チラシを配っているのに反応が伸びない、と悩まれる方は意外と多いのではないでしょうか。デザインを工夫したり割引内容を変えたりしても成果が現れないと、原因がどこにあるのか分からなくなる場合があります。
実際には、チラシ自体の内容より、配布枚数と配布エリアの設定が合わず、情報が十分に届いていないケースが少なくありません。枚数が少ない場面では認知が広がりにくい一方で、範囲が広すぎると来店につながりにくい地域へ配ってしまう状態になりがちです。ここが見落とされやすいポイントと言えるでしょう。
この記事では、反響率の向上につながる配布枚数の考え方や、エリア設定の基本を整理しました。まずは無理なく取り組める部分から確認していきましょう。
適正枚数の考え方とは

配る枚数によって、チラシがどのように届くのか、どれくらいの人に認知されるのかは大きく変わります。
ここでは枚数ごとの違いを比較しながら、目的に合った枚数の選び方を整理していきましょう。
| 配布枚数 | 届く範囲 | 認知度 | 反響の出やすさ | 向いている目的 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000枚 | 半径300m程度 | 限定的 | 低い | テスト配布・小規模店舗 |
| 5,000枚 | 半径500m程度 | 中程度 | 中程度 | 地域密着型の告知 |
| 10,000枚 | 半径1km程度 | 広範囲 | 高い | 本格的な集客・新規開拓 |
少ない枚数だとそもそも届ききらない
配布枚数が少なすぎる場合、十分な人数に届かないため反応が出ません。例えば1000枚という枚数は一見多く感じられますが、人口密度が高い地域では非常に限られた範囲しかカバーできないのです。
チラシを実際に手に取って見てくれる人の割合は全体の2〜3割程度、さらにその中から興味を持ってくれる人となると1割以下、実際に来店や問い合わせといった行動に移してくれる人は数%にまで減ります。つまり1000枚配布したところで、最終的に反応してくれるのは10人から30人程度という計算になるでしょう。母数となる配布枚数が足りなければ、どれだけ内容が魅力的でも十分な成果にはつながりません。
また枚数が少ないと正確な効果測定ができず、次回の改善点が見えてこないという問題があります。最初から一定以上の枚数を確保しておかなければ、チラシ施策そのものの評価が難しくなるでしょう。

お店に合った枚数は商圏で決まる

適切な配布枚数を考える際には、商圏という考え方が非常に役立ちます。商圏とはお客様が実際に来店できる距離の範囲のことです。この商圏を基準にすれば配布枚数で失敗するリスクを大幅に減らせるでしょう。
実は、業種によって来店しやすい距離は大きく異なります。飲食店なら徒歩や自転車で10分圏内、美容室やクリニックなら車で15分圏内、スーパーやコンビニなら徒歩5分圏内が一般的な商圏です。例えばラーメン店を経営している場合、車で30分かかる地域に配布しても来店してもらえる可能性は極めて低くなります。自分のお店がどの範囲から実際に集客できるのかを正しく把握すれば、配るべきエリアと必要な枚数が自然と見えてくるでしょう。
商圏を意識せずに広範囲へ配りすぎると、遠方に住んでいる人へ無駄に届けてしまい、結果として費用対効果が大きく下がってしまいます。つまり、反対に商圏内を確実にカバーできる枚数を配れば、来店可能な人にしっかり情報を届けられるでしょう。
商圏の世帯数と接触回数で適正枚数がわかる
適正な配布枚数を考える際は、商圏内の世帯数に対して、どれくらいの頻度でチラシを届けるかを組み合わせると、適正な配布枚数がつかみやすいです。1回目は店名を知ってもらう段階となり、2回目で内容が理解されやすくなり、3回目あたりで来店につながる場面が見られます。段階的に関心が深まる点が特徴と言えるでしょう。
例えば、商圏に約3000世帯が含まれるケースでは、3000枚を2回届ける形で合計6000枚がひとつの基準になります。地域によって世帯数の分布には大きな差があり、密集している地域であれば、狭い範囲に想像以上の世帯が集まっているケースが見られるでしょう。名古屋の一部エリアのように、短い距離に多くの住宅が集まっている地域では、必要な配布枚数が増える傾向です。 そのため、事前に世帯数を把握しておく姿勢が欠かせません。
1回だけ届けた場合は印象が薄れやすく、数回続けて届けることで反応が見込めます。特に新規オープンの店舗や認知がまだ広がっていない業種では、同じエリアへ最低3回ほど届けておきたいところです。配布を重ねるほど安心感が生まれ、来店のハードルが下がる流れが期待できます。
反響率を上げる配布範囲の決め方

配布枚数が決まったら、次はどの範囲に配るかを決めていきます。最初から範囲を広げすぎず、まずは近隣エリアから始めて反応を見ながら調整していく方法が効果的でしょう。
近いエリアでの反応をしっかり確認してから徐々に範囲を広げていけば、無駄な配布を大幅に減らせます。最初に遠方まで一気に配ってしまうと、どのエリアから実際に反応があったのか分析しにくくなってしまいます。エリアごとの反応率を比較しながら次回の配布範囲を決めていくのが、費用を抑えながら成果を上げる賢い進め方です。
人口が多く住宅が密集している地区を優先的に選べば、少ない範囲で十分な反応数が期待できるでしょう。地図で人口分布を確認しながら、効率の良いエリアから攻めていくのがポイントになります。
近いエリアから広げると反応が出やすい
まずは、徒歩で向かいやすい範囲から始め、自転車圏、車圏へと少しずつ広げていくと、無理のない形で配布効果が見えてきます。店舗の近くに住む人ほど来店までの心理的な距離が短いため、反応が生まれやすくなるでしょう。
徒歩10分ほどのエリアであれば気軽に立ち寄ってもらいやすいですが、車で20分ほどかかる距離になると、特別な理由がない限り利用されにくい場面が出てくるでしょう。人口が集まっている地域なら、短い距離の配布だけで十分な効果が見込めます。例えば、駅前のマンションが多い区画では、半径500メートルほどであれば相当な世帯に届けられるでしょう。
配布範囲を検討する際には、建物の密度や街のつくりを事前に把握しておくと、エリア選定の精度が高まります。国土地理院の地図 は、町丁目レベルで地形や建物の配置が確認できるため、どの範囲に世帯が集中しているかをつかむうえで非常に役立つサイトです。こうしたツールで周辺の環境を把握しながら、まずは近隣で確実に成果が出る範囲を押さえ、その後徐々にエリアを広げていく流れを作ると、無駄のない配布が実現します。
枚数と範囲を整えるだけで反響率は大きく変わる

枚数と配布範囲のバランスが整うだけで、チラシの反響率は大きく変わります。デザインや内容を工夫する前に、まず「どれくらい配るか」「どこまで届けるか」を見直す姿勢が欠かせません。近隣から順に広げるだけで反応が安定しやすくなり、無駄な配布を減らす効果が期待できます。
とはいえ、適正枚数や最適なエリアを自分で判断するのは難しい場面があるでしょう。店舗の立地や商圏の広さによって必要な枚数は変わり、範囲の取り方ひとつで反響が伸びるケースもあります。迷いがある場合は、専門的な視点を取り入れることで方向性が整理されやすいです。
株式会社ポスティングサービスでは、地域性や店舗の条件を踏まえながら、反響につながりやすい配布枚数や配布範囲をお客様と一緒に検討しています。初めての方も相談しやすい環境が整っていますので、効果的な配り方に不安がある場合は一度お問い合わせください。

