昔から行われていたポスティングチラシの歴史について解説

ポスティングの歴史は長く、江戸時代から広告媒体として使用されています。

今回の記事では、日本のポスティングの歴史を社会背景とともに解説していきます。

日本のポスティングチラシの歴史

ポスティングチラシは、古くはエジプトでチラシが配布されていたという記録があるほどに、長い歴史を持つ広告媒体です。

順に時代を追ってポスティングの歴史を紐解いていきます。

①江戸時代の引き札が起源

日本では江戸時代から広告チラシを配るようになり、客を惹きつけるという意味で「引き札」という名称で配布されていました。

これが日本における広告チラシの配布、ポスティングの始まりです。

広告方法も工夫され、チラシを見て来店してくれた客に対して割引券を配布する手法を取り入れるなど、目新しさ・お得さが評判となる日本独自の方法で引き札文化は発展していきます。

②大正時代にチラシとビラが誕生

大正時代は活版印刷が発明され印刷技術が飛躍的に発展し、これにより機械を使って大量に複製することが可能になりました。

チラシが一般化し、国の政策から近くのお店の開店・特売情報までさまざまなものを、チラシやビラにして届けることができるようになりました。

この時点では、マーケティングやセグメントなどの言葉は誕生していませんが、エリアやターゲットを絞って配布する方法や不特定多数の人に広く知らせる方法など、当時の人も色々と工夫し、顧客に魅力的な戦略の発展をしていたようです。

③昭和の金融恐慌と戦争によるチラシの衰退

昭和の時代ではお得な情報や覚えの良いキャッチコピー、購買意欲をそそるチラシなどは、恐慌で経済状態の悪化のために展開できなくなっていきます。

この時代は、自由なチラシの作成・配布は徐々に困難になり、内容も法律で規制されるようになっていき、戦争に関した国の宣伝媒体となります。

それでも法律の規制に触れないように、チラシやビラの作成は行われていましたが、戦争による食料や物資も乏しい状況で、購買意欲を高める広告の発行が難しく、徐々に衰退していきました。

④高度経済成長期のチラシの復興

15年以上も続いた戦争が終わり、貧しい状況ながらも徐々に新しいビジネスやサービスを展開する人が現れてきます。

高度経済成長期に入り、個人商店から大型商業施設へ消費形態が移り、住む場所は長屋からマンションへと欧米化しました。

海外資本や大企業・チェーン展開する企業が参入し、企業は情報を届けていく広告媒体として、町中に配るポスティングやチラシの配布を積極的に行うようになり日本のチラシ文化は復興しました。

その背景には、経済が好景気になったことで金銭的な余裕ができ、チラシを配れば配るほど新しいお客さんが増える好循環があったのが要因と言われています。

現代のポスティングチラシの状況

現代では費用対効果が重要になり、追加料金をかけずに少ないコストでポスティングするのか、追加料金を払って競合他社と差別化したポスティングを行うのかは依頼者次第です。

ポスティング業者によっては、フィードバックをして反響効果を測定したり、配布期間を指定してコストを抑えたりと方法やサービスが違います。

ポスティングはとりあえずでしていれば顧客を獲得できる時代ではなくなり、自社の訴求ポイントやクライアント・セグメントを詳しく分析した戦略的な配布方法が必要になります。

まとめ

日本でのポスティングは300年以上も広告媒体としてあり、衰退と発展を繰り返し独自の発展を遂げました。

株式会社ポスティングサービスも長年発展していく業界で培ってきた実績とノウハウがあります。

ポスティングのご依頼・ご相談はお気軽に株式会社ポスティングサービスまでお寄せください。