ポスティングは、テレビCMや新聞広告とは異なり、広告主であるクライアントが実際にチラシが潜在顧客の手元に届いているかを確認しにくい広告手法です。悪質な業者や配布スタッフに依頼してしまうと、チラシが配布されずに捨てられてしまうケースも起こり得ます。「ポスティングとは」という基礎知識に加えて、配布の裏側でどんな品質管理が行われているかまで知っておくことが、依頼先選びの失敗を防ぐ近道です(ポスティングとは(基礎知識))。
名古屋市を中心に東海エリアで長年ポスティング業務を行っている株式会社ポスティングサービスでは、独自開発のGPS管理システムによって、チラシがきちんと戸別配布されていることを確認しています。この記事では、ポスティング会社がここまでやるのかと驚かれることも多いGPS管理システムについて、仕組みからメリット、そして限界まで詳しくご紹介します。
ポスティングのGPS管理とは
配布スタッフがきちんと配布をおこなっているかという広告主の不安を解消するために、GPSという位置情報サービスを導入し、配布スタッフの位置情報や過去の配布ルートを記録・管理する会社が増えてきています。
ポスティング現場で使われているのは、スマートフォンに搭載されているようなGPS機能に加えて、「GPSロガー」と呼ばれる100円ライターほどのサイズの発信機です。配布スタッフに携帯してもらい、配布活動を終えたあとに回収し、管理スタッフがきちんとポスト投函されていたのかを確認する、という流れで運用しています。特別な機材と専用の運用フローがあってはじめて機能する仕組みであり、導入している会社とそうでない会社とでは、配布品質の担保のしかたに大きな差が出ます。
ただし、GPSロガーを持たせるだけで自動的に品質が上がるわけではありません。記録したログを誰がどのタイミングでチェックし、異常があった場合にどう対応するのかという運用フローまで整っていて、はじめて意味を持つ仕組みです。この点は、GPSとあわせてスタッフ教育をどう行っているかという話とも深く関わってきます(GPSを活用したポスティングの品質管理:追跡システムとスタッフ教育の重要性)。
GPSのログから分かること
GPSのログを確認することで、主に次のようなことが分かります。
- 配布をはじめた日付・時刻と、配布作業が終了した時刻
- チラシ配布にかかった時間
- チラシ配布のために移動した距離と速度
投函する速度が明らかに速すぎたり、決められた配布ルートから外れた場所を長時間通っていたりすると、これらの記録から不自然な動きとして浮かび上がってきます。人の目だけでは見落としがちな違和感も、位置情報と時間の記録を突き合わせれば客観的に判断できます。これがGPS管理の強みです。
もっとも、ログは「見ればすべて分かる魔法の道具」ではありません。速度や滞在時間の数値だけを機械的に眺めても、実際にその場所で何が起きていたのかまでは分からない場合があります。だからこそ、ログの数値をどう読み解き、必要なときにどう追加確認するかという運用ノウハウが、GPSシステムそのものと同じくらい重要になります。
投函の重複を防ぐGPSシステム
当社がポスティングにGPSを導入したそもそものきっかけは、配布エリア内での投函の重複を防ぎ、ポスティングの効果ができるだけ最大限になるようにするための試みでした。
同じチラシが何枚もポストに投函されていたら、広告効果が2倍になることはなく、逆にチラシに対して受け手に不快感を与えてしまうことが予想されます。同じポストに何枚も同じチラシを配布することには、何のメリットもありません。
さらに配布スタッフが同じ場所を何度も移動することになり、チラシ配布が非効率になります。この非効率な配布にかかる費用は、最終的に広告主であるクライアントが負担することになってしまいます。ポスティングを依頼される多くのお客様は、いかに少ない予算で大きな効果を得られるかを期待されていますので、このような非効率な配布は絶対に避けなければなりません。GPSで各スタッフの配布履歴を突き合わせることで、どのエリアがすでにカバーされているのかが一目で分かり、重複配布そのものを未然に防ぐことができます。
重複を防ぐことは、配布エリアの選定や配布物の種類とも無関係ではありません。たとえばエステサロンのように反応率が重視される業種のチラシでは、同じ世帯に何度も重複して届いてしまうこと自体が機会損失につながります(エステサロンのポスティングとは)。誰にどれだけ届くかを正確にコントロールできてこそ、費用に見合った効果が期待できます。
効率よく配布するためのルート設定にもGPSを活用
ポスティングのチラシ配布でGPSを活用するもうひとつのメリットは、効率よくルートを設定し、できるだけ短時間で多くのチラシを配布できるようにすることにあります。
名古屋市を中心に長年ポスティングを行ってきた当社では、地域に詳しいスタッフの経験に基づいてルート設定を行っています。しかし、そこにGPSの移動記録を組み合わせることで、遠回りが発生していた区間や、時間がかかりすぎていた住宅密集地などが数値として見えてくるため、さらに無駄のないルート選びができるようになります。
この積み重ねは、ルート設定に使う地図の精度や、配布物である紙の重さ・扱いやすさとも関係しています。地図の使い方や紙の種類が変われば、実際にスタッフが歩ける距離や配布ペースも変わってくるため、GPSのログとあわせて見直す価値があります(ポスティングの時に使用する地図について、ポスティングに最適な紙の種類とは)。
ポスティングは非常にアナログな広告手段であるため、経験と勘がすべてだと主張する同業他社も少なくありません。しかし当社では、経験と勘に加えて最新技術を積極的に取り入れていくことで、東海エリアにおける高いシェアを獲得しています。
配布スタッフの“さぼり”や不正投函を防ぐ
ポスティングは配布スタッフによるポスト投函という作業が欠かせず、当社でも数多くの配布スタッフが日々懸命に頑張っています。しかし、チラシ配布という業務の性質上、不正を行おうとするスタッフが紛れ込んでしまう可能性はゼロにはできません。
実際に他社では、配布スタッフが広告を投函せず、大量に廃棄していたという事例が過去に起きています。配布スタッフが投函を行わなければ、お客様は広告が届いていないにもかかわらず、その分の料金を支払ったことになってしまいます。このような事態を防ぐために、配布スタッフを信頼することは当然としつつ、不正の兆候をいち早く察知する仕組みとしてGPS監視システムが機能します。
チラシを持って名古屋や東海エリアの街を移動し、それぞれの建物のポストに投函するという一連の流れをGPSの記録で見ていると、不正を行おうとする動きは一目瞭然です。移動が不自然に速い、決められたルートから外れて長時間動かない、といった記録は、チラシを配布せずにさぼってしまうスタッフの発見にそのまま役立ちます。
近年では、こうした異常の検知をさらに機械的に支援する仕組みも登場しています。GPSの記録にAIによる分析を組み合わせることで、人がログを一件ずつ目視でチェックしなくても、不自然な動きを自動で拾い上げられるようになりつつあります(サボりや不配の不安を解消!GPSとAIが実現した「見えない配布」を透明にする仕組み)。
GPSにも死角がある
ここまでGPSシステムのメリットを紹介してきましたが、GPSさえ導入していれば配布品質がすべて保証されるわけではない、という点も正直にお伝えしておきたいと思います。
GPSの位置情報には、屋内やマンションの高層階、電波の届きにくい場所などで誤差が生じることがあります。GPSの記録だけを鵜呑みにすると、実際には届いていない場所を「配布済み」と誤って判断してしまう死角が生まれる可能性があります。この死角をどう埋めるかは、GPSを導入している会社であっても常に向き合い続けなければならない課題です(GPSには映らない配布の死角がある?チラシが「届かない場所」をゼロにする方法)。
つまり、GPSはあくまで配布品質を担保するための道具のひとつであり、それを運用するスタッフの意識や、会社としてのチェック体制とセットではじめて機能します。導入していることを謳う会社を選ぶ際は、GPSの有無だけでなく、その先の運用まで確認することが大切です。
GPSログの開示というオプション
株式会社ポスティングサービスでは、お客様からのご要望があれば、追加オプションとしてGPSのログを開示することも可能です。
ログをお客様にご提出するためには、配布終了後に事務スタッフがフォーマットを整え、見やすい状態に仕上げる作業が必要になるため、別途費用が発生します。標準の配布報告に加えて、実際にどのルートをどのくらいの時間で回ったのかまで確認したい、という場合に選んでいただくオプションです。こうした追加費用の考え方は、通常の配布料金がどのように決まるかとあわせて確認しておくと分かりやすくなります(ポスティングの価格はどう決まる?)。
「初めてポスティングを依頼するので不安」「過去に他社に依頼したとき、本当に配布されているのか分からなかった」というお客様には、このGPSログの開示をぜひご活用いただきたいと思います。ログを見ることで、配布の目的や狙いに対してきちんと成果が出せているかを、感覚ではなく記録として確認できるようになります(ポスティングをおこなう目的とは)。
良いポスティング会社を選ぶポイント
ポスティング業務におけるGPSシステムの役割は、チラシ配布の効率を高め、最適なルートを見つけ出し、さらに不正を感知するところまで多岐にわたります。GPS管理を導入している会社は増えつつありますが、まだすべてのポスティング会社に浸透しているわけではありません。
| 確認したいこと | チェックのポイント |
|---|---|
| GPSシステムの使用有無 | 導入しているか、口頭だけでなく実際の運用フローを説明できるか |
| 使用機材 | GPSロガーなど、どのような機材でどう記録しているか |
| ログ開示の対応 | 希望すれば配布ログを見せてもらえるか、その際の費用 |
| 万一のトラブル対応 | 配布中の事故やクレームに備えた保険への加入があるか |
ポスティング会社を選ぶ際には、GPSシステムの使用の有無を必ず確認してみてください。これ以外にも、料金体系や対応エリア、担当者の説明の丁寧さなど、確認しておきたいポイントは複数あります(ポスティング会社を決める際に重要な4つのポイント)。また、配布中の万一の事故に備えた保険に加入しているかどうかも、依頼先の誠実さを見極める材料になります(ポスティング会社が加入している保険について解説)。不正な事業者や不正なスタッフによってポスティング業界全体の信頼が下がらないよう、私たちは今後も努力を続けていきます。
まとめ
ポスティングは、広告が本当に届いているかを広告主が直接確認しにくい広告手法だからこそ、配布を担う会社がどのような仕組みで品質を担保しているかが重要になります。GPSロガーによる配布記録の管理は、投函の重複を防ぎ、ルートを最適化し、さぼりや不正投函を防止するという、それぞれ独立した理由から導入されているものです。一方で、GPSにも死角があることを理解した上で、記録の読み解きやスタッフ教育まで含めて運用している会社かどうかを見極めることが、依頼先選びで失敗しないための鍵になります。
株式会社ポスティングサービスでは、名古屋市を中心に東海エリア全域、さらには日本全国でポスティングのご依頼を受け付けています。料金プランやGPS管理、ログ開示についてのご質問も含めて、お気軽にご相談ください(ポスティングの料金・配布プラン)。
