ポスティングを自社でおこなう際、意外と見落とされがちなのが投函作業そのものの準備です。チラシのデザインや配布エリアの計画には時間をかけても、実際に配る人の道具や服装まで気を配っている事業者は多くありません。しかし、現場で数多くのポスティングを経験してきた立場から言うと、この準備の差が配布効率とミスの発生率に直結します。
この記事では、弊社のスタッフが実際に使用しているグッズと服装の選び方を、選ぶ理由や注意点まで含めて解説します。これから自社でポスティングを始める方、外部委託を検討している方の判断材料としてお役立てください。
ポスティングする際のおすすめ準備グッズ4選
チラシを大量に、かつ正確にポストへ届けるためには、道具選びが作業効率を左右します。ここでは実際の配布現場で欠かせない4つのアイテムを紹介します。
①指サック
ポストに一枚一枚チラシを投函する際に必要な準備品の中で一番活用度が高いのは、なんといっても「指サック」です。指サックがない場合はゴム付き手袋でも代用できます。
紙を扱う職種の必需品である指サックは、ポスティングチラシを一枚ずつ確実に掴むことができ、大量に投函しなければならない状況でもサクサクと作業をこなせます。特に湿気の多い日や紙質が薄いチラシは指に張り付きやすく、素手だと2枚重なって投函してしまうミスが起こりがちです。
一軒の個人宅に誤って複数枚チラシを投函してしまうと、受け取り手によっては「いい加減な業者だ」という悪い印象を与えかねません。指サックをはめることで複数枚投函のミスを防ぎ、信頼を損なわないポスティングができます。あわせて、紙で指を切ってしまうことも防げるため、長時間の作業でも安心です。
指サックはサイズが合っていないと逆に作業効率を落とすので、100円ショップなどで複数サイズを試してから、自分の指にフィットするものを選ぶとよいでしょう。
②自転車
大都会で駐輪スペースが確保できない場合を除き、ポスティング活動は自転車でおこなうことが理にかなっています。
チラシは大量に配布することが多いため、持ち歩きながら投函するとすぐに体力を奪われてしまいます。そのため前かごがあるタイプの自転車にチラシを乗せて投函作業をすることで、徒歩で配布するよりも効率がアップします。特に一戸建てが点在するような住宅地では、家と家の間の移動距離が長くなるため、自転車の有無で1日にこなせる配布件数が大きく変わってきます。
坂道が多いエリアでは電動アシスト付きの自転車を使うスタッフもいます。体力の消耗を抑えられれば、その分丁寧な投函作業に集中できるという利点もあります。配布エリアの地形や道の入り組み具合を事前に把握しておくことも、効率よく回るためには重要です。この点はポスティングの時に使用する地図についての記事も参考になります。
③大きめの傘・カッパ
突然の雨や雪に備えてポスティング活動をおこなう際には、大きめの傘かカッパを持ち歩くようにしましょう。せっかく作成した広告が濡れてしまうと、受け取った側の印象も悪くなりますし、配布物として成立しなくなってしまいます。
特にチラシの用紙が薄い場合、少しの雨でもふやけたり文字がにじんだりすることがあります。どの程度の厚さの用紙を選ぶかによっても耐久性は変わってくるため、ポスティングに使用する用紙の厚さもあわせて検討しておくと安心です。
両手がふさがりやすいポスティング作業では、傘よりもカッパのほうが作業効率は落ちません。雨天決行するかどうかを事前に決めておき、カッパを常備しておくと急な天候変化にも対応できます。
④チラシがすっぽり入るカバン
ポスティングチラシをそのまま自転車のカゴに入れると、走行中の風で飛んでいってしまう危険性があります。チラシは必ずカバンに入れるようにしましょう。
カバンの材質はナイロン製で型崩れしにくいものを選ぶこともポイントの一つです。型崩れしにくいカバンを選ぶことで、チラシが取り出しやすくなり、作業効率が格段にアップします。また、A4サイズのチラシがしっかり収まるマチの広さがあるかどうかも確認しておきましょう。折り曲げずに運べるカバンであれば、投函時にチラシの角が傷んでいるといった見た目の劣化も防げます。
雨天時にはカバン自体が濡れることも考えられるため、撥水加工が施されたタイプを選んでおくと、チラシを湿気から守る点でも安心です。
ポスティングする際の服装
グッズと同様に見落とされやすいのが服装の選び方です。ポスティングは長時間の屋外作業になるため、動きやすさと安全性の両方を意識する必要があります。
ポスティング広告を投函する際の服装は「動きやすい服」と「履き慣れた靴」を使用するようにしましょう。大量の重たいチラシを自転車に積み、街中を移動することを考慮すると、ジャージのような服装にスニーカーがベストです。ジーンズのような硬い生地の服は自転車のこぎ降ろしがしにくく、長時間の作業では股関節や膝に負担がかかることもあります。
靴についても、新品でまだ足に馴染んでいないものは靴擦れの原因になります。普段から履き慣れているスニーカーを選び、長距離を歩いても疲れにくいクッション性のあるものを選ぶとよいでしょう。
時間帯によって変わる服装の注意点
配布する時間帯によっても、適した服装は変わってきます。配布時間の基本的な考え方についてはポスティングの適切な配布時間についての記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
以前の記事でも触れたとおり、配布する時間は日が暮れた時間は避けるのが基本です。しかし、やむを得ず日没後にポスティングチラシを投函する場合は、身の安全のために明るめの服装で反射材などを使ったアイテムを身に付けるようにしましょう。車のライトや自転車のライトからも視認されやすくなり、事故のリスクを減らすことができます。
また、ポスト投函先の方や近隣住民の方から怪しまれないよう、なるべく清潔感がある服装を心がけることも大切です。だらしない服装や汚れが目立つ服装だと、それだけで「不審な人物」と思われてしまい、通報につながるケースもゼロではありません。清潔感のある服装は、それ自体が地域住民との無用なトラブルを防ぐ手段になります。
広告を配布する店舗や会社のユニフォーム、また指定の上着がある場合は、それらの制服を着てポスティング投函することで店舗のアピールにもつながるためおすすめです。地域住民から見て「どこの誰が配っているか」が分かる服装は、安心感を与える意味でも効果があります。
季節ごとの服装の工夫
夏場は熱中症対策として、通気性のよい素材の服と帽子、こまめな水分補給が欠かせません。長時間の屋外作業になるため、日陰のない住宅地では体力の消耗も大きくなります。冬場は防寒対策をしつつも、厚着しすぎて動きにくくならないよう、重ね着で調節できる服装が向いています。手がかじかむと指サックをはめていても紙が扱いにくくなるため、薄手の手袋を併用するスタッフもいます。
準備を整えることが配布の質にもつながる
グッズと服装をしっかり整えることは、単に配る人が楽になるというだけでなく、投函ミスの防止や近隣トラブルの回避、ひいては配布物の効果そのものにも関わってきます。せっかく費用をかけて作成したチラシも、雨で濡れたり、複数枚投函されて印象を悪くしたりすれば、本来の効果を発揮できません。
自社でポスティングを行う体制を整えるのが難しい場合は、こうした現場のノウハウを持つ専門業者に委託するという選択肢もあります。委託する際の費用感についてはポスティング広告の見積もりについての記事や、低コストで効果的なポスティングについての記事も参考にしてください。業者選びで失敗しないためには、評判の悪いポスティング業者の特徴を事前に押さえておくことも大切です。
まとめ
ポスティングは単純作業に見えて、実は道具と服装の選び方ひとつで効率も印象も大きく変わる仕事です。指サックで投函ミスを防ぎ、自転車で移動効率を上げ、傘やカッパで天候対策をし、型崩れしないカバンでチラシを守る。そして動きやすく清潔感のある服装を心がけることで、配布員自身の負担を減らしながら、地域住民との無用なトラブルも避けられます。
自社での配布体制づくりに不安がある場合や、より効果的にチラシを届けたいとお考えの場合は、現場のノウハウを持つ専門業者への相談もひとつの方法です。ポスティングのご相談・お見積りはお気軽にお問い合わせください。
