑えることができます。
一般的にポスティング料金の計算方法は、
(基本料金+オプション料金)×チラシ枚数=ポスティングの料金
となります。この式からも分かるように、地域選定の際に「この番地だけ」「この曜日だけ」といった細かい条件を求めるほどオプション料金が高くなり、最終的なポスティング料金も上がっていきます。ポスティング料金の内訳についてはポスティングの価格はどう決まる?で詳しく解説しています。
一方で、配布地域や配布期間をある程度業者にまかせることで、基本料金のみでポスティングを行うことができ、コストを安く抑えることも可能です。近隣物件と一緒に配る方式については併配ポスティングが安い理由について解説で紹介していますので、格安の仕組みを比較する際の参考にしてください。
費用を抑えるだけでなく、商圏データを用いて地域を適切に絞り込んで初めて費用対効果は高くなります。安ければ良いというものではないことは、必ず覚えておくようにしましょう。極端に安い価格には注意すべき理由が激安(1.1円~)でポスティングを依頼する5つの条件にまとめてあります。
地域選定を実際に進める手順
ここまでの判断基準を踏まえて、実際に地域を決めるときの進め方を整理しておきます。手順を一つずつ踏むことで、担当者が変わっても同じ考え方で地域選定ができるようになります。
- 自店舗の商品・サービスの利用頻度と、来店に許容できる距離を洗い出す
- 商圏データをもとに、ターゲット層が実際に住んでいる地域を特定する
- 地図上で駅・幹線道路・川などの「心理的な壁」を確認し、配布エリアの境界を引く
- 候補エリアの世帯数から、必要な配布部数と概算費用を試算する
- 一度に全域を配らず、小さく試して反響を見ながらエリアを広げる
特に初めてポスティングを依頼する事業者の方は、最初から広い範囲に一括で配布するのではなく、反応の良い地域を見極めてから徐々に範囲を広げていく方が、結果的に無駄な費用を抑えられます。この進め方は、そもそも何のためにポスティングを行うのかという目的設定にもつながります。詳しくはポスティングをおこなう目的とはで解説しています。
地域選定でありがちな失敗と注意点
地域選定を安さだけで判断すると、後になって思わぬ落とし穴に気づくことがあります。配布エリアを業者に丸投げした結果、配布漏れが多い地域に当たってしまい、結局チラシが届かなかったというケースも珍しくありません。
格安であることと、配布の質が保証されていることは別の話です。配布後の報告がしっかりしている業者であれば、どの地域にどれだけ配布したかを確認でき、次回以降の地域選定にも活かせます。報告体制について確認したい方は格安で報告までしてくれるポスティング業者の特徴についてご紹介!を参考にしてください。
また、安さを優先しすぎた結果、後からクレームやトラブルに発展する事例も存在します。地域選定を業者に依頼する前に、実際にあったトラブル事例を知っておくことも大切です。詳しくは安いポスティング業者は危険?よくあるクレームと失敗事例を紹介で解説しています。
地域選定は「配布単価をいくらまで下げられるか」だけでなく、「その地域で本当に反応が得られるか」という視点で行うべきものです。単価だけを見比べるのではなく、投じた費用に対してどれだけの反響が得られたかというROIの視点も忘れないようにしましょう。この考え方は安いだけのポスティングは卒業!配布漏れを防いでROIを最大化する戦略で詳しく取り上げています。
なお、ポスティングとフリーペーパーなど他の広告手段との違いを踏まえて、そもそもポスティングという手段が自社に合っているかを見直すのも一つの方法です。ポスティング・フリーペーパーはどう違う?も、地域選定を考える前段階として参考になります。
まとめ
商圏データを駆使して地域を絞り込むことは、格安でありながら反響を得るポスティングを実現する最大の要因です。サービスの特性、来店導線、ターゲット層、そして配布密度という4つの視点から地域を検討し、手順を踏んで小さく試しながら範囲を広げることで、無駄な配布を避け、費用対効果の高いポスティングが可能になります。
株式会社ポスティングサービスでは配布だけでなく、配布物のデザインや印刷、商圏データを踏まえた地域選定のご提案も行っています。地域選定や格安配布についてお悩みの方は、ぜひポスティングのご相談・お見積りからお問い合わせください。
