ポスティングというと、チラシを見た人にすぐ来店してもらう方法だと考えがちです。けれど、配布した日に来店がなかったからといって、チラシが役に立たなかったとは限りません。必要な時期がまだ来ていなかっただけ、というケースがあるでしょう。
例えば、美容室のチラシを見た日に髪を切る予定がなくても、数週間後に美容室を探すときが来るかもしれません。そのとき、以前見た店を思い出せれば、候補の一つに入る可能性があります。地域のお店ほど、こうした時間差のある集客を考えてみましょう。
この記事では、すぐに売るのではなく、必要になったときに思い出されるチラシの作り方を紹介します。載せる情報の選び方から、配布を続ける考え方、実際の紙面への落とし込み方まで具体的に見ていきましょう。
なぜチラシを見てもすぐ来店しない?「必要になるタイミング」から考える地域集客

お客様が店を利用するきっかけには、前もって決まっているタイプと、突然必要になるものがあります。美容室なら結婚式や入学式に合わせて予約する人がいる一方、急に髪を切りたくなって店を探す場合があるでしょう。リフォームなら、外壁塗装のように予定を立てるケースと、水漏れのように急いで対応するケースがあります。
飲食店の場合は、給料日後の外食や家族の誕生日など、予定を立てて店を選ぶ場面があります。学習塾なら、新学期や受験をきっかけに探し始める家庭が考えられるでしょう。このように、お客様が店を探す場面を考えると、チラシを見てから利用までの時間に幅があると分かります。
さらに、季節や生活の変化によって新しい需要が生まれる点に注目してみましょう。春なら入学や進級、夏ならエアコンの不調、年末なら大掃除など、時期によって困りごとは変わります。自店の商品やサービスが必要になる場面を洗い出すと、どんな人に何を思い出してほしいのかが見えやすくなります。
「あとで使えそう」と思われるチラシにする!捨てずに残してもらうための工夫
業種によって、思い出してほしい情報は変わります。例えば美容室なら場所や得意なサービス、リフォーム店なら対応できる工事や相談内容が手がかりになります。次の表を参考に、自店のお客様が後から思い出しやすい情報を考えてみてください。
| 業種 | お客様が必要になる場面 | 思い出してほしい情報 |
| 美容室 | 髪を切りたい、カラーをしたい | 店舗名・場所・得意なメニュー |
|---|---|---|
| 飲食店 | 家族で食事をしたい、集まりがある | 店舗名・料理・営業時間 |
| リフォーム店 | 修理したい、家を直したい | 対応工事・地域・相談方法 |
| 学習塾 | 子どもの勉強が気になる | 対象学年・指導内容・教室の場所 |
ここで考えたいのは、店の特徴を並べるだけでなく、お客様が後から使いそうな言葉をチラシに残すことです。例えば美容室なら駅名と白髪染め、塾なら地域名と中学生向け、リフォーム店なら水漏れと修理といった組み合わせが考えられます。後日チラシを見たときに、自分が探していたサービスと結び付く言葉が見つかれば、店名まで思い出すきっかけになります。

「あとで使えそう」と思われるチラシにする!捨てずに残される工夫

チラシを見た時点で利用する予定がなくても、手元に残してもらえれば後から役立つ可能性があります。そのためには、広告としての情報だけでなく、必要なときに見返したくなる内容を入れておく方法があります。例えば料金や営業時間が分かれば、店を利用したくなったときにわざわざ調べ直す手間を減らせるでしょう。
美容室なら料金表や定休日、飲食店なら営業時間やテイクアウトの案内があると、後から確認しやすくなります。リフォーム店なら対応できる工事や相談窓口、学習塾なら対象学年や問い合わせ先を載せると便利です。チラシを見た瞬間の購買を狙うだけでなく、後日使える情報を一つ入れてみてください。
作るときは、このチラシを1か月後に見返すなら何を確認したいだろう、と考えてみましょう。例えば飲食店なら営業時間と予約先、美容室なら料金と定休日がすぐ分かる紙面なら、利用する直前に役立ちます。広告を見たその日だけでなく、必要になった日に手に取られるチラシを目指しましょう。
配る月でチラシは変わる!季節に合わせて内容を組み立てる方法
同じサービスでも、チラシを配る月によって前面に出す内容を変えてみましょう。例えば美容室なら、3月は卒業式や入学式に向けたヘアカラーやカット、12月なら年末年始の予定に合わせた予約を案内する方法があります。サービスそのものを変えなくても、その月に使いやすい内容を選ぶだけでチラシの印象は変わります。
配布する月が決まったら、その時期に合わせて見出しや写真、キャンペーンの内容を組み立てます。エアコン清掃なら暑くなる前の5月頃、学習塾なら新学期が始まる4月頃など、月によって前に出す情報を入れ替えられます。毎回同じチラシを配るのではなく、配布月に合わせて一部分を変えるだけで、季節に合った内容を作りやすくなります。
さらに、配布した月だけでなく、その後に使われる時期まで考えて紙面を作るのも一つの方法です。例えば11月に配るリフォームのチラシなら、年末の大掃除を前にした水回りの修理や家の手入れを案内し、12月に配る美容室なら年末の予約に加えて年明けの営業日を載せられます。
1回見ただけで覚えてもらうのは難しい?「見たことがある店」になるポスティングの続け方
初めて見たチラシだけで、店名やサービスを覚えてもらうのは簡単ではありません。だからこそ、一度の配布で結果を出そうとするのではなく、同じ地域に繰り返しチラシを届けて、見たことのある店にしていく考え方があります。以前見た店として記憶に残っていれば、後からサービスを探すときに思い出すきっかけになります。
名古屋のように住宅地と駅周辺が混在する地域では、住民の生活スタイルを意識して「どんな場面で思い出してほしいか」を考えることが重要です。同じ地域へ配布を続ける場合も、毎回同じ内容をそのまま載せるのではなく、前回とは違う商品や事例、利用方法を伝えて、店を知るきっかけを増やしていきましょう。
継続するなら、配布した回ごとの反応を確認してください。電話や来店時に「チラシを見た」と言われたか、問い合わせが増えたかを記録すれば、どの内容が反応につながったのか比べやすくなります。「何回配れば効果が出る」と回数だけで判断せず、反応を確認しながら配布地域や内容を調整していくと、次のチラシ作りに生かせます。
実際に作るなら何を書く?「思い出してもらうチラシ」を組み立てる具体例

実際にチラシを作るなら、まず「どんな場面で使ってほしいか」を一つ決め、そこから内容を組み立てていきます。例えば水回りのトラブルなら「急な水漏れで困ったとき」、学習塾なら「子どもの勉強について相談したいとき」と考えます。その場面で起きている悩みを見出しに入れ、最初に見た人が「これなら自分に関係がある」と分かる形にしましょう。
次に、その悩みに対して何ができる店なのかを伝え、料金や対応地域、店舗名を続けて載せます。水回りなら「水漏れ・詰まりに対応」「○○市まで訪問可能」、学習塾なら「小学生から対応」「無料相談あり」のように、利用するか判断する材料を具体的に入れます。写真はサービスの様子や店内、スタッフ等、文章だけでは伝わりにくい部分を補うために使い、最後に電話番号や営業時間、地図をまとめます。
紙面の最後まで読んだ人が後から見返せるよう、必要な情報を分かりやすく残しておくのもポイントです。中小機構のJ-Net21では、チラシは目的を明確にしたうえで主要なメッセージや店舗情報を整理し、ラフを作ってからレイアウトを考える方法が紹介されています。まずは「利用する場面→悩み→解決できること→店舗情報→問い合わせ先」の順にメモを書き出せば、自店のチラシ作りを始めやすくなります。
「今日来なかった人」に届いている!思い出してもらうポスティングを地域の集客につなげよう

ポスティングは、チラシを見た日に来店してもらうためだけの方法ではありません。配布した時点では利用する予定がなくても、後からサービスが必要になったときに、以前見た店を思い出してもらえる場合があります。「今日来なかったから効果がなかった」と決めつけず、時間を置いて利用につながる可能性を考えてみましょう。
地域での集客は、「知る→覚える→必要になる→思い出す→利用する」という流れで考えると分かりやすくなります。配る月や地域に合わせて内容を工夫し、配布後の反応を確認しながら、次のポスティングにつなげていきましょう。
株式会社ポスティングサービスでは、地域や店舗のサービス内容に合わせて、チラシを届けるエリアや配布方法をご提案しています。思い出してもらえるチラシを作り、届けたい地域へしっかり届けたい方は、ポスティングサービスにお任せください。

