チラシを配布しているのに、なかなか思うような反応が得られず悩んだ経験はありませんか?もしかすると、その原因は「お客様の性格タイプ」を意識したアプローチができていないからかもしれません。
その中で、ESTP型と呼ばれる行動派の方は、チラシへの反応にちょっとした特徴があります。日本人では2.6%ほどと珍しいタイプですが、工夫しながらアプローチすると「こんなに手ごたえがあるんだ」と感じられることがあるでしょう。
この記事では、スピード感やインパクトを大切にするESTP型にしっかり届くチラシづくりのコツを、実例を交えながらご紹介します。
ESTP型ってどんなタイプ?

ESTP型は「起業家タイプ」と呼ばれ、行動力があって楽観的なのが特徴です。気になる悩みがあれば、細かく考える前に「まずやってみよう」と一歩踏み出すタイプであると言われています。
新しいお店や商品を気軽に試してみたくなりますし、変化がある環境のほうが楽しく感じられるようです。人との交流が得意で、ちょっとしたトラブルが起きた時、柔軟に対応できる力を持っています。
買い物をするときは、理屈より「自分で体験した感覚」を大事にしがちです。スピード感のある決断をすることが多く、退屈なものや刺激のない情報にはあまり興味を示さないでしょう。
行動力を刺激する伝え方
ESTP型の強みである行動力を引き出すには、瞬時に目を引くキーワードを上手に取り入れることが大切です。
長々とした説明より、短いフレーズのほうが印象に残りやすくなります。「本日限定特価」や「先着30名様」といった言葉は、思わず反応したくなるきっかけになりやすいものです。
また、ビフォーアフターの写真や変化の様子を載せると、自然と関心が高まります。理屈で説得するより、「自分も体験してみたい」と思えるような場面をイメージさせる工夫が、行動につながりやすいでしょう。スピード感を重視するタイプには、一瞬で伝わるシンプルな表現がより効果的です。

インパクトあるデザインが効果的

ESTP型の目を引くには、視覚的なインパクトを意識したいところです。行動派の性格ということで、刺激的なデザインや鮮やかな色使いが目に止まりやすくなります。特に赤やオレンジといった暖色系は、エネルギッシュな印象と相性が良いでしょう。
文字サイズに強弱をつけ、伝えたい部分だけをしっかり目立たせる工夫が大切です。情報が多すぎると関心が薄れてしまうため、シンプルで力強いフレーズを大胆にレイアウトすると効果的です。
背景は白や淡い色を使うと、伝えたい内容がしっかり浮き上がります。一瞬で興味を引くデザインに仕上げれば、集客の手ごたえが変わってくるでしょう。
動きを感じる仕掛け
動きのないデザインでは、ESTP型の興味を引きにくい傾向があります。というのも、四角く整った配置や、まっすぐ並んだ写真だけだと、印象が単調になりがちです。矢印や斜めのレイアウトを使って、紙面に流れやスピード感を持たせてみてください。
商品写真は、ただ正面から撮ったものより、実際に使っている様子や変化の途中を見せたほうが、想像がふくらみやすくなります。さらに、スピード感を強調する線や図形を加えると、より一層行動意欲を刺激できます。
また、QRコードは「今すぐ行動したい」と思ったときの導線として便利です。スマートフォンで簡単に読み取れる位置に配置すると、すぐアクセスしたい気持ちに応えられます。全体的に動きや勢いを意識したレイアウトにすると、ESTP型の反応を引き出しやすくなるでしょう。
今すぐを促す表現

ESTP型のように、すぐに行動したい方には「残りわずか」「お急ぎください」など、緊急性を感じる言葉が効果的です。数字を使って「あと5席」「先着10名様」「3日間だけ」といった具合に伝えると、迷っている時間がもったいなく感じるはずです。
ただ、実際より大げさに伝えたり、事実と違う内容を載せたりすると信頼を失いかねません。一度疑われてしまうと、なかなかまた選んでもらえなくなるものです。
数や期間に限りがある時だけ、そのポイントを素直にアピールしましょう。正直な案内を積み重ねていけば、お客様との信頼関係は少しずつ強くなっていきます。
行動につなげる具体例
「行動につなげたい」と思ったときは、すぐ試せる仕掛けを用意してみてください。一例として、割引クーポンが定番ですが、「無料お試し」や「ミニ体験レッスン」「サンプルプレゼント」等、実際に体験できる機会をつくると、ESTP型の人は興味を持ちやすくなるでしょう。
それから、チラシにQRコードを載せておくのがおすすめです。スマートフォンで読み取るだけで、すぐに予約や問い合わせができるので、「今やってみたい」という気持ちにすぐ応えられます。電話番号のほかに、LINEやメールといったいくつかの連絡先を載せておくと、「ちょっと聞いてみようかな」と思った瞬間を逃しません。
ESTP型に響くチラシ要素まとめ

さきほどご紹介したような「体験できる仕掛け」や「すぐに行動できる工夫」は、ESTP型の人に特に効果的です。
では実際、どんな言葉やデザインが、ESTP型の心を動かすのでしょうか。ここで、反応が高まりやすいチラシの要素を一覧でまとめてみます。
要素 | 効果的な内容 | 具体例 |
---|---|---|
言葉選び | 緊急性・限定感・体験訴求 | 今すぐ、先着、体験、今だけ、限定 |
デザイン | 視覚的インパクト重視 | 赤・オレンジ系、大胆レイアウト、メリハリある文字サイズ |
レイアウト | 動きを感じる配置 | 矢印、斜め配置、躍動感のある構成 |
行動誘導 | 即座の行動を促す | QRコード、複数の連絡手段、スピード対応 |
提案内容 | 体験重視の内容 | 無料お試し、ミニ体験レッスン、サンプル提供 |
写真・画像 | 変化や動きを表現 | 使用場面、ビフォーアフター、変化の様子 |
上記のような要素を意識してチラシを作ると、ESTP型の人に「これは試してみたい」「ちょっと気になる」と思ってもらいやすくなります。
ただし、実際に成果につなげるためには、配布後の反応をきちんと記録し、改善を繰り返すことが大切です。
すぐ試して改善!実践ステップ

では実際にチラシを配布した際、どのように反響を見極めて改善していくのが良いのでしょうか?チラシでしっかり効果を出したいときは、いきなり大量に配るより、まずは少ない枚数でテスト配布をしてみるのがおすすめです。
最初は500枚ほど配布して反応を記録し、1週間後に問い合わせや来店数を確認してみましょう。思うような反響がなければ、ESTP型向けのキャッチコピーや写真、色使いなどを一つずつ変えて、新しいデザインに挑戦してください。
再度同じくらいの枚数を配布して結果を比べていくと、どんな工夫が行動につながるかが見えてきます。良い反応があった内容は、ほかのキャンペーンや別のエリアで応用可能です。
なお、地域によってターゲットや反応は異なります。例えば、名古屋の場合、住宅地・オフィス街・学生の多いエリアなど、場所ごとに集客のポイントが変わるでしょう。こうした地域特性を意識してESTP型向けチラシの内容や配布エリアを工夫すると、より大きな集客効果が期待できます。
他タイプとのバランス調整
地域のお客様全体にアプローチするためには、ESTP型だけでなく、さまざまな性格タイプを意識したチラシづくりが大切です。慎重派には信頼性や詳しい情報を伝える工夫、分析型にはデータや根拠をしっかり盛り込むなど、ターゲットごとに伝え方を変えるのが効果につながります。
1枚のチラシですべてのタイプに対応するのは難しいため、商品やエリアによって訴求内容を調整したり、表面はインパクト重視、裏面は詳細説明という構成にするのが現実的です。
なお、MBTIではESTP型のほかに多様な性格タイプが存在し、それぞれ感じ方や反応は異なるといいます。タイプの特徴や考え方について詳しく知りたい場合は、MBTIのWikipedia解説を参考にしてください。こうした情報を活用すると、幅広いお客様に届くチラシを目指すことができます。
まとめ

ESTP型(起業家タイプ)に響くチラシ作成には、スピード感とインパクトが欠かせません。行動力を刺激する言葉や、目を引くデザイン、そして「今すぐ」を後押しする仕掛けを組み合わせると、より高い反響につなげることができます。ビフォーアフターや体験型の提案は効果的な要素です。
実際に配布して反応を見ながら改善を重ね、他タイプへの配慮を忘れずに取り入れていきましょう。ESTP型は日本人全体の約2.6%と少数派ですが、ポイントを押さえて働きかければしっかり結果が期待できます。
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