チラシを配ったあと、どれくらい反響が出たのか分からず悩んだ経験はありませんか。問い合わせが少し増えたとしても、それがチラシ経由なのか判断しづらい場面は少なくありません。特に店舗集客では、なんとなく反応が良かったと感じるだけで終わるケースが多いでしょう。
一方で、WEB広告はクリック数やアクセス数が数字で表示されます。そのため、紙の販促は効果測定が難しいと思われがちでした。しかし実際には、測定できないのではなく、チラシ専用の入口を分けていないだけという場合がほとんどです。
この記事では、チラシの反響を見える化する方法について紹介します。普通のURLやQRコードをそのまま載せると、検索から来た人とチラシ経由の訪問者が混ざってしまい、正確な比較ができません。紙の販促を感覚だけで終わらせないために、ぜひ参考にしてみてください。
リダイレクトURLでチラシの流入を計測できる仕組みとは

リダイレクトURLと聞くと、難しいシステムのように感じるかもしれません。ですが実際には、アクセスした人を別のページへ自動で案内する仕組みを指します。スマホでURLやQRコードを読み込んだ瞬間に、別ページへ一瞬で移動しているところを想像してみましょう。
分かりやすく言えば、リダイレクトURLは中継地点のような役割を持っています。例えば、駅で乗り換えをすると、どの路線から来た人なのか把握しやすくなります。同じように、チラシ専用URLという中継地点を通すことで、チラシから来たアクセス数を確認できるようになるはずです。
そして、チラシに載せたQRコードをスマホで読み込むと、一度チラシ専用URLを経由し、そのあと本来のホームページへ自動転送されます。この中継地点を何人が通過したか数えるだけで、チラシ経由の訪問者を把握できる計測法です。紙の販促で数字を見ながら改善できる時代になったと言えるでしょう。
実務で使えるリダイレクトURLの設計と作り方
リダイレクトURLを作る方法はいくつかありますが、実務のポスティングチラシで使うなら、Googleアナリティクスの計測用パラメーターを活用する方法が基本です。以前は Google の短縮URLサービス goo.gl が使われていましたが、現在は終了しています。無料のQRコード作成サイトも、アクセス解析機能が廃止されるケースが増えました。
そのため現在は、外部サービスへ依存せず、自社ドメインを使って管理する方法が主流になっています。まず Google公式ツールの Campaign URL Builder を使い、チラシ専用の計測URLを作成しましょう。例えば、posting や nagoya-east などの文字を追加しておくと、どの配布施策からアクセスされたのか確認しやすくなります。
次に、WordPressプラグインの Redirection を使い、短いURLへ自動転送する設定を行ってください。最後は、その短いURLをQRコードへ変換してチラシへ掲載します。なお、長いURLを直接QRコード化すると模様が細かくなり、小さく印刷した際にスマホで読み取れなくなる場合があるため注意が必要です。
チラシごとに分けたいURL設計の考え方
チラシごとにURLを分ける際は、Googleアナリティクスが識別するための文字ルールを最初に決めておく必要があります。基本は、媒体を表す Source を flyer、配布方法を表す Medium を posting で固定し、比較したい内容だけ Name 側で変更する流れです。
このルールを統一しておくと、あとからデータを整理しやすくなります。
| 比較したい施策 | チラシAの設計(Name) | チラシBの設計(Name) | 分かる内容 |
| 配布エリア別 | 202606_nagoya_east | 202606_nagoya_west | 地域ごとの反応差 |
|---|---|---|---|
| 配布月別 | 202606_sale | 202607_sale | 時期ごとの反響変化 |
| デザイン別 | 202606_designA | 202606_designB | キャッチコピーの差 |
仮に、名古屋東エリアだけアクセス数が多ければ、その地域へ配布量を増やす判断がしやすくなります。また、デザインAよりデザインBの反応が高ければ、次回以降のチラシ改善に活かせるでしょう。なお、パラメーター名は必ず半角小文字で統一し、スペースは使わずアンダーバーやハイフンで繋ぐようにしてください。

チラシ改善に活かすデータの見方と活用のポイント

リダイレクトURLを設置してチラシを配ったら、Googleアナリティクスで結果を確認してみましょう。ここで大切なのは、アクセス数を見て満足しない点です。数字を見る目的は、チラシのどこに問題があったのかを見つけ、次回の反響改善につなげるところにあります。
まず確認したい数字は、「アクセス数」と「コンバージョン数」の2つです。アクセス数はQRコードが読み取られた回数、コンバージョン数は問い合わせや予約につながった回数を指します。アクセス数が少ない場合は、チラシのキャッチコピーやQRコードの位置、サイズに問題がある可能性が高いでしょう。反対に、アクセスは多いのに成果へ結びつかない場合、チラシとホームページの内容にズレが起きているケースが考えられます。
例えば、チラシに限定特典を書いているのに、ホームページを開くと特典内容が見当たらなければ、読者は不安になって離脱しやすくなります。また、スマホの予約フォームが入力しづらいだけで、反響が大きく落ちる場合が少なくありません。数字を見る際は、単純なアクセス数だけではなく、読者がどこで離脱しているかまで考える必要があります。
名古屋エリアのチラシ事例から見る改善のヒント

リダイレクトURLを使うと、どの地域から反響が出ているのか確認しやすくなります。名古屋市内のパーソナルジムでは、同じチラシを千種区と緑区へ配布し、エリアごとにQRコードを分けて計測しました。千種区用には nagoya_chikusa、緑区用には nagoya_midori という別々のパラメーターを設定しています。
その結果、千種区はアクセス数と予約数が高かった一方で、緑区はほとんど反響がありませんでした。もしQRコードを分けずに配っていた場合、「全体で少し反応があった」という結果しか残らなかったでしょう。しかし今回は、地域ごとの反応差を数字ではっきり比較できたため、次回の配布エリアを見直す判断につながりました。
この事例から分かるのは、ポスティングは広く配れば成果が出るとは限らない点です。勘だけで配布を続けると、反応の薄い地域へ費用をかけ続ける場合があります。しかし、エリアごとにリダイレクトURLを分けるだけで、「どの地域が本当に反応しているのか」が数字で見えるようになります。無駄な印刷代や配布コストを減らすために、エリア別のURL設計は欠かせません。
まとめ:チラシを配る施策から改善できる施策へ

これまでのチラシ配布は、反響が出ても「なんとなく良かった」、反応が悪くても「タイミングが悪かった」で終わってしまう場面が少なくありませんでした。しかし、リダイレクトURLを活用すれば、どの地域・どのデザイン・どの配布方法が成果につながったのかを数字で確認できるようになります。
大切なのは、一度で完璧なチラシを作ろうとしすぎない点です。反応が悪かった時は、「なぜ成果につながらなかったのか」をデータから確認できれば、次回の改善につなげやすくなります。ポスティングは、配って終わりではなく、改善を繰り返しながら精度を高めていく広告手法と言えるでしょう。
ポスティングやチラシ配布を依頼する際は、「配るだけ」で終わらず、反響改善まで考えてくれる会社をみつけることが欠かせません。 株式会社ポスティングサービス では、日本全国はもちろん、離島エリアまで対応した配布サポートを行っています。チラシの反響を見える化しながら改善していきたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

