ポスティング会社の求人には、正社員だけでなく契約社員という雇用形態が用意されていることが多くあります。場所や人間関係に縛られる必要がなく、契約が終了すれば次の仕事へと新しい挑戦ができるのが契約社員の特徴ですが、この働き方には向き不向きがはっきり存在します。
採用する側としても「誰でも契約社員として活躍できるわけではない」という前提を持っておくことが大切です。この記事では契約社員という働き方のメリットを整理したうえで、ポスティング会社の現場で向いていると感じる人の特徴と、採用時に見極めるべきポイントをあわせて紹介します。ポスティングの求人設計や人材確保に悩んでいる事業者の方にも参考にしていただける内容です。
ポスティング会社における契約社員のメリット
ポスティング会社において、契約社員であることのメリットはいくつか存在します。求人票を作る側にとっても、これらのメリットは応募者に伝えるべき訴求ポイントになります。
・スキルを最大限活かせる
一番のメリットは、自分の持っているスキルを最大限活かすことができる、という点です。会社にはイラストやライティング、プログラミングなどのスキルを活かして働く人が大勢います。
また、会社によって働くスタイルや方針、基盤があり、それは色濃く表現されていきます。契約社員として働けば契約中は企業の一員としてスキルを活用し、そして様々な業務を学び次の会社で働くといった風に、常に新しい環境に身を置くことが可能になります。
クリエイターとして常に刺激を受け続けられるのは、契約社員ならではのメリットといえます。こうした人材は、ポスティングの配達員の応募に役立つキャリアとしても活かせるケースが多く、配布だけでなくチラシ制作や現場運営の一部を任せられる人材に育つこともあります。
・労働条件を交渉できる
契約社員は契約時に働く時間から場所、仕事内容などすべてを話し合って決めるため交渉が可能になります。さらに残業代が出ない場合が多いため、定時で帰りやすいのもメリットの一つでしょう。
勤務時間をうまく調整できればWワークをして正社員よりも多く稼げる可能性があります。求人側からすると、勤務条件の柔軟さを提示できることは、求人広告を出しても応募が来ない場合の人材確保にもつながる強みになります。
・待遇が良くなる
正社員と全く同じ待遇が受けられるわけではありませんが、会社によっては福利厚生が充実している場合があります。
社会保険や有給休暇、交通費を支給してもらえるケースもあり、アルバイト・パート雇用に比べれば待遇の差は歴然です。また年収の上限額や労働時間の上限もなくなるため、働きたい時は集中的に働いて休みたい時は休みを取れるのもメリットになります。
・異動がなく、その街に詳しくなれる
契約社員は基本的に勤務地が変わることが無く、異動に伴う引っ越しの心配は必要ありません。
さらにポスティングの仕事は担当の配布範囲を隅々まで歩き回ることになります。そのため働けば働くほど住んでいる街に詳しくなっていき、日常生活に活かせることもあるかもしれません。新しく住む街に慣れるためにポスティングを始めるも良し、住み慣れた街をさらに詳しく知るためにポスティングを行うのも良しといえるでしょう。このあたりの働き方の特性は、ポスティングが求人に適している理由とも重なる部分です。
ポスティング会社で契約社員に向いている人とは
契約社員は多くの特長を備える一方、自分に合った働き方でなければ大幅に収入が減ってしまったり、ストレスを抱えてしまう可能性があります。人によって向き不向きがあるため、必ずしも契約社員という形態が合っているとは限りません。
ここではポスティング会社での契約社員に向いている人の特徴を、現場の視点から具体的に紹介します。
・明確なライフプランを持っている人
結婚や出産といった予定が既にあり、期間限定の仕事を探している人にとっては契約社員がおすすめです。すでに辞める予定があるのにも関わらず正社員になってしまうと、退職を切り出しにくくなってしまいます。
その点、契約社員は契約満了時に退職を切り出せるため、自ら期限を設けて働くことができます。決めた期間だけ働くことはアルバイトでも可能ですが、社会保険の適用や給与などを考慮すると満了まで契約社員として働くのが良いでしょう。
面接の場では「いつまで働けるか」を具体的に聞いておくと、契約期間の設計がしやすくなります。半年後に引っ越しの予定がある、来年子どもが生まれる予定があるなど、ライフプランが明確な人ほど、契約期間と実際の在籍期間のズレが小さく、現場の引き継ぎもスムーズに進む傾向があります。
・フルタイムで働きたい人
契約社員はアルバイトと異なり労働時間の制限が設けられていない場合が多く、契約次第ではフルタイムで働けるため、決まった期間で多く稼ぎたい人にオススメです。さらに時間外労働の手当が出ないことが多いため、周囲に気を遣って残業をする必要もありません。
長期で働きたい場合は正社員の方が良いものの、ある程度働ける期間が決まっている方は契約社員の方がおすすめです。ポスティングの仕事は歩数や配布件数が体力に直結するため、フルタイムで動ける人は配布エリアを複数任せやすく、結果として本人の収入にも反映されやすいという特徴があります。
・正社員の規定で働くのは難しいけどアルバイトよりも安定させたい人
正社員は契約社員と比べて待遇が良いのはもちろんですが、規定が厳しくなるのも事実です。副業が禁止の会社も多く、Wワークしたい人や労働時間の融通を効かせたい人にはあまり向いていません。
契約社員なら自分に合った労働条件を交渉できるほか、時間をうまく調整できればWワークも可能です。さらに、社会保険や有給休暇などの福利厚生も充実しているため安心して働くことができます。
アルバイトでは得づらい「安定」と、正社員では得づらい「自由度」の両方を求める層には、契約社員という選択肢が現実的な落とし所になりやすいといえます。
採用側が見ておきたい判断基準
ここまでは応募者側から見た契約社員のメリットと向き不向きを整理しましたが、採用する事業者側にも、契約社員として長く働いてもらえるかどうかを見極める視点が必要です。
・応募理由と契約期間の整合性を確認する
面接では「なぜ契約社員という働き方を選んだのか」を必ず聞くようにします。ライフプランが明確で、期間の希望と会社側が提示できる契約期間が一致していれば、契約更新のたびにすれ違いが起きるリスクを減らせます。逆に、期間の希望が曖昧なまま契約を結ぶと、早期離職や配布エリアの引き継ぎトラブルにつながりやすくなります。
・体力面と稼働可能日数を具体的に確認する
フルタイムで働きたいという希望があっても、実際にどのくらいの日数・時間を継続して稼働できるかは人によって差があります。ポスティングは天候や配布量によって体力の消耗が大きく変わるため、面接時点で「週何日、何時間動けるか」を具体的な数字で確認しておくことが、後のトラブルを防ぐポイントになります。
・Wワークの有無と時間管理の意識を確認する
契約社員はWワークがしやすい働き方である分、他の仕事とのスケジュール調整がうまくできない人だと配布の遅延やムラにつながることがあります。契約前に他の仕事の有無や、優先順位の付け方を確認しておくと、実際の稼働がイメージしやすくなります。
・地域への理解度や適応力を見る
異動がなく同じ地域を担当し続ける契約社員は、配布エリアの地理や住民層への理解が深まりやすい人材です。採用時に「今後もその地域に住み続ける予定があるか」「初めての地域でも歩いて覚える意欲があるか」を確認すると、長期的に安定して配布を任せられる人材かどうかの判断材料になります。
契約社員採用が事業者にもたらすメリット
契約社員という雇用形態は、応募者側の柔軟な働き方を実現するだけでなく、事業者側にもメリットがあります。正社員採用よりも柔軟に人員数を調整できることは、配布量の増減が大きいポスティング業務との相性が良い点です。
繁忙期に合わせて契約人数を増やし、落ち着いた時期には契約更新を見送るといった調整がしやすく、常に一定の人員を確保しなければならない正社員中心の体制よりも、需要の変動に対応しやすくなります。求人設計の段階でこうした柔軟性を意識しておくと、求人チラシからLINE応募へつなげるような、応募のハードルを下げる工夫とも組み合わせやすくなります。
また、契約社員として長く在籍してもらえる人材は、地域に詳しくなることで配布ミスや配布漏れが減り、結果的にポスティングならではの特徴を活かした配布品質の維持にもつながります。
まとめ
ポスティング会社における契約社員の特徴やメリット、そして向いている人の特徴と採用時に見極めておきたい判断基準についてご紹介しました。契約社員だからこそ可能な働き方がある一方で、採用する側にも「誰に、どの期間、どんな条件で任せるか」を丁寧に見極める視点が求められます。
自社の求人設計や人材確保の方法に不安がある場合は、長年ポスティング業界に携わってきた立場から相談に応じることも可能です。ポスティングのご相談・お見積りまで、お気軽にお問い合わせください。
