ポスティングの配達員として働いた経験を持つ人はたくさんいます。そのため、誰でも書き込める掲示板2ちゃんねるには、ポスティングの仕事について賛否さまざまな投稿が並んでいます。中には実態と異なる情報や、一部の悪質な業者の話を「ポスティング全体の話」として語っているものも少なくありません。
この記事では、2ちゃんねるでよく見かけるポスティングの誤解を一つずつ取り上げ、業界を20年以上見てきた立場から正しい実態を解説します。これから配達員として働こうと考えている人だけでなく、ポスティングを依頼する事業者にとっても、業者選びの判断材料になる内容です。
2ちゃんねるにあるポスティング情報
ポスティングの仕事について、ある投稿者はチラシの配布途中に住民から怒鳴られることがあったり、長時間働いても給料が少ないから割に合わないと投稿していました。こうしたネガティブな書き込みは検索でも上位に表示されやすく、ポスティングという仕事自体への不信感につながっている面があります。
ネガティブな意見や情報が多く見られるポスティングの実態とは、どのようなものなのか一つずつ詳しく見ていきます。
ポスティング配達はブラック!?
労働条件は雇用形態によって異なり、主に歩合制と時給制の2つがあります。歩合制は配布した枚数に応じて報酬が決まる仕組みで、慣れたエリアを効率よく回れる人にとっては時給換算で高くなることもありますが、土地勘がなく配布効率が上がらないうちは収入が伸びにくいという特徴があります。
歩合制の会社では、チラシ配布1枚の単価が安い傾向にあり、配布に慣れていないと給料が少なく、基本給が確保されない完全歩合制では毎日配布しても給料が少ないためブラックと言われることが多いのが実態です。逆に時給制であれば収入は安定しやすいものの、配布効率の良し悪しにかかわらず時給は一定なので、歩合制とは違ったモチベーションの持ち方が必要になります。どちらの働き方が自分に合うかは、エリアの広さや1日に求められる配布量、エリア手当の有無などによっても変わるため、応募前に条件を細かく確認することが欠かせません。
ポスティングは皆チラシを捨てている!?
以前、兵庫県のある地域でチラシ2万枚を不法に破棄したとしてアルバイトスタッフが逮捕され、ニュースになったことがあります。こうした事件が報道されると「ポスティングは配らずに捨てているのが普通」というイメージが広がりやすく、2ちゃんねるでもその前提で語られる投稿が見られます。
しかしポスティングのチラシが大量に不法投棄される問題はいくつかの地域で発生しているものの、それは一部の悪質な配達員や管理の甘い業者に限った話です。不法投棄で通報されるのは依頼元の会社になってしまうケースもあり、ポスティング会社を選ぶときは注意が必要で、委託先の管理体制を見ずに価格だけで業者を選ぶと、こうしたリスクを背負うことになりかねません。不法投棄や無断廃棄がどのように防がれているかは、後の章で改めて説明します。
ポスティングで怒鳴られていることが多い
毎日ポストに届くチラシは受け取り手にとって興味のないものも多く、配達員がポスティング中に建物の管理人や住民に怒鳴られるといったこともあります。こうした体験談が2ちゃんねるに書き込まれると、「ポスティング=クレームだらけの仕事」という印象だけが独り歩きしてしまいます。
しかしそれはチラシ禁止と書いてある集合住宅や戸建てのポストに無理やりチラシを配布したり、クレームに繋がるような行動をしてしまっていることが原因であるケースがほとんどです。チラシ禁止のステッカーを見落とさない、同じ建物に短期間で何度も配布しない、投函口に無理やり押し込まないといった基本動作を守るだけでも、クレームの発生率は大きく変わります。クレームの背景や防ぎ方についてはポスティングは違法?正しいポスティングでクレームを防ごうでも詳しく解説しています。
チラシ配布のポスティングに関する正しい情報をご紹介
住民からのクレームにつながりやすいポスティングは、2ちゃんねるなどの掲示板サイトやSNSで誤った情報が掲載されやすい一方で、実際には正しい知識を持って運用すれば十分に効果を出せる宣伝手段です。
この章ではポスティングに関する正しい情報を、仕組みから実務の注意点まで詳しく説明します。
ポスティングとは
ポスティングとは、チラシやパンフレットなどの広告物を決められたエリアの住宅やオフィスのポストに直接配る宣伝手段の1つです。誰もが頻繁に目にするポスト広告物を投函するので、店舗の集客やイベント情報の宣伝といった地域密着型の会社や店舗の宣伝方法として効果があり、現在幅広い業種が活用しています。
業種ごとに配布エリアの決め方や単価の相場は異なり、たとえばエステサロンのポスティングのように商圏が狭く反応率を重視するケースもあれば、求人目的のポスティングのように特定のエリアに集中して配布するケースもあります。ポスティングの基本を体系的に押さえたい場合はポスティングとはどんなもの?基本を解説も参考になります。
ポスティングの雇用形態
雇用形態は主に2種類あり、業務委託とアルバイトに分けられ、大きな違いは完全歩合の出来高制か時給制かどうかです。業務委託は自分のペースで働ける自由度がある一方、配布枚数や配布品質が報酬に直結するため、計画的にルートを組む力が求められます。アルバイトの時給制は収入が安定しやすい反面、決められた時間内に決められた枚数を確実に配る責任が伴います。
どちらの形態であっても、配達員の質がそのままチラシの到達率とクレームの発生率を左右するため、依頼する側としては配達員の管理体制まで含めて業者を比較することが重要です。
ポスティング配達員はチラシを捨てられない
ポスティング会社は、雇用形態に関係なく配達員に対してチラシの破棄を禁止しています。これは会社の信用に直結する問題であり、1件でも不法投棄が発覚すれば依頼主との契約そのものを失いかねないためです。
会社の中では配達員にGPSを配布し、全員が確実にエリア内に配布を行うように管理していたり、配達員がチラシを捨てないように規約を定めたりとシステム作りに努めています。GPSによる配布履歴の記録は、配達員本人の不正防止だけでなく、依頼主への配布報告の根拠としても使われます。こうした管理体制があるかどうかは、業者選びの際に必ず確認したいポイントです。どのような保険や補償体制を持つ業者が信頼できるかはポスティング会社が加入している保険について解説でも触れています。
チラシ配布はクレーム対策が命
チラシ配布でクレームを受けてしまうと、チラシに掲載しているサービスや会社のイメージダウンに直接的に影響してしまうため、事前にクレームを受けないように対策を取ることが重要です。配布するだけが仕事ではなく、どのポストにどう配るかという配慮の積み重ねがクレームの数を大きく左右します。
優良な業者ではチラシ禁止と書かれている住宅では配布を避けたり、クレームを受けてしまった場所はリスト化し、再度チラシを配布しないように徹底した対策をしている業者もいます。こうした配布禁止リストは配達員全員で共有され、担当エリアが変わっても同じ場所で再度クレームを招かないようにする仕組みとして機能します。加えて、配布時間帯を住民の生活リズムに合わせて調整したり、集合住宅ではオートロック内に無理に入らないといった基本的なマナーを守ることも、クレーム防止には欠かせません。
ポスティング会社を選ぶときに確認したいこと
ここまで見てきたように、2ちゃんねるで語られるネガティブな情報の多くは、ポスティング全体の問題ではなく一部の管理体制が甘い業者や配達員に起因するものです。だからこそ、依頼する側はどの業者を選ぶかで結果が大きく変わります。
- 配布実績の記録方法:GPSなどで配布エリアと配布枚数を記録しているか
- クレーム対応の仕組み:配布禁止リストの共有や、クレーム発生時の報告体制があるか
- 配達員の管理体制:業務委託かアルバイトか、教育や研修の有無
- 料金とプランの透明性:配布エリアや枚数に応じた料金設定が明確か
料金の決まり方についてはポスティングの価格はどう決まる?やポスティング料金の相場を解説!料金はどう決まる?で詳しく紹介しているので、見積もりを比較する際の参考にしてください。業種別の料金傾向を知りたい場合はポスティングを行っている業種別に料金を紹介も役立ちます。
まとめ
ポスティングはクレームを受けやすい仕事ですが、実際には不法投棄はほとんどなく、また、クレーム対策をすることでスムーズなチラシ配布を行うことができます。2ちゃんねるに書かれているネガティブな情報の多くは、管理体制が整っていない一部の業者や配達員に起因するものであり、業者選びの基準を知っていれば避けられるリスクです。
株式会社ポスティングサービスでは、GPSによる配布管理やクレーム対策を徹底したポスティングサービスを提供しています。配布エリアの選定から料金プランまで、事業者の目的に合わせたご提案が可能です。ポスティングの仕組みをあらためて押さえたい方はポスティングとは(基礎知識)もあわせてご覧ください。
