「チラシを作ったのに、経営者や店長から反応がない」と悩んでいる方はいませんか。リーダータイプの方には、一般的なアプローチでは届かないことも多いようです。
特にENTJ型と呼ばれる性格の人は、感情に訴えるより「成果が出そうかどうか」で判断します。経営者、店舗責任者、部長クラスなど、会社で決定権を持つ人の多くがこのタイプでしょう。
つまり、ENTJ型の考え方に合わせたチラシを作れば、今まで反応がなかった層から問い合わせが来るようになります。この記事では、ENTJ型リーダーの心を動かすチラシの作り方とコツを見ていきましょう。
ENTJ型を知る:行動原理と特徴

ENTJ型は、とにかく「目標達成」が大好きな性格です。何をするにも「結果はどうなるの?」「効率はいいの?」を最初に考えます。
会議においては「で、結論は?」と言いがちな、せっかちなタイプです。感情より数字や理屈を重要視して、物事を進めるスピードが速いのが特徴でしょう。
例えば名古屋のような商売熱心な地域では、こうした合理的で結果を重視する経営者がたくさんいます。「儲からない話には興味なし」「時間の無駄は嫌い」という考えが強く、チラシを見るとき、「自分にとって得になるかどうか」を瞬時に判断するのです。
目標志向と意思決定の速さ
ENTJ型の人は「ゴール」がないと動けません。「なんとなく良さそう」では興味を持たないでしょう。
必ず「これをやったらどんな結果になるのか」を知りたがります。さらに、判断が早いです。良いと思ったらすぐ決めるし、ダメだと思ったら即座に切り捨てるのです。
長々と説明されるのが苦手で、要点だけをサッと伝えてもらいたいと思っています。だからこそチラシは、最初の3秒で「これは自分に関係ありそう」と思わせなければ、そのまま捨てられてしまうでしょう。反対に、明確な目標や成果が見えれば、積極的に行動してくれる頼もしい存在でもあります。
ENTJ型が求める情報の質
このタイプの人が一番嫌いなのは「あいまいな表現」です。「お客様に大好評」「みんな喜んでいます」といった曖昧な言葉では全く心が動きません。
代わりに「3ヶ月で売上が20%アップしました」「100社中95社が継続利用中」のような具体的な数字があると、急に興味を持ち始めます。
また、「なぜそうなるのか」という理由が知りたい性格です。感情的な話より、論理的な説明を好むからです。時間は貴重だと考えているので、必要な情報だけを分かりやすくまとめてもらいたいと思っています。だらだらと長い説明は逆効果になってしまうでしょう。

ENTJ型リーダーに刺さるチラシの条件

では、実際にENTJ型の人が「これは良い!」と思うチラシには、どんな要素が必要でしょうか。まず大切なのは「結論を最初に書くこと」です。何の商品で、どんな効果があるのかを一番上に大きく書きましょう。
次に「具体的な数字」を入れる点です。売上アップの実績、利用者数、満足度など、データがあると信頼されやすくなります。そして「今すぐ行動すべき理由」が必要です。なぜ今なのか、なぜこの商品なのかを論理的に説明しましょう。
最後に「次に何をすればいいか」をハッキリ示すと、行動につなげられます。感情に訴える言葉より、事実と数字で勝負するのがコツです。
数字・実績・戦略性をどう盛り込むか
数字を使うときは、とにかく具体的にしましょう。「大幅改善」ではなく「30%改善」、「多数の実績」ではなく「200件の実績」と書きます。グラフや表があると、さらに説得力が増すでしょう。
実績を紹介するときは、同じような規模や業種の事例を選ぶと効果的です。「うちの会社で同じような結果が出そう」と思ってもらえるからです。
戦略性を見せるには、「現在の問題→解決策→期待される結果」の流れで説明しましょう。論理的な順序で情報を並べれば、ENTJ型の人が理解しやすくなります。投資した分がちゃんと回収できそうかなどが重要なポイントです。
業種別:ENTJ型に響く訴求例
業種 | ENTJ型への訴求ポイント | 具体的な表現例 |
---|---|---|
経営者向けサービス | 売上・効率・コスト削減 | 半年で業務時間40%短縮、年間人件費300万円削減 |
BtoB | 成果・投資回収・導入実績 | 導入企業の80%が1年以内に投資回収達成 |
コンサル | 専門性・成功事例・結果 | 支援した企業の平均売上成長率25%、倒産率0% |
塾・教室 | 合格実績・成績向上・将来性 | 志望校合格率90%、偏差値平均15ポイントアップ |
業種ごとに響くポイントは違いますが、どれも数字と結果を重視している点は共通しています。
伝え方で変わる反応:文章とデザインのコツ

ENTJ型の人に響く文章は「短くて分かりやすい」のが基本です。長い文章は読んでもらえません。1つの文は30文字以内にして、要点だけを伝えましょう。
見出しは「○○で売上アップ」のように、結果がパッと分かるものにします。デザインは派手さよりスッキリした見た目を心がけてください。色は3色程度に抑えて、大事な部分だけを目立たせます。
文字の大きさは、メリハリをつけて、重要な情報ほど大きく表示しましょう。余計な装飾は邪魔になるため、シンプルで読みやすいデザインが一番です。写真やイラストは、内容に関係ないものは使わない方が良いでしょう。
ゴールから逆算したストーリー設計
ENTJ型の人は「結論」を最初に知りたがります。そこで、チラシの一番上には「このサービスを使うとどうなるか」を書きましょう。
例えば「3ヶ月で新規顧客30%増加」のような具体的な結果です。その後で「なぜそうなるのか」「どんな方法を使うのか」を説明します。最後に「今すぐ始めるべき理由」で締めくくり、行動を促しましょう。
この順番で情報を並べると、忙しい経営者の方がサッと内容を理解できます。ダラダラした説明は逆効果なので、本当に必要な情報だけを選んで載せる工夫が大切です。読み手の時間を尊重する気持ちが伝われば、信頼してもらいやすくなります。
決断を後押しするデザイン要素
人の目線は、左上から右下に流れる傾向です。この流れを活用すると、チラシ全体の訴求力も高まるでしょう。一番上には成果や効果を配置し、中央には根拠となる数字を置いてください。下部には連絡先や申込方法を目立たせると、反応が増えていくかもしれません。なお、視線の動きや配置テクニックに関しては「視線誘導の8法則」という解説が参考になるでしょう。
数字は太字で大きく表示しましょう。連絡先や申込欄には赤やオレンジといった目立つ色を使ってみてください。余白をしっかりと取る作業が欠かせません。文字を詰め込みすぎると、かえって読みにくくなる傾向があります。
写真を使うなら、商品やサービスの効果が伝わる素材が望ましいです。装飾的な画像は邪魔になるケースが見られます。全体をスッキリまとめることで、信頼感の高いチラシに仕上がるでしょう。
チラシの届け方:ENTJ型リーダーに接点を作る配布戦略

せっかく良いチラシを作っても、相手に届かなければ意味がありません。ENTJ型の人は忙しいので、効率的に渡す方法を考える必要があります。
一番効果的なのは、経営者が集まる場所での配布です。商工会議所のセミナーや業界の勉強会などで直接手渡しできれば理想的でしょう。郵送する場合は、社長宛に送って、封筒に工夫を凝らしてください。「売上アップの秘訣」「コスト削減の新提案」など、中身が分かるキャッチコピーを書くと開封率が上がります。
知り合いからの紹介がある場合は、その信頼関係を活かした伝え方にしましょう。タイミングが重要で、朝一番や昼休み前後など、相手が集中しやすい時間を狙うのがポイントです。
まとめ:ENTJ型リーダーに響くチラシづくり

ENTJ型の人に響くチラシ作りで基本となるのは、感情ではなく「数字と論理」で攻めることです。具体的な成果を最初に示して、その根拠を分かりやすく説明しましょう。
デザインはシンプルに、文章は短く、そして相手の時間を大切にする姿勢が重要です。このやり方でチラシを作れば、今まで反応がなかった経営者や店長から問い合わせが来るようになるでしょう。結果として、売上アップや集客増加につながる可能性が高まります。
チラシ制作や配布でお困りの際は、ぜひ当社までご相談ください。様々なタイプの経営者に響くマーケティング支援をお手伝いさせていただきます。一緒に効果的なアプローチ方法を見つけていきましょう。