ポスティングは集客に役立つ一方で、広告費とのバランスに悩む店舗オーナーは多いでしょう。同じ予算をかけるなら、できるだけ多くの反響につなげたいと考えるのは自然な流れです。だからこそ、配布のやり方を少し工夫するだけで結果が変わる点を知っておきたいところです。
実際には、配布枚数を増やせば成果が比例して伸びるとは限りません。来店につながりやすいエリアへ集中して配布したほうが、広告費を有効に使えるケースは数多くあります。費用を抑えるコツは、チラシを減らす発想ではなく、ムダな配布を減らす考え方にあるのではないでしょうか。
この記事では、ポスティング費用を抑えるためのエリア選びや配布方法の工夫を紹介します。地域を絞る方法だけでなく、あえて地域を絞らない配布まで含めて、取り入れやすい方法を中心にお伝えするので、次回の配布計画を考える際の参考にしてみてください。
ポスティング費用はなぜ高くなる?知らないと損する3つの原因
ポスティング費用は、配布枚数だけで決まるわけではありません。気付かないうちに費用が膨らみやすい配布計画になっているケースは意外と多くあります。まずは、よくある原因を確認してみましょう。
| 原因 | よくある例 |
| 配布エリアが広すぎる | 店舗から遠い地域まで一律に配っている |
|---|---|
| 配布方法が合っていない | 単身世帯にファミリー向けのチラシを配る |
| 条件を指定しすぎる | 短い納期や他社チラシとの混載禁止を求める |
どれも特別な失敗ではなく、初めてポスティングを依頼する方なら起こりやすい内容です。反対に、この3つを見直すだけで配布費用を抑えられる可能性があります。戦略的にポスティングを組み立てることでコストを削減する考え方については、戦略的なポスティングでコストを削減しよう!でも触れているので、あわせて確認してみてください。次の見出しでは、今日から実践しやすい改善方法を順番に見ていきましょう。
エリアを広げるより「来店しやすい地域」に集中しよう
ポスティングで費用を抑えたいなら、最初に見直したいのが配布エリアです。広い範囲へ配るほど反響が増えると思われがちですが、実際は来店しやすい地域へ集中したほうが効率は高まります。一般的な実店舗なら、まずは店舗から半径1〜2kmほど、徒歩なら約15分、自転車なら約5分を目安に考えてみましょう。エリア選定の具体的な進め方は、【全国共通】ポスティングの成果を変えるエリア選定の3ステップでも整理しているので参考にしてください。
もう一つ意識したいのが、配る地域だけでなく配らない地域を決める考え方です。大きな河川や幹線道路、線路を挟んだ地域は、距離が近くても行き来する人が少ない場合があります。また、急な坂道が続く住宅地は生活圏が分かれやすく、来店につながりにくいケースは珍しくありません。こうした地域まで配布すると、チラシ代や配布費用だけが増えてしまうからです。
例えば名古屋市では、広小路通や若宮大通のような幹線道路、JR中央線の高架を挟むだけで商圏が分かれる地域があります。距離だけで判断せず、普段お客様が足を運びやすい範囲を基準に配布エリアを決めるほうが、ムダなコストを抑えながら反響アップを目指しやすくなるでしょう。ターゲットとエリアをあわせて考える方法は、計画の立て方:ポスティングのターゲット設定とエリア選定のコツでも解説しています。
配布方法を少し変えるだけで費用は抑えられる
配布エリアを決めたら、次は配り方を見直してみましょう。ポスティングには、すべての住宅へ配る軒並み配布と、住宅の種類を絞る選別配布があります。初めて依頼する場合は、商品やサービスを利用する人が住んでいそうな住宅へ届ける意識を持つだけで、ムダな配布を減らしやすくなるはずです。
例えば、リフォームや外壁塗装なら戸建て住宅を中心に配るほうが効率的です。一方で、ネットスーパーや若者向けのジムなら、マンションやアパートへ絞ったほうが反応を期待しやすいでしょう。エステサロンのように地域の生活者を意識したい業種の考え方は、エステサロンのポスティングとは?も参考になります。配布先を見直すだけで、配布枚数を30〜50%ほど減らせるケースがあり、費用を抑えながら見込み客へ届けやすくなります。
さらに、配布方法に注目してください。他社のチラシと一緒に配る併配は、自社だけで配る単独配布より1枚あたり1〜3円ほど安くなる傾向があります。併配の仕組みはポスティングにかかるコストを抑えることができる「併配」って?で詳しく紹介しています。納期に余裕があるなら、2週間程度の期間内で配布してほしいと伝えるだけで、お得なプランを提案してもらえる可能性が高まるでしょう。天候の影響を受けやすい時期の配布計画は梅雨時期(雨の日)のポスティングも確認しておくと安心です。
いきなり大量配布せず、小さく試すほうが結果的に安くなる
広告費をできるだけ有効に使いたいなら、最初から広い範囲へ大量配布する方法はおすすめできません。反響が分からない状態で一度に予算を使い切ると、効果が低いエリアにも同じだけ費用をかける形になってしまいます。予算が限られている場合ほど、まずは小さく試す発想が役立つでしょう。
例えば、5,000枚配布する予定なら、A地域へ2,500枚、B地域へ2,500枚と分けて配る方法があります。それぞれのチラシに地域限定クーポンや異なるQRコードを載せれば、どちらの地域から問い合わせや来店が多かったのか確認可能です。数字で結果が分かるため、次の配布計画が立てやすくなります。反響の分析方法は地域で売上アップを狙うならポスティング!エリア選定と反響分析のコツにもまとめています。
もしA地域の反響が良ければ、翌月はその地域へ1万枚を集中的に配布する方法が効果的です。成果が出にくい地域へ広告費を使い続ける心配がなくなり、同じ予算ですが集客につながりやすくなります。小さく試して結果を見ながら広げる流れが、コストを抑える近道といえるでしょう。
あえて地域を絞らない「エリアフリー配布」という選択肢
ここまではエリアを絞り込む方法を紹介してきましたが、業種によっては反対に地域を特定しないエリアフリー配布のほうがコストを抑えられる場合があります。エリアフリー配布とは、配布先の地域をポスティング業者にお任せする方法です。
ポスティングは地域に密着したアプローチが得意な広告手法のため、多くの場合はエリアの絞り込みが重要になります。学習塾のチラシを遠方まで配っても効果は出にくいですし、アパート向けの不動産チラシを高級住宅街に配っても反響は見込めません。一方で、通信販売の一部商材やオンラインで開催するイベントのように、地域を特定する必要がない業種もあります。こうしたケースでは、エリアフリー配布を検討する価値があるでしょう。
エリアフリー配布が安くなる理由は、他のチラシとの併配や、配布しやすいエリアでの配布が可能になるためです。ポスティング会社側の都合による部分もありますが、依頼する側にとってもコストメリットは小さくありません。基本的な料金の考え方はポスティングの料金・配布プランを確認してみてください。
費用が安くなることには、次のようなメリットがあります。
- 広告費用を安く済ませられる
- 同じ予算で多くの配布ができる
- 複数デザインのテスト配布がしやすくなる
例えば1万枚のチラシを配布する場合、1枚の単価が1円変わるだけで1万円の差が生まれます。10万枚では10万円もの違いになるため、できるだけ広告費用を安く抑えたい企業にとって、この差は無視できません。同じ理屈で、予算を3万円とした場合、単価1.1円なら約2万7,000枚を配布できますが、単価5円なら6,000枚にとどまります。業種ごとの反響率をふまえれば、多く配布できるほど反響の期待値も高まるといえるでしょう。
また、配布単価が下がることで、複数のデザインで反響を比較するテスト配布にも取り組みやすくなります。エリアフリーならではのメリットとして、これまで配布対象にしていなかった地域で、思いがけず高い反響率が出ることも珍しくありません。エリアを絞る配布とエリアフリー配布は対立するものではなく、業種や商材に応じて使い分ける発想が、結果的にムダなコストを減らすことにつながります。
見積もりの頼み方を変えるだけで費用が下がることがある
ポスティングの見積もりは、依頼内容の伝え方によって金額が変わる場合があります。例えば、「○○市全域に、とりあえず1万枚配ってください」と依頼すると、業者は配布範囲が広く条件が曖昧なため、余裕を持った見積もりを作る傾向があります。その結果、必要以上に費用が高くなるケースは少なくありません。無駄なコストが発生しやすいポイントはポスティングで無駄なコストを削減するポイントでも取り上げています。
一方で、「○○駅から徒歩15分圏内で、戸建てを中心に5,000枚、納期は2週間以内でお願いします」と具体的に伝えれば、配布ルートや日程を組みやすくなります。業者側が効率よく作業を進められ、比較的安いプランを提案しやすくなるでしょう。少し情報を整理するだけで、見積もりの精度は大きく変わります。
配布方法に迷ったら、予算を先に伝える方法がおすすめです。例えば、「予算は10万円です。この中で一番効果が期待できる配布プランを提案してください」と相談すれば、プロの目線でエリアや部数を考えてもらえます。無理に自分だけで決めようとせず、経験豊富な業者の提案を上手に活用してみましょう。小規模事業者であれば、活用できる補助金がないか補助金を活用:小規模事業者がポスティング費用を抑える方法で確認しておくのもひとつの手です。
安い会社より「費用対効果が高い会社」を選ぼう
ポスティング費用を抑えたいからといって、配布品質まで妥協する必要はありません。例えば、1枚2円の業者と1枚5円の業者があった場合、単価だけを見ると前者が魅力的に感じられます。しかし、チラシが十分に配布されず反響につながらなければ、その広告費は無駄になってしまいます。まず優先したいのは、確実に届けてもらえる会社を選ぶことです。ポスティングそのものの基礎を確認したい場合はポスティングとは(基礎知識)もあわせてご覧ください。
見積もりを比較するときは、料金だけでなく配布体制を確認してみましょう。GPSで配布状況を管理しているか、町丁目ごとの配布報告があるか、同じ業種での実績があるかといった点は判断材料になります。地域の特徴を理解している会社なら、ムダな配布を減らす提案も期待できるでしょう。
広告費を抑えるなら、削るべきなのは配布品質ではありません。品質を保ちながら、配布エリアや配布方法、印刷方法を工夫するほうが、結果的にコスト削減につながります。価格だけではなく、反響まで含めた費用対効果で比較してみてください。
まとめ
ポスティング費用を抑えたいなら、配布枚数を減らす前にエリアや配布方法を見直してみましょう。来店につながりやすい地域へ絞り込み、商品に合った住宅へ配布するだけで、広告費を効率よく使いやすくなります。反対に、地域を特定する必要のない業種であれば、エリアフリー配布によって配布単価を抑え、同じ予算で多くの枚数を届けるという選択肢も検討できます。小さな工夫を積み重ねるだけで、ムダなコストは少しずつ減らせるでしょう。
さらに、配布だけでなく印刷費を見直す方法があります。例えば、内容によってはモノクロ印刷を選ぶことで印刷コストを抑えられますし、配布時期や配布方法を工夫すれば、全体の広告費をさらに節約できるでしょう。広告費は一つの項目だけで考えず、印刷から配布までまとめて見直す発想が効果的です。
株式会社ポスティングサービスでは、商圏分析や配布エリアのご提案はもちろん、チラシ印刷からポスティングまで一括で対応しております。カラー印刷だけでなく、コストを抑えやすいモノクロ印刷のご相談や、エリアフリー配布のご相談も可能です。ご予算に合わせた無駄の少ない販促プランをご提案いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
