「チラシにQRコードを載せているのに、ほとんど読み取られていない」そんな悩みを抱えている経営者は少なくありません。実は、QRコードの読み取り率は配置位置とデザインで大きく変わります。
QRコードは、紙のチラシとデジタルをつなぐ重要な接点です。読み取ってもらえれば、クーポンの利用状況や顧客データを収集でき、次の施策に活かせます。反対に読み取られなければ、せっかくの機会を逃してしまうでしょう。
この記事では、QRコードが読み取られない理由を整理しながら、読み取り率を上げる配置位置とデザインのコツを解説します。説明文の書き方や効果測定の方法まで紹介しますので、チラシにQRコードを載せている方は参考にしてください。
QRコードが読み取られない理由

チラシにQRコードを載せたのに、読み取られないケースには共通した原因があります。理由として多いのは、小さすぎて気づかれないケースです。1〜2cm程度のQRコードでは、目に入りません。読み手がQRコードの存在に気づかなければ、読み取られる可能性はゼロでしょう。
次に多いのが、配置場所が悪く視線に入らない失敗です。チラシの隅や裏面の目立たない場所に置くと、読み手の目には届きません。視線の流れを無視した配置は、QRコードを載せていないのと同じ状態になります。
さらに見落とされがちなのが、読み取るメリットが伝わっていないケースです。何のためのQRコードなのか、読み取ると何が得られるのかが分からなければ、行動する理由がありません。では、読み取られないQRコードと読み取られるQRコードではどこが違うでしょうか。次の表で比較しました。
| 比較項目 | 読み取られないQRコード | 読み取られるQRコード |
|---|---|---|
| サイズ | 小さい(2cm未満) | 大きい(3cm以上) |
| 配置位置 | 隅・裏面・目立たない場所 | 目立つ位置・視線の流れの先 |
| 周辺デザイン | 何もなし・埋もれている | 枠や色で強調・余白あり |
| 説明文 | なし・「QRコード」のみ | メリット明記・行動を促す |
| 誘導先 | 不明・ホームページのみ | 特典・クーポン・限定情報 |
| コントラスト | 背景と同化 | 白背景で視認性高い |
| 複数配置 | 1箇所のみ | 表裏2箇所・複数の導線 |

読み取り率が上がるQRコードの配置位置

読み取られない理由が分かったところで、具体的にどこに配置すれば効果的なのか見ていきましょう。QRコードの配置位置は、読み取り率を左右する要素です。同じサイズ・同じデザインであれ、配置場所を変えるだけで反応が変わります。
大切なのは、読み手の視線の流れを意識する点です。チラシを見る時、人の視線は一定のパターンで動きます。この視線の流れに沿った位置にQRコードを配置すれば、自然と目に入りやすくなるでしょう。
さらに、1箇所だけでなく複数箇所に配置する工夫が効果的です。表面で気づかなくても、裏面で読み取る人がいます。接点を増やせば、読み取りの機会が増えるはずです。
チラシ表面の最適な配置場所
チラシ表面でQRコードを配置するなら、右下が鉄板の位置です。人の視線は左上から右下に向かって流れる傾向があり、読み終わった後の視線の先に配置すると自然に目に入ります。行動を促す最後の一押しとして機能しやすいでしょう。
メインビジュアルの近くに配置する方法が効果的です。料理の写真や商品画像など、目を引く要素の近くにQRコードを置けば、視線が集まりやすくなります。
折り込みチラシとポスティングでは、配置を変える必要がある場合があります。折り込みは他のチラシと一緒に見られるので、より目立つ位置が求められるでしょう。ポスティングは単独で見られるため、視線の流れに沿った配置で十分です。
裏面に配置する効果
表面だけにQRコードを載せていると、読み取り機会を逃してしまいます。チラシを裏返して詳細を確認する人は多いため、裏面にQRコードを配置しましょう。表面で興味を持ち、裏面で詳しく見て、そこで読み取るという流れができます。
裏面は詳細情報とQRコードの組み合わせが最適です。料金表やメニュー詳細、営業時間などの情報を載せた後、「詳しくはQRコードから」と誘導すれば自然な流れになります。情報を全部載せる必要はなく、続きはWebでという設計が効果的です。
表面はクーポン取得、裏面はWeb予約といった具合に、目的別に使い分けると読み取り率が上がります。複数の接点を作る意識が、機会損失を防ぐコツです。
避けるべき配置場所
折り目にかかる位置へのQRコード配置は絶対に避けましょう。二つ折りや三つ折りのチラシで折り目にQRコードがかかると、読み取れなくなります。折り目を避けた位置に配置する配慮が必要です。
文字や写真と重なる場所は避けるべきです。QRコードの周囲には余白が必要で、情報を詰め込みすぎると読み取りにくくなります。端に寄せすぎると気づかれにくくなるため注意しましょう。端から5mm以上は離して配置するのがおすすめです。
裏面の見えにくい場所に配置するのは、失敗パターンです。裏面の下部や隅に小さく置いても、視線が届きません。配置ミスでQRコード自体が読み取れないケースがあり、印刷前に必ず読み取りテストを行う必要があります。
読み取りやすいQRコードのデザイン

配置場所が決まったら、次は読み取りやすいデザインについて解説します。どれだけ良い位置に配置しても、QRコード自体のデザインが悪ければ読み取られません。サイズと色、周辺のデザインが読み取り率を大きく左右します。
スマホのカメラで認識しやすいサイズと、視認性の高い色の組み合わせが基本です。デザイン性を重視しすぎて、機能が犠牲になるケースは避けるべきでしょう。
ここからは、最適なサイズと余白、色とコントラスト、周辺デザインの3つの観点から、読み取りやすいQRコードの作り方を確認していきます。すぐに実践できる内容ばかりです。
最適なサイズと余白
QRコードのサイズは3cm×3cm以上が理想です。2cm未満だと小さすぎて気づかれませんし、スマホカメラで認識しにくくなります。特に高齢者をターゲットにする場合は、4cm以上の大きめサイズが効果的でしょう。
周囲には最低5mm以上の余白を確保してください。QRコードのすぐ隣に文字や画像があると、読み取り精度が落ちます。余白は装飾ではなく、機能を保つために必要なスペースです。
背景は必ず白か淡色にしましょう。濃い色の背景だとQRコードが埋もれて、視認性が下がります。スマホカメラで認識しやすいサイズ感を意識すれば、読み取り率は自然と上がるはずです。
色とコントラストの選び方
QRコードは黒×白の組み合わせが読み取りやすい配色です。カラーQRコードはデザイン性が高く見えますが、視認性が下がることから避けた方が無難でしょう。機能性を優先すれば、シンプルな黒白が最適解になります。
背景色とのコントラストを確保することが重要です。グレーの背景に黒いQRコードを置くと、境界が曖昧になって読み取りにくくなります。白い背景に黒いQRコードという、はっきりした対比が理想です。
グラデーションや模様の上にQRコードを配置するのは避けましょう。背景が複雑だと、スマホカメラがQRコードを認識できない場合があります。装飾より機能性を優先する判断が、読み取り率を上げるコツです。
周辺デザインで目立たせる工夫
QRコードを枠で囲んだり、背景色を変えたりすると目立ちやすくなります。黄色やオレンジの背景にQRコードを配置すれば、視線を集めて効果的です。ただし、QRコード本体の背景は必ず白を保ちます。
「スマホで読み取り」のアイコンを添える方法が効果的です。スマホのイラストや矢印マークがあると、何をすればいいのかが直感的に伝わります。指マークで誘導する演出が行動を促す材料になるでしょう。
周辺に余計な情報を置かないことが大切です。QRコードの周囲5mm以内には何も配置せず、視線を集める装飾に留めます。シンプルに目立たせる工夫が、読み取り率向上につながります。
読み取りたくなる説明文の書き方

デザインが整ったら、次は読み取りたくなる説明文について確認しましょう。QRコードだけポンと置いても、読み取る理由が分からなければ行動されません。
何のためのQRコードなのか、読み取るとどんな良いことがあるのかを示せば、行動のハードルが下がります。
ここからは、行動を促す言葉、誘導先の明記、特典での動機づけという3つの観点から、効果的な説明文の書き方を見ていきましょう。言葉一つで反応が変わります。
行動を促す言葉を添える
「QRコード」という言葉だけでは、読み取る動機が生まれません。「今すぐスキャンで500円OFF」「限定クーポンはこちら」のように、行動を促す言葉を添えましょう。メリットを具体的に示すと、読み取る理由が明確になります。
緊急性を持たせる表現が効果的です。「期間限定」「先着100名」「今だけ」といった言葉は、今すぐ行動しなければという気持ちを引き出します。後でいいやと思われると、読み取られずに終わるでしょう。
説明文は短く簡潔に書きます。長すぎると読まれず、短すぎると伝わりません。10〜15文字程度で、要点を押さえた説明が理想です。読み手が一瞬で理解できる言葉を選びましょう。
誘導先を明記する
どこに飛ぶのか分からないQRコードは、不安で読み取られません。「公式LINE登録」「Web予約」「メニュー詳細」のように、誘導先を明示すると安心されます。
不明なQRコードは避けられる可能性が高いです。変なサイトに飛ばされるのではという不安が、行動を止めてしまうからです。「公式サイトへ」「クーポン取得ページへ」と書いておけば、その不安が消えるでしょう。
ただのホームページより、特典がもらえるページや限定情報が見られるページの方が、読み取る価値があります。誘導先の価値を伝える説明文が効果的です。
特典・クーポンで動機づけ
読み取るメリットがないと、人は行動しません。「初回20%OFF」「無料プレゼント」といった特典を用意すれば、読み取る動機が生まれます。お得感は、読み取りを後押しするきっかけになるでしょう。
限定情報や先行案内も効果的です。「会員限定メニュー」「新商品の先行予約」のように、ここでしか得られない情報があれば、読み取る価値が上がります。
また、QRコードの誘導先を公式LINEにしておくと、読み取り後の行動をデータとして残しやすいです。アクセス数や登録者数が把握できれば、特典内容や説明文を変えた時にどれだけ反応が変わったかを比較できます。特典と効果測定をセットで考えれば、QRコード施策の精度を高めやすくなるでしょう。
QRコードの効果測定と改善

QRコードを配置したら、必ず「読み取られたかどうか」を確認しましょう。置いて終わりにしてしまうと、位置や説明文が良かったのか悪かったのかが分からず、次回も同じ失敗を繰り返しやすくなります。読み取り数を計測すれば、配置やデザインの良し悪しがはっきりするでしょう。
感覚だけで判断するより、数字で比べた方が確実です。QRコードは読み取り数を数えやすく、チラシ施策の中でも効果が見えやすいのが強みになります。この利点を活かせば、チラシの反響を少しずつ高めていけるでしょう。
ここからは、読み取り数の計測方法と、配置や説明文を比較して最適解を見つけるA/Bテストの進め方を紹介します。結果が出たパターンに寄せていけば、読み取り率は改善しやすいです。
読み取り数を計測する方法
URLにパラメータを付ければ、Google Analyticsで読み取り数を追跡できます。チラシごとに異なるパラメータを設定すれば、どのチラシから何人が読み取ったのかが分かるでしょう。さらに、エリア別にQRコードを変えると、エリアごとの反応が見えてきます。
短縮URLサービスを活用する方法が効果的です。BitlyやQRコード作成ツールには、クリック数や読み取り数を自動で集計する機能があります。専門知識不要で、簡単に効果測定ができるでしょう。
QRコード作成ツールの分析機能を使えば、読み取り日時や端末情報まで把握できます。いつ・どこで・何人が読み取ったのかが見えれば、次の配布タイミングやエリアの判断材料になるということです。
A/Bテストで最適な配置を見つける
QRコードは、配置場所を少し変えるだけで読み取り率が変わります。右下と左下で比べる、表面と裏面で比べるなど、まずは2パターンを作って同じ条件で配布し、どちらが多く読み取られたかを確認しましょう。数字で差が出れば、次に採用すべき配置がはっきりします。なお、チラシ施策全体のA/Bテストの考え方や進め方は、「ポスティングのA/Bテスト方法|チラシ反響を比較検証するコツ」にて詳しく解説しているので参考にしてください。
比較するポイントは位置だけではありません。サイズを3cmと4cmで変える、説明文を「あり/なし」で変えるなど、1つの要素だけを動かしてテストすると結果が分かりやすくなります。同時に変えてしまうと、何が効いたのか判断できなくなるため注意が必要です。
反応が良かったパターンが分かったら、その形に統一して配布します。そのうえで次は、説明文や特典内容など別の要素を試し、少しずつ精度を上げていきましょう。テスト→結果確認→採用を繰り返すと、QRコードの読み取り率は改善しやすくなります。
まとめ

QRコードは、配置位置とデザイン次第で読み取り率が大きく変わります。右下など視線の流れの先に置く、サイズは3cm以上にする、背景は白や淡色で見やすくするといった基本を押さえるだけで、読み取られる確率は高まりやすくなるでしょう。
また、QRコードは「置くだけ」では読み取られません。説明文でメリットをはっきり伝え、特典やクーポンなど行動する理由を用意することが重要です。誘導先が「公式LINE登録」「予約ページ」など具体的に書けば、安心して読み取ってもらいやすくなります。
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