ポスティングのチラシは、受け取った人が目を落としてから捨てるか読み続けるかを決めるまでの時間がとても短いという特徴があります。チラシの反響率はデザインによって大きく左右されます。文章の内容がどれだけ良くても、デザインの時点で興味を持ってもらえなければ、中身を読まれることすらありません。
そこで役立つのが「AIDMAの法則」です。消費者が商品やサービスを認知してから購入に至るまでの心理の流れを示したこの法則を理解すると、どの段階で何をデザインに盛り込めばよいかが見えてきます。この記事では、AIDMAの法則の各ステップを具体的に解説しながら、ポスティングチラシのデザインにどう落とし込むかを説明します。名古屋のポスティングで実績を重ねてきた株式会社ポスティングサービスが、現場で見えてきた知見も交えてお伝えします。
ポスティングチラシのデザインが重要な理由
初対面の第一印象がその後の関係に大きく影響するという話は、多くの人が経験的に知っています。これはチラシでも同じです。チラシの第一印象が悪ければ、どれだけ良い商品やサービスを紹介していても、詳細を読んでもらう機会すら得られません。
ポストに投函されたチラシは、郵便物やほかのチラシと一緒にまとめて確認されることがほとんどです。その中で選ばれて目を通してもらうためには、最初の数秒で興味を持ってもらう仕掛けが必要になります。興味を持ってもらうことから、商品やサービスを購入するまでの一連のプロセスがスタートします。
この「興味を持ってもらってから購入に至るまでの心理の流れ」を体系的に示したのがAIDMAの法則です。次の章から、具体的な中身を見ていきましょう。
AIDMAの法則とは?
AIDMAの法則とは、消費者の心理の変化に注目したマーケティングの法則です。ポスティングにおいては、チラシを手に取ってから商品やサービスを購入するまでの心の動きを5つの段階に分けて説明します。
- Attention(注意)
- Interest(興味)
- Desire(欲求)
- Memory(記憶)
- Action(行動)
この法則を理解すると、チラシのデザインがなぜ反響率に直結するのかが分かります。つまり、チラシのどこにどんな要素を配置するかによって、消費者が次の段階に進むかどうかが決まるのです。デザインの基本的な考え方については、ポスティングチラシで効果を上げるためのデザイン術でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
AIDMAの法則の5つのステップとデザインへの落とし込み方
ここからは、AIDMAの法則の5つの段階を一つずつ取り上げ、それぞれの段階でチラシのデザインに何を盛り込むべきかを具体的に解説します。
Attention(注意):一瞬で目を止めさせる
AIDMAの法則は、Attention(注意)から始まります。これは、初めてチラシで商品やサービスを認識する段階です。この段階で注意をひくことができなければ、チラシはそのままゴミ箱に入れられてしまいます。
日常生活の中で突然ポストに入っているチラシに注意を向けてもらうのは、実はとても難しいことです。多くの人は家事や仕事など、他にもやることをたくさん抱えています。その隙をついて目を止めてもらうには、デザインの力が欠かせません。
具体的には、美しく際立った写真や、大きく目立つキャッチコピーが効果的です。文字情報だけを詰め込むのではなく、まずは視覚的なインパクトで足を止めてもらうことを意識します。チラシのデザインが反響率にどう影響するかは、ポスティングのデザインで反響率を高める役割でも解説しているので、あわせてご覧ください。配布するタイミングによっても目に留まりやすさは変わるため、チラシ配布のタイミングも合わせて検討する価値があります。
Interest(興味):短い言葉でメリットを伝える
AIDMAの法則の2つ目は、Interest(興味)です。巧みなデザインによって注意を引いたら、次は内容に興味を持ってもらう段階に移ります。
スーパーでの実演販売を思い出してください。大きな声で注意を集めたら、すぐに商品のメリットを端的に伝えます。その言葉選びを間違えると、せっかく足を止めた人がすぐにその場を立ち去ってしまいます。
ポスティングのチラシでも同じことが言えます。商品やサービスの魅力を端的に伝える工夫が必要です。チラシに注意を向けた人が次に目にする場所、つまりキャッチコピーのすぐ下やその近くに、商品のアピールポイントを簡潔にまとめて配置しましょう。文章を長く書きすぎると、せっかく引いた興味が離れてしまいます。
Desire(欲求):自分ごととして捉えてもらう
AIDMAの法則の3つ目は、Desire(欲求)です。商品やサービスのアピールポイントを見て、自分にとってのメリットを判断する段階に入ります。
読み手は、たった今初めて見たチラシの内容を自分に当てはめて考えます。「自分にとって役立つのだろうか」「購入するメリットはあるのか」と考え、前向きに受け止めれば、具体的に購入を検討する段階に進みます。
この段階でチラシデザインに求められるのは説得力です。例えば、ユーザーの体験談や口コミ、専門家によるお墨付きなどを盛り込むと効果的です。欲しいという感情を消さないために、買うべき理由を具体的に提示することを意識してデザインしましょう。誰に向けて書いているかがぶれると説得力も弱まるため、対象顧客の行動をイメージすることも欠かせません。
Memory(記憶):忘れられないための工夫
AIDMAの法則の4つ目は、Memory(記憶)です。どれだけ欲しい商品のチラシであっても、ずっと手に持ったままの人はいません。キッチンやリビングのテーブルに置いてもらえれば、まずは成功と言えます。
つまり、この段階ではどれだけ記憶に残るかの勝負になります。人の欲求は決して長続きしません。特にチラシによって短時間で興味づけられた内容は、同じくらい短時間で忘れられてしまいます。
チラシのデザインは、一度薄れた記憶を呼び覚ますのにも役立ちます。強烈にインパクトが残る写真や、印象的なキャッチコピーがあるかどうかが鍵になります。すぐに購入を決意してもらえなくても、必要になったタイミングで思い出してもらえるようなデザインを心がけましょう。マグネット広告のように冷蔵庫などに残しておいてもらう手法も、記憶に残す工夫の一つです。詳しくはポスティングのマグネット広告で解説しています。
Action(行動):迷わせない導線をつくる
AIDMAの法則の最後は、Action(行動)です。商品の購買意欲が高まり、実際に購入などの行動に移す段階です。
このため、チラシにはQRコードや商品のホームページのURL、電話番号、購入・資料請求・サンプル請求の方法など、消費者が行動に移せる具体的な手順を載せておくことが大切です。せっかくここまで興味を高めても、次の行動がどこにも書かれていなければ、その場で終わってしまいます。
このように、チラシのデザインにAIDMAの法則の要素を一つずつ組み込むことで、購入やサンプル請求など、読み手にしてほしい行動が成立する「コンバージョン」の確率が高まります。実際にどれくらい反応があったかは、レスポンスレートを解説した記事を参考に測定してみることをおすすめします。
AIDMAの法則をデザインに反映する際の注意点
AIDMAの法則をチラシに落とし込むとき、5つの要素を同じ分量で詰め込もうとすると、かえって情報過多になり逆効果になることがあります。Attentionにはスペースを大きく、Memoryは一瞬で記憶に残る要素に絞るなど、段階ごとにデザインの比重を変えることが実践上のポイントです。
また、どれだけデザインに力を入れても、配布するエリアやタイミングが合っていなければ反響にはつながりません。チラシの内容とあわせて、ポスティングの効果を最大限に発揮するための配布方法も合わせて検討する必要があります。配布エリアの特性についても、例えば名古屋市の通勤圏とポスティングの効果のような記事で傾向を確認しておくと、デザインと配布計画の両面から反響率を高めやすくなります。
すでに配布しているチラシの反響が思わしくない場合は、デザインのどこに原因があるのかを具体的に見直すことが近道です。反響率0.1%を上げるためのチラシデザイン改善ポイントでは、見直すべき箇所を具体的に取り上げていますので、あわせてチェックしてみてください。
まとめ
人は「AIDMAの法則」に沿って購買を決定していくため、チラシのデザインにAIDMAの要素を意識的に組み込むことで、高い反響を得やすくなります。
具体的には、「映える写真や端的なキャッチコピー」で消費者の注意を引き、短い言葉で興味を持たせ、体験談などで購入したい気持ちをわかせ、記憶に残るデザインで印象づけ、最後にわかりやすい行動手順を載せておくという流れを意識することが効果的です。デザインだけでなく、配布のタイミングやエリア、価格面の相談も含めて検討したい場合は、ポスティングの価格の決まり方も参考にしながら、全体の計画を立てることをおすすめします。
デザインの工夫やAIDMAの法則を踏まえたチラシデザインについて相談したい場合は、お気軽にポスティングのご相談・お見積りからお問い合わせください。
