チラシにQRコードを載せてLINE登録を促している店舗は増えています。けれど登録してもらった後、そのデータを見ている経営者は少ないのではないでしょうか。実は、LINE公式アカウントの分析機能を使えば、ポスティングの効果が数字で見えるようになります。
どのエリアから反応があったのか、どんな人が登録してくれたのか。こうした情報が分かれば、次回の配布エリアやチラシのデザインを改善できるでしょう。チラシとLINEを連携させれば、紙だけでは測定できなかった顧客データが手に入ります。
この記事では、LINE公式アカウントの分析機能の見方から、ポスティングへの活かし方まで解説しました。エリア別の効果測定やターゲット層の把握に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
なぜポスティングにLINE分析が必要なのか

チラシ単体では効果測定が難しいという現実があります。何枚配って何件反応があったのか、正確には分かりません。電話番号を載せても、どのエリアから電話があったかまでは追えないでしょう。反応が良かったのか悪かったのか、感覚でしか判断できないという状況です。
LINE登録を促せば、顧客データが蓄積されていきます。いつ誰が登録したのか、どんな属性の人なのか、すべて記録に残るのです。配布日と登録日を照らし合わせれば、チラシを見て登録してくれた人が分かります。
さらにエリアごとにQRコードを変えれば、どの地域から反応があったかまで測定可能です。A町では10人、B町では30人といった具合に、地域別の効果が見えてきます。※LINE公式アカウントの標準分析だけで、町名など細かい単位まで自動判別できるとは限りません。エリア別にQRコード(URL)を出し分け、登録数を集計する運用と組み合わせると、より正確に効果測定できます。では、LINE分析を使わないポスティングと使うポスティングではどこが違うでしょうか。次の表で比較しました。
| 比較項目 | 分析なしのポスティング | 分析ありのポスティング |
|---|---|---|
| 効果測定 | 曖昧・感覚頼み | 登録数・属性で明確に |
| エリア選定 | 勘で決める | 反応データで絞り込む |
| ターゲット把握 | 不明 | 年代・性別・地域が分かる |
| 改善方法 | 分からない | データで判断できる |
| コスト効率 | 無駄が多い | 効果的なエリアに集中 |
| 次回の配布 | 同じエリアに配布 | 反応の良いエリアを拡大 |
| 顧客との接点 | チラシのみ | LINE登録で継続的に |

LINE分析機能で分かる3つのデータ

ポスティングに分析が必要な理由が分かったところで、具体的にどんなデータが見られるのか確認しましょう。LINE公式アカウントの分析機能では、友だち追加データ・流入経路・メッセージ反応の3つが確認できます。これらはすべて、ポスティングの効果測定に直結する情報です。
友だち追加データを見れば、配布したチラシからどれだけ登録があったか分かります。流入経路データでは、チラシ経由なのか他の経路なのかが判別できるでしょう。メッセージ反応データを見ると、配信したメッセージがどれくらい読まれたか、リンクがクリックされたかが分かります。登録後の反応が見えるので、クーポンや来店案内が効果的だったか判断可能です。
ここからは3つのデータについて、それぞれ何が分かるのか、どう活用できるのかを具体的に見ていきます。ポスティングとの連携を意識しながら読んでみてください。
友だち追加データ
いつ何人が友だち追加したのかが、日別・週別で確認できます。ポスティングを実施した日から数日間の登録数を見れば、チラシからの反応がどれくらいあったか推測可能です。配布日と登録日を照らし合わせる習慣をつければ、効果測定の精度が上がるでしょう。
属性データでは、年代・性別・地域が分かります。仮に、名古屋でポスティングした場合、市内各区からの登録割合を見れば、どのエリアで反応が良かったかが一目瞭然です。中区からの登録が多ければ、次回は中区への配布を増やす判断ができます。
ターゲット層の仮説を検証する材料になるでしょう。30代女性向けのチラシを配ったのに、登録者は50代男性が多かったとなれば、デザインや訴求を見直す必要があります。想定と現実のズレが見えれば、改善の方向性が定まります。
流入経路データ
友だちがどこから追加されたのかを示すデータです。QRコード・URL・検索・友だち追加広告など、複数の経路が表示されます。チラシからの登録なのか、SNSや店頭からなのかを判別できるため、施策ごとの効果が見えてくるでしょう。
エリアごとにQRコードを変える工夫をすれば、さらに詳しく分析できます。A町用のQRコード、B町用のQRコードと分けておけば、どの町から何人登録したかが正確に測定可能です。チラシのデザインをAパターンとBパターンで変えてテストする際に使えます。
配布エリアと登録経路を紐づければ、無駄な配布を減らせるでしょう。反応が薄いエリアへの配布を停止し、効果の高いエリアに予算を集中させる判断ができます。流入経路データは、ポスティングの費用対効果を高める鍵になります。
メッセージ反応データ
配信したメッセージの開封率やクリック率が確認できます。登録されただけでは意味がなく、配信したメッセージを読んで行動してもらう必要があるでしょう。開封率が低ければ、タイトルや配信時間を見直す材料になります。
エリアごとの反応の違いが見えてきます。A町の登録者は開封率が高いのに、B町の登録者は低いといった傾向が分かれば、B町へのアプローチを変える判断ができるでしょう。また、マンション中心のエリアなのか、戸建てが多いのか、住んでいる人の属性を読み取れば、世帯構成やある程度の所得感が推測可能です
チラシにはQRコードや公式LINEへの誘導を入れれば、アクセスデータや登録者データからお客様の顔がより具体的に見えるようになります。さらに、無料特典や期間限定クーポンを付けると、反応率が上がりデータ収集がしやすくなるでしょう。
ポスティングに活かす3つの活用例

どんなデータが見られるか分かったところで、実際にポスティングにどう活かすのか見ていきましょう。
データを取るだけでは意味がなく、次の配布に反映させて初めて価値が生まれます。配布エリアの選定、チラシのデザイン、配布後のフォローという3つの場面で活用できるでしょう。
ここからは反応の良いエリアへの集中配布、ターゲット層に合わせたデザイン、配布タイミングと配信の連動という3つの活用例を紹介します。すぐに実践できる内容ばかりです。
反応の良いエリアを特定して集中配布
エリアごとに異なるQRコードを設置すれば、どの地域から登録が多いか特定できます。A町では100枚配って5人登録、B町では100枚配って15人登録といったデータが取れれば、B町の方が反応が良いと判断できるでしょう。次回配布時はB町への配布を増やし、A町は減らすか停止します。
反応が薄いエリアへの配布を続けるのは、コストの無駄です。データで明確に効果が低いと分かれば、思い切って見切る判断ができます。限られた予算を効果的なエリアに集中させれば、同じ費用で反響は大きくなるはずです。
さらに反応が良かったエリアの周辺へ横展開する方法が有効でしょう。B町で効果が出たなら、隣のC町へと配ってみる価値があります。似た属性の住民が住んでいる可能性が高く、同様の反応が期待できます。
ターゲット層に合わせたチラシデザイン
登録者の年代・性別を分析すれば、想定していたターゲットと合っているか確認できます。若年層向けに作ったチラシなのに、登録者の8割が50代以上だったとなれば、デザインや訴求がズレている証拠です。ターゲット層に届いていないチラシは、改善の余地があります。
ズレが分かれば、次回は修正できるでしょう。若年層を狙うなら、SNS風のデザインやスマホで見やすいレイアウトに変更します。高齢者が多い場合は、文字を大きくして読みやすさを優先してください。属性データが教えてくれる現実と向き合えば、チラシの精度は確実に上がります。
逆に想定通りのターゲット層から反応があったなら、そのデザインは成功です。同じ方向性を維持しながら、さらに磨き込んでいけば良いでしょう。データがない状態では、成功したのか失敗したのかすら分かりません。測定できるからこそ、改善が可能です。
配布タイミングと配信を連動させる
ポスティング後、3日以内に登録が集中する傾向があります。チラシを見てすぐ登録する人が多いため、このタイミングを逃さずフォローすれば来店につながりやすくなるでしょう。登録直後にウェルカムメッセージを送り、1週間後にクーポンを配信する流れを作ってください。
タイミングを逃すと、せっかくの登録者が忘れてしまいます。興味が高いうちに行動を促す仕掛けが必要です。配布日と配信スケジュールを事前に計画しておけば、機会損失を防げるでしょう。
例えば月曜日にポスティングしたなら、木曜日までに初回メッセージを送ります。翌週の月曜日には来店を促すクーポンを配信し、2週間後にはリマインドを入れる設計です。配布と配信を連動させれば、チラシで集めた見込み客を確実に来店へ導けます。LINE登録はゴールではなく、スタート地点だと理解しておきましょう。
今日から始めるLINE分析3ステップ

活用例が分かったところで、実際に分析を始める手順を整理します。難しく考える必要はなく、まずは小さく始めて徐々に精度を上げていけば十分です。いきなり完璧を目指すより、今日からできる範囲で測定をスタートさせましょう。
最初のステップはエリア別QRコードの設置、次に配布後1週間のデータ確認、最後にそのデータをもとにした改善です。この3つを繰り返せば、ポスティングの効果は確実に上がっていきます。
ここからは具体的な手順を1つずつ確認していきます。今日から実践できる内容なので、次回のポスティングから取り入れてみてください。
チラシにエリア別QRコードを設置
配布するエリアごとに異なるQRコードを作成しましょう。LINE公式アカウントの管理画面から、友だち追加用のURLを発行できます。URLの末尾にパラメータを追加しておくと、エリア別にURLを管理しやすくなります。例えばA町なら「?area=A」、B町なら「?area=B」といった形で分けておきましょう。そのうえで、各URL(QRコード)ごとの登録数を集計すると、エリア別の反応がより明確になります。
それぞれのURLからQRコードを生成し、チラシに印刷してください。A町用のチラシにはA町用のQRコード、B町用のチラシにはB町用のQRコードを載せます。配布時にどのエリアにどのQRコードを配ったか、必ずメモしておきましょう。
次回配布時に効果を比較するため、記録を残す習慣が大切です。エクセルやスプレッドシートに、配布日・エリア・配布枚数・QRコード番号を記録しておけば、後から見返せます。データが溜まるほど、分析の精度が上がっていくでしょう。
配布後1週間のデータを確認
ポスティング実施後、1週間は毎日友だち追加数をチェックしてください。LINE公式アカウントの管理画面から、日別の登録数と流入経路が確認できます。どのエリアから何人登録したかを集計し、配布枚数と照らし合わせれば反応率が計算可能です。
属性データを忘れずに確認しましょう。年代・性別・地域を見れば、どんな人が反応してくれたかが分かります。想定していたターゲット層と合っているかをチェックし、ズレがあれば原因を考えてください。
配布枚数と登録数の比率を計算すれば、反応率が出ます。1,000枚配って10人登録なら反応率1%、20人なら2%です。反応率の高いエリアをメモしておき、次回配布の参考にしましょう。数字で見れば、感覚ではなく事実で判断できます。
データをもとに次回配布を改善
反応が良かったエリアには、次回、積極的に配布します。反応率が高いエリアは、ターゲット層が多く住んでいる証拠です。配布枚数を増やせば、さらに登録者を増やせるでしょう。
反応が薄いエリアは、配布を見直す判断が必要です。まったく反応がなかったエリアへの配布は停止し、その分の予算を効果的なエリアに回します。チラシのデザインや訴求を変えて再度試す選択肢がありますが、データで判断すればリスクを減らせるでしょう。
なお、分析をする際は「数字を見て終わり」ではなく、次の配布や配信に反映していくことが重要です。LINE公式アカウントの分析機能(ダッシュボード)の見方は、LINEヤフー公式マニュアルで詳しく解説されていますので、あわせて確認しておくと安心です。
まとめ

ポスティングとLINE分析を組み合わせれば、チラシ単体では見えなかった効果が数字で分かります。エリア別QRコードを使えば、どの地域から反応があったか測定できるでしょう。反応の良いエリアに予算を集中させれば、コストを削減しながら効果を高められます。
登録者の属性データを見れば、ターゲット層に合わせてチラシを改善できます。配布タイミングと配信を連動させれば、興味が高いうちに来店を促せるでしょう。今日からエリア別QRコードを設置し、配布後1週間のデータを確認する習慣をつけてください。
株式会社ポスティングサービスでは、名古屋を中心に、ポスティングとLINE公式アカウントを組み合わせた集客支援を行っています。「どのエリアに、どれくらい配ればいいのか迷っている」という場合でも問題ありません。配布設計のご相談から承っています。お気軽にご連絡ください。

