チラシに地図を載せているのに、思ったより来店が少ないと感じている方は多いのではないでしょうか。
実は、地図の見せ方ひとつで来店率が大きく変わります。分かりにくい地図は、興味を持った人を逃してしまう原因になるからです。場所が分からなければ、わざわざスマホで調べ直すより、別の店を選んでしまう心理が働きます。
この記事では、ついで来店を生む地図の作り方をまとめました。地図は単なる位置情報ではなく、来店を後押しする重要なツールです。正しい作り方を知れば、同じチラシでも反応が変わるでしょう。
来店されない地図の共通点

地図を載せているのに来店につながらない場合、原因は「見られていない」「読み取れない」のどちらかに偏っている場合が多いです。地図が小さく、線や文字が薄いと、目に止まりません。チラシを手に取った人が地図を探す前に読み飛ばしてしまいます。
次に多いのが、目印になる情報が足りないパターンです。道路と建物だけの地図だと、初めて行く人はどこを基準に見ればよいか分からず、途中で不安になります。駅やコンビニ、交差点など「知っている場所」が地図にないと、迷いやすい地図に見えてしまうでしょう。
さらに、距離感が伝わらないことが来店を遠ざける原因になります。徒歩何分なのか、車でどのくらいなのかが分からないと、「思ったより遠いかもしれない」と感じてしまい、後回しにされがちです。次の表では、来店につながりにくい地図と来店につながりやすい地図の違いを整理しました。
| 比較項目 | 来店されない地図 | 来店される地図 |
|---|---|---|
| サイズ | 小さくて見づらい | チラシの1/4以上を使用 |
| 目印 | 道路と建物のみ | コンビニ・銀行・駅など目印が豊富 |
| 距離表示 | 記載なし | 徒歩〇分・車で〇分を明記 |
| 視覚情報 | 文字のみ | 写真や目立つ色で強調 |
| 駐車場情報 | 不明確 | 位置・台数・料金を明記 |
この表から分かるように、来店される地図には明確な特徴があります。
なぜ地図で損をするのか
チラシの内容に興味を持ったのに場所がすぐに分からないと、その時点で気持ちが途切れてしまいます。来店するかどうかは「行ってみようかな」と思った瞬間の勢いが大きく、そこで迷いが出ると後回しにされがちです。
「あとで調べよう」と思っても、実際にスマホで検索し直す人は多くありません。わざわざ手間をかけるより、近くで分かりやすい店を選ぶほうが楽だからです。地図が分かりにくいだけで、選ばれる順番が下がってしまうことがあります。
さらに、地図の分かりやすさはチラシ全体の印象に影響します。案内が不親切に見えると「道に迷いそう」と感じさせてしまうでしょう。反対に、迷わず行ける工夫がある地図は、それだけで安心感につながります。

ついで来店を生む地図の3原則

ついで来店を狙う地図では、「ただ場所を示す」だけでは足りません。来店までの流れを想像しながら、地図の中で迷いを減らす工夫を入れていく点がポイントです。ここでは、反応につながりやすい地図に共通する3つの考え方を紹介します。
1つ目は、日常の動線にある施設を地図に入れる点です。スーパーやコンビニ、銀行、郵便局といった普段立ち寄る場所が載っていると、寄り道のイメージが浮かびやすくなります。2つ目は、所要時間を目安として書くことです。徒歩何分、車で何分といった情報があるだけで、距離感がつかみやすくなります。
3つ目は、目印を分かりやすく見せる点です。赤丸や矢印を使い、どこを見ればよいかがすぐ分かる地図にします。この3点が揃うと、行き方の不安が減り、来店のハードルを下げやすくなります。
動線上の施設で「ついで」を作る
スーパーやコンビニ、銀行、郵便局を地図に入れると、「ついでに寄れるかな?」という発想が生まれやすくなります。人は知らない場所だけを見るより、普段使う施設を基準にして距離感をつかむため、地図の理解が一気に早くなります。
例えば、「大型スーパーの近く」「駅前のコンビニの先」といった形で、行った経験のある場所が地図にあると寄り道のイメージが湧きます。
名古屋では、イオン・アピタ・バローといった大型スーパーが生活の中心になっている地域が多く、これらの施設を地図に入れると効果的です。生活の中で通るルートと店舗の位置関係が分かるだけで、来店への心理的なハードルは下がります。
所要時間で心理的距離を縮める
地図に所要時間を書いておくと、距離感が一気に伝わりやすくなります。「駅から徒歩5分」と数字が入るだけで、行けるかどうかの判断が早くなります。場所の説明が苦手な店舗ほど、所要時間の表記は助けになります。
徒歩だけでなく、車や自転車の時間を書けるなら併記したほうが親切です。来店手段は人によって違い、「車で3分」「自転車で7分」といった形で選択肢を示すと、読者は自分の状況に置き換えて考えやすくなります。
反対に、所要時間が書かれていない地図は「遠いかもしれない」という不安につながります。一般的には徒歩10分以内だと行きやすい印象を持たれやすく、15分を超える場合は車での時間を一緒に示しておくと安心感が出ます。所要時間の表示は、迷いを減らすための工夫の一つです。
具体的な地図の作り方

まずは、地図に入れたい情報を先に書き出しておくと作りやすくなります。あとから追加していくと情報が散らかりやすいため、駅や主要道路、目印になる施設、駐車場の情報を一度リストにしておくと整理しやすいです。
配置場所は、チラシの下部にまとめる形が分かりやすいでしょう。とくに右下あたりは、読み進めたあとに目が止まりやすい位置です。地図と一緒に連絡先や予約方法を置いておくと、見た流れで行動に移しやすくなります。
色づかいはシンプルにすると見やすいです。店舗の位置は赤や黄色など目立つ色で強調し、ランドマークは青や緑の落ち着いた色でそろえると地図全体が整理された印象になります。作成はGoogle マップをベースにし、CanvaやPowerPointで見やすく整える方法が扱いやすいです。
地図に入れるべき必須要素
まず入れておきたいのは、駅やバス停からのルートです。公共交通機関で来る人にとっては、ここが分かるかどうかで来店のしやすさが変わります。徒歩で来る場合でも「どこから入ればいいか」が見えると安心につながるでしょう。
目印として使いやすいのは、コンビニやよく知られているチェーン店です。周辺にある場合は、複数入れておくと場所を想像しやすくなります。銀行や郵便局、スーパー、ドラッグストアが日常的に使われる施設なので目印になりやすいでしょう。
車で来る人を想定するなら、交差点名や信号の有無を入れておくと親切です。駐車場がある場合は、位置だけでなく入口の方向、台数、料金の有無まで書いておくと迷いにくくなります。さらに、一方通行の注意点が分かると、初めて来る人が安心して向かえます。
地図を作る実践ステップ
地図は、Google マップをベースに作ると位置関係がずれにくく安心です。まずは目的の範囲を表示し、スクリーンショットを撮って素材として使います。あとはCanvaやPowerPointに貼り付けて、チラシ用に整えていく流れが取り組みやすいでしょう。
編集では「どこを見ればいいか」がすぐ分かる状態を作ります。目印になる施設は赤丸で囲み、自店は赤や黄色等の目立つ色で強調しましょう。星マークなどアイコンを使うと店舗位置が探しやすくなります。駅や主要施設からのルートは矢印で示し、初めて来る人が迷わないようにするのがおすすめです。
さらに分かりやすくしたい場合は、店舗外観や目印になる建物の写真を小さく入れる方法があります。現地で照らし合わせやすくなるため、迷いやすい場所では特に役立つでしょう。文字は小さすぎないようにし、14ポイント程度を目安に調整してください。地図のサイズはチラシ全体の4分の1前後を確保すると、読みやすさと情報量のバランスが取りやすくなります。
業種別・地図活用の成功事例

飲食店では、駐車場情報を丁寧に載せたことで来店につながりやすくなったケースがあります。駐車場の位置だけでなく、台数や料金の有無まで書いておくと、車で来る人が迷いにくくなるでしょう。「停められるか分からない」という不安が減るだけで、来店のハードルは下がります。
美容院では、駅からのルートを写真付きで案内し、新規の来店につなげた事例が見られました。文章や地図だけだと迷いやすい場所は、写真があると現地で照らし合わせやすくなります。特に、曲がるポイントや入口が分かりにくい場合は、写真の有無で印象が変わるでしょう。
整体院では、近くの病院や薬局との位置関係を地図に入れて、安心感につながった例があります。「病院の近く」という情報は、通いやすさの判断材料になりやすいからです。学習塾の場合は、学校からの距離や通学ルートが見えると、保護者がイメージしやすくなります。
地図で来店を後押しする

地図は、場所を示すだけでなく「行けそうかどうか」を判断する材料になります。ついで来店を増やしたい場合は、地図を見た瞬間に寄り道のイメージが湧く形に整える作業が大切です。普段通る場所や目印になる施設が入っているだけで、距離感がつかみやすくなります。
また、所要時間の記載や目印の強調があると、迷いにくさが伝わります。来店を迷わせる原因の多くは「場所が分からない」「遠そうに感じる」といった小さな不安です。地図を整えると、その不安を減らせるため、チラシ全体の作り直しをせずに改善できるケースがあります。
株式会社ポスティングサービスでは、チラシ制作の際に地図の作成についても対応しています。商圏の状況を踏まえた目印になる施設の選び方や、読みやすい配置の提案まで含めて進めることが可能です。地図が原因で来店につながっていないかもしれないと感じた場合は、お問い合わせからご相談ください。

