
「リスティング広告」という言葉を見聞きしたことがあっても、仕組みや料金の決まり方までは知らない、という事業者の方は多いのではないでしょうか。
リスティング広告とはGoogleやYahoo!などの検索エンジンに表示される電子広告のことです。ポスティング広告が1枚配布するごとに料金がかかるのと同じように、リスティング広告もサイト閲覧者が広告を1クリックするごとに料金が発生する仕組みになっています。
この記事では、リスティング広告の仕組み・料金の考え方・メリットとデメリット・向いている業種、そしてポスティング広告との使い分け方まで、初めて検討する方でも判断できるようにまとめました。
リスティング広告とはどんなもの
ネットを日常的に使っている方なら、意識せずにリスティング広告を目にしているはずです。
例えば「何か保険に入ろうかな」と考え、検索エンジンで「保険」について調べたとします。すると、まったく別の記事を読んでいるときでも、広告表示欄に「おすすめ保険」など過去に調べた情報の関連事項が掲載されることがあります。
これは検索したキーワードや閲覧履歴をもとに、その人が関心を持ちそうな広告を自動的に選んで出す仕組みが働いているからです。検索エンジン内だけでなく、InstagramなどのSNSにも同じ内容の広告が表示されるケースもあり、一度検索しただけで複数の場所で同じ広告に触れることになります。
チラシのポスティングが「地域を絞って紙で届ける」広告だとすれば、リスティング広告は「検索キーワードで興味を絞ってネット上で届ける」広告といえます。両者の違いをもう少し詳しく知りたい方は「ポスティングとWEB広告(リスティング広告)の違いを解説」も参考にしてください。
リスティング広告の特殊な料金設定
リスティング広告は、顧客が広告をクリックした際に課金される仕組みを持っています。これはクリック課金型と呼ばれる方式で、広告が表示されただけでは料金は発生しません。
クリック単価と予算の考え方
クリックの平均的単価は500円程度とされています。もし閲覧者が一月に1,000件クリックして広告を見ると、500,000円の料金がかかる計算になります。
それに加えて、広告掲載料金が約月額50万円かかる企業や、運用の手数料が別途発生する企業もあります。つまり、クリック単価×想定クリック数に、掲載料や手数料が上乗せされることがあるため、依頼を検討する際は各社に見積もりを取り、内訳を細かく確認することが欠かせません。ポスティング広告の見積もりでも確認すべきポイントは似ているので、「ポスティング広告の見積もりについて解説」もあわせて確認しておくと、広告費全体の考え方が整理しやすくなります。
業種によって単価が違う理由
リスティング広告は業種によって掲載価格が異なることも特徴です。金額が高いキーワードもあれば低いキーワードもあり、ワンクリック100円の場合もあれば、5,000円の設定価格になる場合もあります。
例えば薬剤師の求人ではワンクリック平均5,000円かかるのに対し、葬儀の広告の場合は平均1,200円程度という設定になっていることがあります。これは、そのキーワードで広告を出したい企業がどれだけ多いか(=競合の多さ)や、1件の成約でどれだけの利益が見込めるかによって、単価が上下するためです。人材業のように1件の成約価値が高い業種ほど、クリック単価も高くなりやすい傾向があります。
自社の業界の平均クリック単価と想定クリック数を掛け合わせて試算し、単価が高すぎる場合は他の広告宣伝ツールを使ったほうが費用を抑えられることもあります。試算した結果、想定より費用が膨らみそうだと感じた方は、一度株式会社ポスティングサービスにご相談ください。
リスティング広告のメリット・デメリット
ネット社会の現代で電子広告を掲載することには多くのメリットがありますが、当然デメリットも存在します。導入前に両方を把握しておくことが、無駄な出稿を避ける近道です。
リスティング広告のメリット
リスティング広告はWEBに広告を掲載するため、用紙の印刷代金や広告を配布するための人件費用が発生しません。
広告を掲載するにあたって審査が必要になりますが、審査が通れば最短当日から広告掲載が可能なため、急いで広告を出したい方には最適の宣伝ツールです。天候や配布員の手配に左右されない点は、紙のポスティングとは対照的な強みといえます。
また、クリックの回数をリアルタイムで把握できるため、ユーザーの反応が数字で確認できることも大きなメリットです。反応が悪ければキーワードや広告文をすぐに修正できる柔軟さも、ネット広告ならではの利点です。
リスティング広告のデメリット
多くのメリットがあるリスティング広告ですが、デメリットもあります。
リスティング広告を出すにはそれなりの知識やノウハウが必要で、習得に時間がかかります。具体的には「どのようなキーワードで設定するか」「広告の文章はどのように打つか」「どこの会社に依頼するか」などを事前に考えることが必要です。設定を誤ると、クリックはされても成約につながらないまま費用だけがかさむこともあります。
また前述の通り、業種によって掲載価格が異なることも見逃せないデメリットです。競合が多いキーワードほど単価が上がりやすく、想定していたよりも予算がすぐに尽きてしまうケースもあります。運用を始める前に、最低でも1〜2か月分の予算感を試算しておくことをおすすめします。
リスティング広告に向いている業種・向いていない業種
クリック単価が業種によって大きく異なる以上、リスティング広告が向いている業種と、他の広告手段のほうが効率が良い業種があります。
一般的に、1件の成約で得られる利益が大きい業種(求人、士業、不動産、医療関連など)は、クリック単価が高くても採算が取れやすいため、リスティング広告と相性が良い傾向があります。反対に、1件あたりの利益が小さく、地域内での認知拡大が目的の業種は、クリック課金の積み重ねよりも、地域を絞って一括で届けられる広告のほうが費用対効果が高くなることがあります。
どんな業種がポスティング広告と相性が良いのかについては「広告によって売上が変わる?ポスティング広告を出すのに向いている業種5選」で詳しく紹介しています。自社がどちらのタイプに近いかを見極める材料として参考にしてください。
リスティング広告とポスティング広告の使い分け
リスティング広告は「今すぐ検索して探している人」に届く広告であるのに対し、ポスティング広告は「まだ検索していないが、近隣に住んでいる潜在顧客」にも届けられる広告です。宣伝したい内容によってリスティング広告とポスティング広告を使い分けることで、宣伝効果を大幅にアップさせることができます。
例えば、店舗名や商品名で検索されやすい業種はリスティング広告が有効ですが、まだ店舗の存在自体を知らない地域住民に知ってもらいたい場合は、紙のポスティング広告のほうが効果的なことが多くあります。ポスティングの基本的な仕組みについては「ポスティングとは(基礎知識)」で解説していますので、リスティング広告と比較しながら読んでいただくと違いがより分かりやすくなります。
また、両方を組み合わせる場合は、ポスティングチラシで店舗や商品名を認知させたうえで、その名前を検索した人にリスティング広告で追いかけるという流れも考えられます。料金プランの目安は「ポスティングの料金・配布プラン」で確認できますので、リスティング広告の予算と合わせて総合的に検討してみてください。
まとめ
リスティング広告は、検索エンジンやSNSに表示されるクリック課金型の広告で、審査に通れば最短当日から出稿できる手軽さが魅力です。一方で、クリック単価は業種によって100円台から5,000円程度まで幅があり、キーワード選定や広告文の作り込みには相応の知識と手間が必要になります。
試算した結果、単価が高すぎて出稿をためらっている場合や、リスティング広告とポスティング広告のどちらが自社に合うか判断がつかない場合は、株式会社ポスティングサービスまでご相談ください。地域や業種に応じた広告の使い分けについて、具体的にご提案いたします。

