
ポスティングで配るチラシにお店周辺の地図を載せると、受け取った人が場所をイメージしやすくなり、来店のきっかけになります。ただし「実際にどのソフトで地図を作ればいいのか」で手が止まる担当者は多いものです。この記事では、専門知識がなくても使える地図作成ソフトを3つ紹介したうえで、それぞれの向き不向き、現場でつまずきやすいポイントまで踏み込んで解説します。
地図は単に貼り付ければ良いものではありません。誰が見ても分かる地図でなければ、かえって逆効果になることもあります。見やすい地図に共通する条件は「誰が見ても分かりやすい」「目印がある」「交通手段ごとの所要時間が書いてある」の3つです。この条件を満たすために、どのソフトをどう使えばいいかを順に見ていきます。
地図作成が簡単にできるソフト3選
チラシに載せる地図は、精密な測量図である必要はありません。むしろ細かすぎる地図は住民にとって読みにくく、かえって伝わりにくくなります。ここで紹介する3つのソフトは、いずれも専門知識がなくても扱えるものばかりです。予算や手元の環境、求めるデザインの自由度に合わせて選んでください。
| ソフト名 | 費用 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Excel | 有料(Office契約) | すでにOfficeを使っている事業者 | マス目を使った手作業の調整が必要 |
| Microsoft Officeテンプレート | 無料 | デザインに自信がない人 | テンプレートと実際の道が合わないことがある |
| ♪地図案内 | 無料 | マイクロソフト製品を持っていない人 | 保存形式の変換作業が必要 |
①「Excel」
Excelは、Microsoft(マイクロソフト)が開発・販売している表計算ソフトです。会社の資料作成や集計に使うイメージが強いと思いますが、実は地図作成にも向いています。
理由はシンプルで、Excelの画面は基本的にすべてマス目(セル)で構成されているからです。このマス目を利用することで、道路や建物の位置関係、駅からの距離感を図りやすく、線や図形を組み合わせるだけで簡単に地図を作ることができます。セルの幅を調整すれば、実際の距離感に近いバランスで配置することも可能です。行の高さと列の幅を正方形に近づけてから作図を始めると、完成後の比率が崩れにくくなります。
デメリットは、ソフトを使うために有料契約が必要なことです。すでに会社でOfficeを契約している場合は追加コストなく使えますが、これから導入する場合は費用がかかる点を踏まえて検討しましょう。また、図形を多用すると操作が重くなりやすいため、完成イメージを先に紙に手書きしてから作り始めると、無駄な修正を減らせます。
②「Microsoft Officeテンプレート」
Microsoft Officeテンプレートも、Excel同様マイクロソフトが提供しているものです。Excelが有料であるのに対し、こちらは無料で提供されているため、誰でもダウンロードしてすぐに地図作成を始められます。
大きな特徴は、既存のデザインテンプレートが数多く用意されていることです。ゼロから地図を組み立てる必要がなく、道路や建物のアイコン画像を当てはめていくだけで形になるため、地図作成に慣れていない方でも扱いやすいのが利点です。ただし、テンプレートに頼りすぎると自店舗周辺の実際の道路事情と合わない場合があるため、最終的には現地の地図と見比べて微調整することをおすすめします。
特に注意したいのは、テンプレートに最初から入っている目印用のアイコン(カフェ、コンビニなど)をそのまま使ってしまうケースです。実際にその場所にある施設と違う業種のアイコンを使ってしまうと、かえって混乱を招きます。アイコンは見た目だけで選ばず、実際の施設種別と一致しているかを必ず確認してください。
③「♪地図案内」
「そもそも手元の端末にマイクロソフト製品が入っていない」という方には、無料の「♪地図案内」がおすすめです。
使い方は非常にシンプルで、「縦10マス、横12マス」の画面上に、用意されているアイコン(道路、建物、目印など)を選んでマスに配置していくだけで地図が完成します。専門的な操作を覚える必要がないため、パソコン作業に不慣れな方でも短時間で仕上げられます。
注意点として、「♪地図案内」で作成した画像は「拡張メタファイル」という形式で保存されます。チラシの印刷データやWeb掲載で一般的に使われる「PNG、JPEG、GIF」といった形式で使いたい場合は、パソコンに入っているペイントソフトなどを使ってファイルの拡張子を変換する作業が必要になる点を覚えておきましょう。変換後は必ず拡大表示して、線がぼやけたり欠けたりしていないかを確認すると、印刷段階でのトラブルを防げます。
地図を作る際のポイントと注意点
ここまで紹介した3つのソフトは、いずれも「地図の骨組み」を作るための道具です。実際にお客様に伝わる地図に仕上げるには、素材選びと情報の入れ方に工夫が必要です。
まず土台として、Google Mapなどの地図アプリを参考にしながら作成することをおすすめします。地図アプリは周辺状況を拡大して確認できるうえ、ナビ機能を使えば車・徒歩・自転車それぞれで何分かかるかを自動で計算してくれるため、正確な所要時間を把握するのに便利です。
この所要時間をそのままチラシに転記すれば、「◯◯駅より徒歩◯分」「◯◯インターを降りた後◯分」といった具体的な数字を掲載できます。数字入りの案内は、地図を見慣れない人にとっても距離感がつかみやすく安心材料になります。特に高齢者世帯の多いエリアでは、地図の図形だけでなく文字での説明を併記すると伝わりやすくなります。
次に目印の選び方です。目印には、コンビニ・信号・大きな交差点・公共施設など、誰が見ても一目でわかる建物や場所を選びましょう。個人商店や小さな看板は、地域住民でも認識していないことがあり、目印としては機能しません。目印は多すぎても地図が煩雑になるため、1〜2箇所に絞るのがコツです。
また、載せる情報を詰め込みすぎないことも重要です。道路や建物をすべて忠実に描こうとすると、かえって主要な道順が埋もれてしまいます。お店にたどり着くために必要な情報だけを残し、それ以外は思い切って省略するという引き算の発想が、分かりやすい地図につながります。チラシのデザイン全体を見ると、地図はあくまで一要素にすぎません。ポスティング広告に最適な書体についても参考に、文字情報とのバランスを整えておくと仕上がりが安定します。
地図の元になる情報そのものに不安がある場合は、ポスティングの時に使用する地図についての記事も参考にしてみてください。配布エリアの地図と、チラシに載せる案内図は役割が異なるため、それぞれの違いを理解しておくと作成の精度が上がります。
Web検索から来店につなげる視点も忘れずに
チラシの地図は紙面上の案内図ですが、今の消費者は気になったお店をその場でスマートフォンで検索する習慣があります。チラシで興味を持った人が地図アプリで店名を検索したとき、正しい情報がきちんと表示されるかどうかも重要なポイントです。
この点についてはポスティング × MEO対策:地図検索で上位に表示させる裏ワザで詳しく触れていますが、チラシの地図とWeb上の地図情報は連動させて考えるのが理想です。せっかく紙の地図でわかりやすく案内しても、検索結果の情報が古かったり不十分だったりすると、来店直前で離脱されてしまう可能性があります。
また、地図をきっかけに「ついでに寄ってみよう」という来店を増やしたい場合は、チラシの地図が原因で損してる?「ついで来店」を生む導線の作り方も参考になります。地図の描き方ひとつで、単なる案内図から行ってみたくなる導線に変えることができます。
配布エリアと地図の対応関係にも注意
チラシに地図を載せる際は、配布するエリアと地図でカバーする範囲がずれていないかも確認しておきたいポイントです。新しく建った住宅など、地図アプリにまだ反映されていない物件が配布エリア内にある場合、地図と実際の配布先にズレが生じることがあります。こうしたケースについては地図に載っていない新築住宅へポスティングする方法!未掲載物件を見つけるコツで詳しく解説していますので、あわせて確認しておくと安心です。
また、配布自体が計画通りに行われているかという点も、地図つきチラシの効果を左右します。せっかく分かりやすい地図を作っても、配布漏れが起きていては意味がありません。配布状況の管理については配布漏れはこうして防ぐ!GPS・住宅地図・報告書の正しい見極め方で詳しく紹介しています。
どのソフトを選べばいいか迷ったら
3つのソフトはどれも無料または既存の契約内で使えるものですが、選び方の基準はシンプルです。まずすでにOfficeを契約しているなら、慣れているExcelで作るのが一番早いでしょう。Officeは入っているが地図作成に時間をかけられないなら、テンプレートを土台にする方法が向いています。そしてマイクロソフト製品を一切使っていない環境なら、♪地図案内が選択肢になります。
- すでにOfficeを契約している → Excel
- Officeはあるが時短したい → Officeテンプレート
- Officeを使っていない → ♪地図案内
いずれのソフトを使う場合も、完成した地図は必ず第三者に見てもらい、迷わず読めるかを確認する工程を挟むことをおすすめします。作った本人は周辺の道をよく知っているため、客観的には分かりにくい地図でも気づきにくいからです。
まとめ
この記事では、地図を実際に作成する際に使えるソフトとして「Excel」「Microsoft Officeテンプレート」「♪地図案内」の3つを紹介し、それぞれの特徴や注意点、そして分かりやすい地図に仕上げるための具体的なポイントを解説しました。
地図は情報を詰め込むほど分かりやすくなるわけではなく、必要な情報だけを絞り込むことが来店につながる鍵です。所要時間の明記や目印の選び方、配布エリアとの整合性まで含めて確認すれば、地図つきチラシの効果を最大限に引き出せます。
マイクロソフト製品をお持ちでない方や、なかなかパソコンで広告作りに時間を割けない方は、一度株式会社ポスティングサービスにご相談ください。弊社は広告のデザインから力を入れて取り組んでおり、反響率や集客力がアップする広告作りのノウハウを多数持っています。地図つきポスティング広告で、店舗の売上アップにつなげましょう。

