「チラシを配っているのに思ったような反応が得られない」と感じる場面はないでしょうか。デザインや内容を工夫したのに結果が伸びない場合、原因は配布時期にあるかもしれません。
実は、消費者が情報を求めるタイミングと、チラシが届くタイミングがずれているケースが非常に多いです。季節ごとに動く需要を理解し、適切な時期に配布すれば、同じ内容でも反応が大きく変わります。
この記事では、1月から12月までの主要イベントと検索ニーズ、最適な配布時期を整理しました。年間を通じた配布計画を立てる際の参考にしてください。
年間を通じた販促カレンダーの見方

ポスティングで成果を出すには、いつ配るかが最も重要になります。どれだけ魅力的な内容であっても、届けるタイミングが合わなければ反応は伸びません。多くの人は、実際に行動する前に情報収集の段階を経ています。
旅行なら日程を決める前に候補地を調べ、塾なら体験申し込みの前に資料を集めるでしょう。この検討段階にチラシが届いているかどうかで、選ばれる確率が変わります。検索データを見ると、イベント当日やセール開始より1〜2ヶ月前から検索が増え始める傾向が見られるのです。
つまり、配布は前倒しで計画しなければ、比較検討の候補に入れません。季節ごとの消費動向を理解し、逆算してスケジュールを組むだけで、限られた予算で大きな成果が期待できます。
12ヶ月の主要イベントと最適配布時期
年間を通じてどの時期にどんな需要が動くのか、一覧で確認していきましょう。
| 月 | 主要イベント・需要 | 最適配布時期 | 狙い目業種 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 年明け・成人式 | 12月中旬〜下旬 | 美容院・写真館・飲食店 |
| 2月 | バレンタイン・新生活準備 | 1月末〜2月上旬 | スイーツ・学習塾・引越し |
| 3月 | 引越し・卒業・入学 | 2月末〜3月上旬 | 家具家電・美容院・写真館 |
| 4月 | 新年度スタート | 3月下旬〜4月上旬 | 習い事・ジム・飲食店 |
| 5月 | GW・母の日 | 4月下旬〜5月第1週 | 旅行・飲食・ギフト |
| 6月 | 梅雨・夏前準備 | 5月末〜6月上旬 | クリーニング・学習塾 |
| 7月 | ボーナス・夏本番 | 6月下旬〜7月上旬 | 学習塾・レジャー・家電 |
| 8月 | 夏休み・帰省 | 7月後半〜8月第1週 | 飲食店・レジャー施設 |
| 9月 | 秋商戦・敬老の日 | 8月下旬〜9月上旬 | 健康・ギフト・習い事 |
| 10月 | 行楽・ハロウィン | 9月下旬〜10月上旬 | イベント・飲食・小売 |
| 11月 | 年末準備・紅葉 | 10月下旬〜11月上旬 | 大掃除・リフォーム |
| 12月 | 年末年始・初売り | 11月下旬〜12月上旬 | 飲食・小売・サービス全般 |
検索が動き始めるタイミングを知る
消費者がいつ情報を探し始めるのかを把握すれば、配布計画の精度が上がります。Googleトレンドを活用すると、季節イベントや商品の検索がどの時期に伸びるのか確認できるのでおすすめです。
例えば、成人式関連の検索は前年の10月から増え始め、バレンタインは1月上旬に急上昇します。引越しは3月が本番ですが、検索自体は2月中旬から伸びていく流れです。実際のイベントより1〜2ヶ月早く検索が始まる理由は、事前に比較検討したい心理が働くからでしょう。
検索ピーク前にチラシを届けておけば、ちょうど気になっていたから見てみようという心理に繋がります。配布をゴールではなく、行動の入口に置く発想が成果を左右するでしょう。

冬の販促戦略(1月〜3月)

1月|年明け・成人式需要を捉える
1月は初売り・成人式・習い事の再開といった需要が重なります。年始は財布の紐が締まりやすい時期ですが、美容・健康・習い事といった分野では新年を機に新しい行動を始めたい心理が働く時期です。特に成人式関連は、美容院や写真館にとって大きなチャンスになります。
ただし、前撮りや当日ヘアセットの予約は前年の10〜11月から動き始めているケースが多く、1月に入ってから配布しても既に他店で決まっている場合がほとんどでしょう。
飲食店では新年会需要が見込まれるため、12月中旬には案内を届けておきたいところです。年明けの集客を狙うなら、12月中旬から下旬にかけての配布が理想的になります。

2月|バレンタイン・新生活準備
2月はバレンタインと新生活準備が同時に動く月です。バレンタイン関連の検索は1月上旬から急増し、2月10日前後にピークを迎えます。スイーツ店や飲食店では、1月末から2月上旬に配布すれば早期予約や来店促進につながるでしょう。
一方で、受験後の進路検討や引越しの検討は、2月から本格化します。学習塾では春期講習の案内を早めに届ける必要があり、引越し業者や家具家電店は2月中旬には動き始める層を捉えたいところです。
卒業式に向けた美容院や写真館の予約が増える時期になります。複数の需要が重なる分、配布は1月末から2月上旬に集中させるのが効果的でしょう。
3月|引越し・卒業・入学の繁忙期
3月は年間で消費が大きく動く月です。引越しは3月下旬が移動のピークですが、検索自体は2月中旬から伸び始めます。卒業式・入学式に向けた準備は2月末から本格化し、美容院・写真館・レンタル衣装の予約が一気に集中するでしょう。
家具家電の購入や新生活応援セールへの関心が高まり、学習塾では春期講習への問い合わせが増えます。飲食店は歓送迎会の予約が2月下旬から動き始めるため、早めの告知が必要です。
3月の反応をしっかり得るには、2月末から3月上旬までに配布を完了させる姿勢が欠かせません。準備が遅れると競合に先を越され、反応が伸びにくくなります。
春の販促戦略(4月〜6月)

4月|新年度スタートの集客チャンス
4月は入学式や入社式、新年度や習い事のスタートと重なります。生活リズムが大きく切り替わるタイミングであり、新しい行動を始めたい心理が強まる月です。習い事の体験申し込みやスポーツジムの入会を検討する動きが活発化し、春から生活を整えたい層に向けた案内が効果を発揮します。
美容院では新社会人に向けた髪型の提案やスタイル調整の需要が高まり、予約が集中しやすくなるでしょう。飲食店では歓迎会の予約が入り始め、ゴールデンウィーク前の旅行やレジャーの準備が本格化します。
検索の動きは3月後半から伸び始める傾向があり、4月に入ってから配布すると既に決まっている場合が多いです。3月下旬から4月上旬にかけての配布が、新年度需要を捉える鍵になります。
5月|GW・母の日の二段階需要
5月はゴールデンウィークと母の日という2つの大きなイベントがあります。連休前は旅行やレジャー、母の日ギフトへの関心が高まり、検索が4月中旬から増え始める傾向です。連休が明けると、習い事の再開や体調管理、夏に向けた準備が広がります。
つまり、連休前と連休後では狙う層が大きく変わるため、配布計画に調整が必要でしょう。ゴールデンウィークや母の日を狙う場合は、4月下旬までに配布を完了させてください。連休が始まってからでは既に予定を決めている人が多く、反応が鈍くなります。
習い事や夏物家電といった連休後の需要を狙う場合は、5月中旬から配布を開始するのが効果的です。狙う層によって、配布のタイミングを少し早めるだけで、反応に差が出てきます。

6月|梅雨でも動く夏前準備
6月は梅雨で需要が落ち込むと思われがちですが、夏前の準備で動く層が確実に存在します。エアコンクリーニングの検索は3月から徐々に増え始め、5月下旬から6月前半に向けて一気に伸びる傾向です。
夏期講習の検索は3月下旬から緩やかに増加し、5月末から6月中旬に向けてより本格化します。衣替えのタイミングにはクリーニング店への依頼が集中し、ダイエット関連の検索は6月上旬から徐々に増えるでしょう。
梅雨入り前に情報を届けておけば、消費者が準備を始める段階で確実にアプローチできます。配布が遅れてしまうと、すでに他店で申し込みを済ませているケースが出てくるでしょう。5月末から6月上旬に集中して配る計画を意識してみてください。
夏の販促戦略(7月〜9月)

7月|ボーナス商戦・夏本番
7月は夏本番を目前に控え、消費行動が勢いよく動き始める転換点です。ボーナス支給に夏休みの準備、花火大会や夏祭りといったイベントが重なり、消費者の財布の紐が緩みやすい時期になります。
夏期講習の検索は6月後半から急増し、7月第1週にピークを迎えるため、学習塾では6月下旬には案内を届けておきたいところです。旅行関連の検索は、6月下旬から伸び始め、7月前半が高くなります。レジャー施設は夏休み限定イベントを打ち出し、7月前半から配布を始めれば集客につながるでしょう。
家電店ではボーナスセールや夏物家電の訴求が響きやすく、6月下旬から動き始めれば購入客の増加が見込めます。競合が一斉に動き出す月であり、配布タイミングが遅れると埋もれてしまうため注意が必要です。

8月|夏休み・帰省シーズン
8月は年間の中で人の動きとお金の流れが大きく変わります。旅行や帰省で街全体が活気づき、外食やレジャーを楽しむファミリー層の姿が多く見られるでしょう。
飲食店ではファミリー向けメニューや宴会プランの訴求が響きやすく、7月後半から8月第1週に配布すれば帰省客や家族連れの来店増につながります。レジャー施設は夏休み限定イベントや割引を打ち出し、7月前半から配布を始めれば家族連れの集客が期待できます。学習塾では夏期講習が終わる8月第2週以降に入塾案内を配ると、タイミングが合うでしょう。
お盆前と帰省後では狙うべき層が異なるため、配布計画に調整が必要です。お盆前は地元の消費者を狙い、帰省後は帰省客やその家族をターゲットにすると効果的でしょう。

9月|秋商戦・生活リズム再スタート
9月は新学期のスタートと共に生活リズムが大きく変わります。夏休みが終わり、日常が再び動き始める段階で、習い事の再開や体調管理への関心が高まるでしょう。
敬老の日のギフト需要に加えて、防災月間として防災グッズや備蓄品への注目が集まります。運動会や秋の行事の準備が始まり、衣替えのタイミングにはクリーニング店への依頼が増えるでしょう。スポーツジムや整体では、夏の運動不足を解消したい層が動き出します。
検索の動きは8月下旬から上向き始めるケースが多く、準備が遅れるほど競合と重なりやすくなります。8月下旬から9月上旬にかけての配布が、秋商戦を捉える鍵になります。

秋の販促戦略(10月〜12月)

10月|行楽・ハロウィン商戦
10月は秋のレジャーシーズンとハロウィンが重なります。紅葉狩りや行楽地への関心が高まり、週末の外出需要が伸びる時期です。ハロウィンイベントを開催する飲食店や小売店では、9月下旬から配布を始めれば集客につながるでしょう。
衣替えが完了し、冬物衣類への買い替えや暖房器具の準備が始まります。年末に向けた大掃除やリフォームの検討は10月から動き始める家庭が多く、早めの告知が効果的です。
クリスマスや忘年会の予定を立て始める人が増える時期です。11月以降の利用を想定したチラシを配ることで、検討段階の人に届きやすくなります。検索は9月後半から伸び始める傾向があり、9月下旬から10月上旬にかけての配布が理想的でしょう。
11月|年末商戦準備期
11月は年末に向けた準備が本格化する月です。大掃除やリフォームの検討が進み、ハウスクリーニングや住宅サービスへの問い合わせが増えます。
クリスマスプレゼントの検討が始まり、ギフト需要が徐々に高まる段階です。忘年会の予約は、11月中旬から動き始め、飲食店では早期予約特典を打ち出すと効果的でしょう。年賀状の準備や冬のボーナス商戦に向けた情報収集が活発化します。
検索は10月後半から伸び始める傾向があり、10月下旬から11月上旬にかけての配布が成果につながりやすいです。年末の繁忙期を見据え、早めに告知を済ませておきましょう。
12月|年末年始・初売り対策
12月は年内最後の集客チャンスです。忘年会の予約が本格化し、飲食店では11月下旬から案内を届けておく必要があります。クリスマス商戦とお正月準備が重なり、ギフトや食材、生活用品への需要が一気に高まる時期です。
年明けの初売りや新春セールに向けて、12月から情報を出しておくと、来店を検討する人の目に留まりやすくなります。大掃除や年末の駆け込み需要を狙うサービスは、11月下旬から配布を始めれば問い合わせが増えるでしょう。
年賀状やおせちといった季節商品の検索は11月中旬から伸び始め、12月上旬にピークを迎えます。年末年始の需要を捉えるには、11月下旬から12月上旬にかけての配布が理想的です。

年間で考えると配布は変わる

年間を通じて成果を出すには、月ごとの需要を踏まえた計画が欠かせません。利用時期を待ってから配布するのではなく、少し前倒しで届けておくことで、比較検討の段階から選ばれやすくなります。限られた予算の中で、配布のタイミングを意識するだけで反応に差が出てくるでしょう。
ただし、効果的な配布計画はどのエリアでも同じではありません。単身世帯が多い地域と、ファミリー層やシニア層が中心の地域とでは、情報量や伝え方を変える必要があるからです。エリアごとの生活スタイルや価値観を踏まえて調整することで、無駄な配布を減らすことができます。例えば、名古屋では、名駅や栄周辺の単身向けマンションでは情報を最小限に絞ったチラシが向いています。一方で、郊外の戸建て住宅地では、ある程度情報量があっても読まれやすい傾向です。こうした地域ごとの違いを踏まえて年間計画を立てることで、より効果的な販促につながるでしょう。
株式会社ポスティングサービスでは、名古屋を中心に全国対応でチラシ配布を行っており、季節ごとの検索動向を踏まえた配布タイミングの提案から商圏分析、デザイン制作まで一貫してサポートしています。どの時期にどのエリアへ配れば効果的か、業種や目的に合わせてご提案できますので、配布計画で迷う場面がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。







