インターネットが普及する前から行われてきたポスティングは、実は長い歴史を持つ販促手法です。デジタル広告が主流になった今、なぜあらためて見直されているのか、現場でチラシを配り続けてきた立場から説明します。
結論からいうと、デジタル広告では届かない層や場面があるからです。この記事では、その理由を7つの特性に分けて、判断基準や注意点まで具体的に掘り下げます。
ポスティングはアナログ広告
デジタル広告とポスティングを含むアナログ広告は、それぞれ異なる特性を持つ媒体です。どちらか一方が優れているという話ではなく、互いの弱点を補い合える関係にあります。たとえばデジタル広告は興味関心がある人にしか届きませんが、ポスティングはエリア内の世帯に一律で届けられます。ポスティングの基本的な仕組みについては「ポスティングとは(基礎知識)」でも詳しく解説しています。
ポスティングが再注目されている理由
令和の時代にアナログ広告であるポスティングが再注目されているのは、デジタル広告では補完できない特性があるためです。SNSや検索連動広告が当たり前になった今でも、地域の工務店やエステサロン、飲食店などが継続してポスティングを利用しているのは、この特性を実感しているからに他なりません。
ここからは、その特性を7つの項目に分けて、理由と現場での判断基準を順に解説します。
①地域特性
ポスティングは地域を限定したターゲティングによって、配布先を臨機応変に変えられることや、ポスティング業者が地域の情報を豊富に持っていることから、インターネットを利用していない人へも届けることが可能です。
たとえば「このマンションは単身者が多いから配らない」「この通りは競合店が近いので除外する」といった調整は、現地を歩いている業者だからこそできる判断です。エリアを町丁目単位、場合によっては番地や建物単位まで細かく指定できるため、インターネット広告よりも地域に根ざした販促ができる広告媒体と言えます。特に戸建てに絞って配布したいケースでは、世帯構成や建物の特徴を踏まえた選び方が効果を左右します。詳しくは「戸建を中心にポスティングを行う理由とは?」で解説しています。
②視認率の高さ
ポスティングは販促物を直接ポストに届ける手法であるため、一度は手に取ってもらえる可能性が高い媒体です。
デジタル広告はユーザーが意図的にスキップしたり非表示にしたりできますが、紙のチラシはポストを開けた瞬間に目に入ります。すぐに捨てられることはあっても、「見る・見ない」を選ぶ前に一度は視界に入るという点は、画面上の広告にはない強みです。これは次に説明する潜在顧客へのアプローチとも深く関係しています。
③潜在顧客の発掘
ポスティングは「プッシュ型」の広告で、販促物をターゲットに直接届けるため、まだ商品やサービスを認知していない潜在顧客にチラシを手に取ってもらい、周知を図れる有効な手法です。
検索連動広告は「すでに探している人」にしか表示されませんが、ポスティングは「まだ探していない人」の目にも触れます。たとえば求人のように、転職サイトを見ていない層にまでアプローチしたい場合は、この受動的な接触機会が大きな意味を持ちます。求人分野での活用については「ポスティングが求人に適している理由とは?」で詳しく紹介しています。
④費用対効果の高さ
商圏が限定的で、かつターゲット層の幅が広い商品・サービスを満遍なく宣伝できるポスティングは、費用対効果が高く、豊富なデータや実践を積んだポスティング業者の協力を得ることで、より効果的なターゲティングが可能になります。
インターネット広告にも、潜在顧客にアプローチできてエリアや条件を指定できる「ディスプレイ広告」や「検索連動広告」がありますが、これらはあくまでインターネットユーザーや情報を能動的に探している人にしか届きません。一方ポスティングは、配布エリアと配布量を決めれば、その中の世帯にほぼ確実に届けられるため、想定リーチ数が読みやすく予算計画を立てやすいという利点もあります。配布方法によって価格が変わる点については「併配ポスティングが安い理由について解説」、料金の決まり方全般については「ポスティングの価格はどう決まる?」で解説しています。
⑤配布物の豊富さ
ポスティングはチラシ以外の販促物も扱えるため、マグネットやポケットティッシュといった形にすることで、長期的に目に留まりやすくできます。
紙以外の広告物を直接ターゲットへ届けられるのは他の媒体には真似のできない強みで、冷蔵庫に貼られるマグネットや、持ち歩かれるポケットティッシュは、長期間にわたって生活の中に残り続けます。たとえば水回りのトラブルや鍵のトラブルのように「緊急時にすぐ連絡先を探したい」サービスの場合、連絡先を書いた配布物を手元に置いてもらうことで、必要になったときにすぐ電話してもらえる可能性が高まります。配布物に使う紙の選び方によっても手に取られやすさは変わるため、「ポスティングに最適な紙の種類とは」も参考になります。
⑥GISやビッグデータの活用
GISやビッグデータを活用できるポスティング業者へ依頼すると、世帯年収や家族構成、築年数といったあらゆる条件からターゲットを抽出できるため、配布効率が格段に上がります。商品・サービスとターゲットに合った条件の世帯にだけポスティングを行えるので、デジタル広告では抽出できない項目での絞り込みが可能です。
たとえばエステサロンのように客層や距離感が重要な業種では、こうしたデータ活用による絞り込みが反響の差につながります。具体的な活用イメージは「エステサロンのポスティングとは?」で紹介しています。また、どの業種にポスティングが向いているかを知りたい場合は「ポスティングが効果的な業種について解説」も合わせて確認してみてください。
⑦デジタル広告との相乗効果
それぞれの特徴を活かした相乗効果を狙う「メディア・ミックス」で考えるのが有効です。
デジタル広告のさまざまな情報や商品・サービスを記載できるホームページや自社サイトは、ポスティングのチラシにQRコードを記載することで簡単にアクセスしてもらえます。紙だけでは伝えきれない詳細情報や動画プロモーション、SNSといったオウンドメディアへスムーズに誘導できるため、「まず紙で知ってもらい、興味を持った人にはデジタルで深く知ってもらう」という流れを作れます。こうした組み合わせ方や目的の整理については「ポスティングをおこなう目的とは」で整理しています。また、同じエリア密着型の媒体として比較されることが多い車内広告との違いは「車内広告とポスティングの違いとは?」をご覧ください。
ポスティングを始める前に確認したいこと
ポスティングの特性を理解したうえで実際に始めるとなると、「どのエリアに」「どのくらいの枚数を」「どんな配布物で」届けるかという具体的な判断が必要になります。この判断を誤ると、せっかくの特性を活かしきれず効果が出にくくなってしまいます。
まずは配布エリアとターゲット条件を明確にし、業者が持つデータでどこまで絞り込めるかを相談することが、費用対効果を高める第一歩です。また、配布物は紙のチラシに限らず、サービスの性質に応じてマグネットやポケットティッシュなどの選択肢も検討する価値があります。料金プランの全体像は「ポスティングの料金・配布プラン」でご確認いただけます。疑問点が多い場合は、よくある質問をまとめた「ポスティングについてよく検索されるQ&A」も参考にしてみてください。
まとめ
今回はポスティングが再注目されている理由を、7つの特性に分けて紹介しました。
ポスティングはアナログ広告の中でもターゲットの絞り込みを詳細に行え、インターネット広告には真似のできない抽出方法を持っています。一方で、デジタル広告の強みも取り入れた「メディア・ミックス」を用いることで、さらに高い効果が見込めます。どちらか一方に偏るのではなく、自社の商品・サービスに合わせて両者を組み合わせる視点が、これからの販促には欠かせません。
配布エリアの選び方や配布物の種類、費用対効果の見込みなど、具体的な進め方に迷ったときは、ぜひ一度ご相談ください。ポスティングのご相談・お見積り
