
ポスティングは、地域密着型の顧客獲得に効果的な広告宣伝方法です。ターゲット顧客に直接アプローチできるため、費用対効果の高い施策として多くの企業で活用されています。
ただし「とりあえずチラシを撒けば反応が来る」というものではありません。ターゲット設定、チラシの作り方、配布のタイミングと方法、業者選び、効果測定という一連の工程をどう設計するかで、同じ予算でも結果は大きく変わります。この記事では、広報担当者がポスティングを企画・発注するときに押さえておきたい実務のポイントを、順を追って解説します。
ターゲットとエリアを明確にする
ポスティングで誰にアプローチしたいのか、ターゲット顧客を明確にすることが重要です。年齢層、性別、居住地域、興味関心などを分析し、具体的なペルソナ像を設定しましょう。例えば「子育て中の30〜40代女性」「一戸建てに住む持ち家世帯」のように輪郭をはっきりさせると、チラシの文言も配布エリアも決めやすくなります。
次に、そのターゲット顧客が実際に住んでいるエリアを絞り込みます。競合店舗の分布や人口統計などを考慮し、効果的な配布エリアを策定することが重要です。業種によって反応が出やすいエリアの特徴は異なり、どのような業種にどのエリアが向くかはポスティングが効果的な業種について解説した記事でも触れています。
また、住宅のタイプによってもアプローチの仕方は変わります。ファミリー向けの商材であれば戸建てを重点的に配布するなど、ターゲットと住居形態を紐づけて考えると無駄打ちが減ります。戸建てに絞る理由や効果については戸建を中心にポスティングを行う理由とは?で詳しく解説しています。
魅力的なチラシを作成する
ポスティングの成否を左右すると言っても過言ではないのが、チラシのデザインと内容です。ターゲット顧客の目に留まり、興味を持ってもらえるような魅力的なチラシを作成する必要があります。ポストに入っている多くのチラシの中から手に取ってもらうには、第一印象で「自分に関係がある」と思わせる工夫が欠かせません。
デザイン
目を引くレイアウト、読みやすいフォント、高品質な画像などを活用し、視覚的に訴求することが基本です。文字を詰め込みすぎると、読む前に捨てられてしまいます。配色や余白の使い方など、デザイン面の具体的なテクニックはポスティングチラシで効果を上げるためのデザイン術にまとめています。
内容
ターゲット顧客にとって有益な情報を簡潔明瞭に伝えます。具体的な商品・サービスの内容、割引情報、クーポンなどを盛り込みましょう。長文で説明するよりも、数秒で要点が伝わる構成にすることが重要です。
行動喚起
チラシを見てどのような行動をしてほしいのかを明確に示します。店舗への来店、ウェブサイトへのアクセス、電話での問い合わせなど、具体的な行動を促す文言を記載することが反応率に直結します。キャッチフレーズや文言の作り方については広告宣伝用チラシで効果を上げるための文言・キャッチフレーズ作成術も参考になります。
配布タイミングと方法を検討する
ポスティングの効果は、配布するタイミングと方法によっても大きく左右されます。ターゲット顧客が活動している曜日や時間帯に配布することが重要です。
例えば、休日は家にいる人が多いため、比較的効果的な配布タイミングと言えます。また、朝刊と一緒に配布したり、イベント開催に合わせて配布したりすることで、より多くの人の目に触れる可能性を高めることができます。季節のイベントやセール時期に合わせて配布計画を立てると、チラシの内容とタイミングがかみ合い、反応が出やすくなります。
配布方法は、主に以下の2種類があります。
戸別配布
一軒家一軒家丁寧に配布する方法です。費用は高くなりますが、ターゲット顧客に確実に配布することができます。狙った世帯層にピンポイントで届けたい場合に向いています。
集合配布
集合住宅のポストにまとめて投函する方法です。費用は安くなりますが、ターゲット顧客に確実に配布できない可能性があります。広いエリアに安く数を配りたい場合に適しています。
それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、適切な配布方法を選択することが重要です。予算を抑えながら効果を出す工夫については低コストで効果的なポスティングについて解説した記事も参考にしてください。自社でポスティングを行う選択肢を検討している場合は、効果的なセルフポスティングをするためには?も確認しておくと判断材料になります。
ポスティング業者を慎重に選ぶ
ポスティングは、業者に依頼して行うのが一般的です。そのため、実績や信頼のある業者を選ぶことが重要です。チラシのデザインがどれだけ良くても、配布の質が低ければ投函漏れや未配達が発生し、効果測定の数字も歪んでしまいます。
- 料金:業者によって料金体系が異なるため、複数の業者から見積もりを取る。
- 配布エリア:希望するエリアに配布可能かどうかを確認する。
- 配布方法:戸別配布と集合配布のどちらに対応しているのかを確認する。
- 実績:過去のポスティング実績や顧客満足度などを確認する。
- 担当者の対応:担当者の対応が丁寧で、質問にしっかりと答えられるかどうかを確認する。
見積もりを比較する際は、単価の安さだけでなく、配布範囲や配布員の管理体制まで含めて判断することが大切です。料金プランの考え方についてはポスティングの料金・配布プランのページも参考にしてください。
効果測定を行い、改善につなげる
ポスティングの効果を測定することは、次回のポスティングに活かすために重要です。配って終わりにせず、何件の反応があったかを数値で確認することで、エリアやチラシ内容の改善点が見えてきます。
- クーポン:チラシにクーポンコードを記載し、そのコードの利用状況を分析する。
- 電話番号:チラシに専用の電話番号を記載し、その番号への発信数を分析する。
- アンケート調査:ポスティング後に顧客に対してアンケート調査を行い、効果を測定する。
これらの方法によって得られたデータを分析し、次回のポスティングに活かすことで、より効果的な施策を実行することができます。エリアごとの反応率を記録しておけば、次回以降の配布エリア選定の精度も上がっていきます。
その他、ポスティングで広告宣伝を行う際に役立つポイント
基本の工程以外にも、知っておくと施策の幅が広がるポイントがあります。
- フリーポスティングを利用する:配布エリアを厳密に指定せず、効率重視で広く配布する方式です。新規エリアの反応を見たいときに向いています。
- 戸建て住宅と集合住宅を分ける:同じエリアでも住居形態によって反応するターゲット層や管理規約が異なるため、分けて配布計画を立てると精度が上がります。
- ポスティングと他の広告宣伝方法を組み合わせる:ポスティング単体ではなく、他の媒体と組み合わせることで接触回数を増やし、認知から行動につなげやすくなります。例えば車内広告との違いや使い分けは車内広告とポスティングの違いとは?で整理しています。
また、業種によってはポスティングとの相性が特に良いケースもあります。例えばエステサロンのポスティングのように、地域の生活圏に密着した業種では、チラシに目を引く仕掛けを加えることで反応率を高めることもできます。マグネット広告のようなクーポン性の高い形式も選択肢の一つです。詳しくはポスティングのマグネット広告を解説をご覧ください。
ポスティングの仕組み自体をもう一度整理したい場合はポスティングとは(基礎知識)も参考になります。また、予算が限られる小規模な取り組みであれば個人事業主のためのポスティング活用ガイド:低予算で効果最大化の考え方が企業内の小規模キャンペーンにも応用できます。
まとめ
ポスティングは、企業にとって顧客とのつながりを築き、ビジネスを成長させるための貴重なツールです。ターゲットとエリアの明確化、魅力的なチラシ作り、配布タイミングと方法の選定、信頼できる業者選び、そして効果測定という一連の流れを丁寧に積み重ねることが、成果につながる近道です。
どこから着手すればよいか迷う場合や、自社の商材に合った配布エリア・配布方法を相談したい場合は、ポスティングのご相談・お見積りからお気軽にお問い合わせください。
