ポスティングでは、配布エリアや配布先の情報を分析し、ターゲットを絞り込むやり方が王道とされています。この考え方はポスティングをおこなう目的を考えるうえでも重要です。
ただ、広告内容や予算によっては、エリアやターゲットを絞らず広く配る「ばらまき」が選択肢になることもあります。この記事では、ばらまきのメリット・デメリットと、どんな広告・業種なら向いているのかを、現場目線で詳しく解説します。
「ばらまき」とは何か
「ばらまき」とは、配布エリアやターゲット層を細かく絞り込まず、ある地域全体に広くポスティングする方法を指します。
ターゲットを絞る配布は、分析の精度が上がるほど反響率は高くなりますが、その分配布可能な枚数が減ります。配布枚数が少なくなると発注単価が上がり、投函枚数自体が少ないため反響の絶対数も伸びにくくなります。
一方でばらまきは、コストを抑えた用紙に大量に印刷し、地域やターゲットを限定せず投函することで印刷コストを下げながら投函枚数を増やせます。投函枚数が多くなることで、絞り込みでは届かなかった層にも接触できるのが大きな特徴です。
用紙選びもばらまきの効果を左右する要素です。詳しくはポスティングに最適な紙の種類の記事も参考にしてください。
「ばらまき」のメリット
ばらまきの最大のメリットは、コストを抑えつつ配布枚数を増やせる点にあります。
- 印刷コストが下がる(簡易な用紙・大ロット印刷が可能になる)
- 投函枚数が多くなることで反響率が上がる
- 短期間で広いエリアに店舗・企業の認知を広げられる
とくに、新規開店の告知や周年セールなど「まずは知ってもらう」ことが目的のチラシでは、ターゲットを絞り込むより広く配る方が効果的な場合があります。ポスティングする時間帯の工夫と組み合わせることで、反響率をさらに高めることも可能です。詳しくはポスティング効果をより高める配布時間帯の記事をご覧ください。
「ばらまき」のデメリット
一方で、ばらまきには見過ごせないデメリットもあります。
ターゲット層に合わない相手に広告を投函しても、その人が反応する可能性は低いという点です。男性に美容エステの広告、未婚の方に子どもの習い事の広告を配っても、その場では意味を持ちません。
とくに専門性が高い業種や、特定の年代・性別に強く偏る商材(美容系・教育系など)は、ばらまきだけに頼ると反響率が期待より低く出ることがあります。美容系の配布設計についてはエステサロンのポスティングの記事で詳しく触れています。
また、配布枚数が増える分、苦情やクレームのリスクも相対的に増えることは押さえておく必要があります。配布禁止の表示がある物件への誤投函や、同じ世帯への重複配布などは、ターゲットを絞らない配布ほど起こりやすくなります。反響が思うように出ない場合の見直しポイントは効果が出ないポスティングで見直すべきポイントにまとめています。
「ばらまき」がもたらす思わぬ効果
しかし考え方によっては、このデメリットもビジネスのチャンスになり得ます。
例えば、新築が立ち並ぶ住宅街に新築マンションの広告を投函する場合を考えてみましょう。一見、既に持ち家のある世帯には無意味に思えますが、その家に遊びに来た友人が綺麗な家を見て自分も家が欲しくなる可能性があります。そして新築の住人が、遊びに来た友人に広告を見せるかもしれません。
また、高齢の方にダンススクールの広告を投函しても、その方自身の反響には直結しないかもしれません。しかしデイサービスで他の利用者に広告の話をすれば、ダンススクールの認知度は自然に広がります。それを孫に伝えれば、全く別の層にまで情報が届くこともあります。
つまり、何がきっかけで店舗や企業の認知度が上がるのかは、配布時点では予測できません。この「直接のターゲットではない人を経由した波及効果」こそ、ばらまきならではの価値です。口コミやSNSでの拡散と組み合わせると、さらに効果が広がることもあります。SNSとの併用についてはインスタ集客とポスティングの併用の記事も参考になります。
「ばらまき」が向いている広告・向いていない広告
ばらまきは万能ではないため、広告の目的によって使い分ける判断が欠かせません。
ばらまきが向いているケース
- 新規開店・移転など、まず地域に広く知ってもらいたいとき
- 誰でも利用可能な業種(飲食店、スーパー、クリーニングなど)
- 短期間で一気に認知度を上げたいキャンペーン
ターゲットを絞る配布が向いているケース
- 専門性が高く、対象が限定される業種(美容・教育・医療など)
- 高単価の商材で、反響の質を重視したいとき
- 配布予算に限りがあり、無駄打ちを避けたいとき
どちらが正解というものではなく、広告の目的と予算に応じて配布方法を選ぶことが大切です。ポスティング全体のメリット・デメリットを整理して判断したい方はポスティング集客は本当に効果がある?の記事も併せてご覧ください。
ばらまきを成功させるための実践ポイント
ばらまきを行う際は、ただ大量に配ればよいというわけではありません。
まず、チラシのデザインと内容は、絞り込み配布以上にシンプルで分かりやすくする必要があります。幅広い層の目に触れる分、誰が見ても一瞬で要点が伝わるデザインが求められます。デザインの工夫についてはポスティングをデザイナーに依頼するメリットで解説しています。
また、ポストに入れるだけでなく手に取ってもらう工夫として、マグネット広告のような形式を使う方法もあります。詳しくはポスティングのマグネット広告の記事をご覧ください。
そして一度の配布で終わらせず、継続して配布することが重要です。広告は何度も目にすることで認知が定着しやすくなります。繰り返し配布することで反響率のデータも蓄積でき、次回以降の配布方法を改善する材料になります。反響率を高める具体的な方法はポスティング広告で反響率を高める方法にまとめています。
配布にかかる費用感をあらかじめ把握しておくことも、継続配布を無理なく続けるために欠かせません。料金の決まり方はポスティングの価格はどう決まる?の記事で、実際のプラン例はポスティングの料金・配布プランのページでご確認いただけます。
まとめ
「ばらまき」には、印刷コストを抑えながら投函枚数を増やし、反響率を上げられるというメリットがあります。その一方で、ターゲットに合わない相手への配布は無意味に見えることもあり、クレームリスクが増える点はデメリットとして押さえておく必要があります。
ただし、直接のターゲットでない人を経由して認知が広がる思わぬ波及効果があるのも事実です。新規開店の告知など「まず広く知ってもらいたい」広告では、ばらまきが有効な選択肢になります。
ばらまきを避けていた方や、なかなかポスティング効果を感じられない方は、一度試してみる価値があります。配布方法の選び方や設計で迷ったときは、ポスティングのご相談・お見積りからお気軽にお問い合わせください。
