ポスティングを実施するに際して欠かせないことの一つに費用対効果の測定が挙げられます。今回のポスティングではどれだけの宣伝効果を求めるのか、そのためには業者にどれだけの料金を支払わなければならないのか。そういった点に関して、事前に相見積もりを取って比較検討することが大切になります。
業者の中には他よりも格安で料金を提示してくる場合があるかもしれませんが、そのような業者が本当に信頼できるかの判断材料となるのが配布報告書です。格安をうたう業者がなぜその価格で成立しているのかは、見積書だけでは分かりません。料金の仕組みについては「併配ポスティングが安い理由について解説」でも触れていますが、価格の背景を知ったうえで、実際の配布品質を確認する手段が配布報告書になります。
この記事では、投函情報の内容や格安ポスティング業者の配布報告書について、どこを見れば信頼できる業者を見分けられるのかという観点から詳しく解説します。
配布報告書はなぜ重要なのか
配布報告書は、依頼した枚数が本当に指定エリアへ届けられたかを確認する唯一の手がかりです。ポスティングは郵送や新聞折込と違い、配布の様子を依頼者が直接見ることができません。投函されたのか、途中で廃棄されたのか、依頼者側から確認する手段は報告書以外にほとんどないというのが実情です。
だからこそ、料金だけを見て業者を選ぶと、配布されたかどうかも分からないまま広告費だけが消えていくリスクがあります。実際に安さだけで選んだ結果、配布漏れや投函トラブルに発展した事例は少なくありません。このあたりは「安いポスティング業者は危険?よくあるクレームと失敗事例を紹介」でも紹介しているとおりです。
配布報告書の質を見れば、その業者が配布の中身をどれだけ管理できているかが分かります。料金の安さと報告の丁寧さは必ずしも反比例するわけではなく、両立している業者も存在します。問題は、その見分け方を知っているかどうかです。
一般的な配布報告書に書かれている内容
ポスティング業者は一般的に配布報告書を提出しています。配布報告書のフォーマットには業者共通の定型の書式は無く、その提出方法もメールやFAXだったり業者によって違っており、依頼者側の要望に沿った方法で提出されます。また報告の頻度については配布期間中は毎日報告する場合や週単位、ポスティングが完了した後など、業者ごとに異なります。
報告内容に共通していることは、配布日・配布担当者・配布地の住所・エリアごとの配布枚数などです。これら以外にも依頼者から受け取った預かり枚数・エリアごとに配布できなかった配布枚数・配布できなかった理由・チラシの残部数まで記載している業者も存在します。
さらにはGPSデータを利用することで配布担当者がいつ・どこにいて・どのように・どんなスピードで移動したかまで、その行動履歴が可視化されるように工夫している業者もあります。こういったGPSの導入で配布スタッフの意識が高まり、早く確実な配布につながるという効果もあります。
報告書に記載される内容は、言い換えれば「業者が何をどこまで管理しているか」の表れでもあります。ポスティングという手法そのものの特徴を踏まえて報告内容を見ると、何が過不足かが判断しやすくなります。この点は「ポスティングならではの特徴について紹介」も参考になります。
きちんと報告をしてくれる格安ポスティング会社の特徴
ここからは報告までしてくれる格安ポスティング会社の特徴についてご紹介します。格安だから信頼できない、というわけではなく、安さと丁寧な報告を両立している業者には共通点があります。
従業員に適切な賃金が支払われていること
当たり前のことではありますが、適切な賃金を従業員へ支払っている業者は配布スタッフの教育が行き届いており報告書の信頼度も高いです。そのため、もしも依頼した業者が報告書を提出しない場合には何らかの理由があるはずです。
例えば、格安で依頼を受けて利益を確保するため、人件費を削減して違法な賃金でスタッフを雇っているかもしれません。そのような会社ではベテランスタッフを継続して確保することが難しくなり、離職率も高くなります。
スタッフの離職率が高ければ新人に教育が行き届かず、安い給料なのでスタッフの仕事に対するモチベーションも上がりません。そのため、チラシを乱雑に投函することや、すでにチラシが詰められているポストへさらに詰め込んだり、費用をかけて作成した配布物がどこかに廃棄されている可能性もあります。このような業者の配布担当者から正確な報告を得ることは難しいでしょう。
見積り段階で人件費の内訳まで開示する業者は多くありませんが、極端に安い単価を提示された場合は、何を削ってその価格になっているのかを質問してみる価値があります。激安価格が成立する条件については「激安(1.1円~)でポスティングを依頼する5つの条件」で詳しく取り上げています。
報告書の記載事項が多いこと
報告書が届いた際、そこに記載された情報量が少ない場合は報告書作成の手間を省くことで利益を得ようとしているかもしれません。このような業者は丁寧な報告書が顧客満足に繋がるということを理解していないことになります。また報告書の内容が依頼者の希望するレベルに達していない場合や実績を反映していない、いいかげんな内容を記載している恐れもあります。
低レベルの報告や虚偽報告を避けるためだけでなく、次回のポスティングや広告戦略に役立てるためにも記載された情報量は多い方が良いでしょう。さらには、各項目について具体的かつ詳細な情報が記載されていれば、報告書の信頼度は高くなります。
例えば配布エリアについては何丁目など、より細かい部分まで記載しているか。そして複数の配布担当者で実施する場合は、何丁目が誰の担当するエリアだったのかなどといった情報もあると良いです。配布エリアの決め方自体についても、「格安でポスティングを行う際、地域はどう決めるのか?」で解説しているような考え方を知っておくと、報告書の内容が妥当かどうかを判断しやすくなります。
マンション・アパートなど集合住宅にポスティングした場合、建物の名前やその総戸数、配布した戸数や配布できなかった理由などが記載されていると次回のポスティングに活かせるでしょう。
また、先述したようにすでに満杯のポストに詰め込んだりすれば、チラシの受け取り手にとってはゴミの投棄と変わらず、クライアントに対する印象悪化やクレームに発展することもあります。『ポスティング禁止』といった張り紙をしている家には絶対に投函しないことも依頼者への信頼を確保するための基礎的な方法です。
報告のタイミングと方法が事前に明確であること
信頼できる業者は、契約前の段階で「いつ・どの方法で・何を報告するか」をはっきり示してくれます。配布完了後にまとめて一回だけ報告するのか、配布期間中に日次で報告するのか、依頼者の希望に応じて柔軟に対応できるかどうかも確認しておきたいポイントです。逆に、報告のタイミングを尋ねても曖昧な返事しか返ってこない業者は、報告体制そのものが整っていない可能性があります。
問い合わせの段階で過去の報告書のサンプルを見せてもらえるかどうかも、判断材料として有効です。実際にどのような報告書が届くのかを事前に確認できれば、契約後のミスマッチを防ぎやすくなります。
GPSなど客観的なデータを併用していること
配布担当者の自己申告だけに頼る報告書は、どうしても内容の精度に限界があります。一方でGPSなど客観的なデータを組み合わせて報告している業者は、配布ルートや滞在時間まで裏付けを取れるため、報告内容の信頼度が格段に高くなります。格安業者の中でもこうした仕組みを導入しているところは、価格以上に投資をしている証拠とも言えます。
報告書が無い・内容が薄い業者に依頼するリスク
報告書が提出されない、あるいは内容が極端に簡素な業者に依頼した場合、配布漏れや誤配布があっても依頼者側が気づく手段がありません。結果として、広告効果が出ない理由がポスティングの内容そのものにあるのか、配布が不十分だったのかを切り分けられなくなります。
報告書が形だけのものだと、次回の広告戦略に活かせるデータが何も残らないという点も見落とされがちな問題です。せっかく費用をかけてポスティングを行っても、どのエリアの反応が良かったのか、配布漏れがどこで発生したのかが分からなければ、同じ失敗を繰り返すことになりかねません。配布の質を高めながら投資対効果を上げる考え方については「安いだけのポスティングは卒業!配布漏れを防いでROIを最大化する戦略」で詳しく整理しています。
格安業者を選ぶときのチェックポイント
相見積もりを取る際は、料金だけでなく以下の点も合わせて確認することをおすすめします。
- 報告書のサンプルを事前に見せてもらえるか
- 報告の頻度と提出方法が依頼者の希望に合わせられるか
- 配布担当者の賃金体系や雇用形態について説明できるか
- GPSなど客観的なデータを使った報告があるか
- 配布できなかった枚数や理由まで記載されるか
これらを踏まえて業者を比較すると、単純な単価の比較では見えてこない品質差が浮かび上がってきます。評判の良い業者に共通する特徴については「評判が良いポスティング業者の特徴について紹介」も参考になります。また、配布物の種類によって料金の考え方も変わるため、「配布物ごとのポスティング料金についてご紹介!」で自社の配布物に合った相場感をつかんでおくと、見積もりの妥当性も判断しやすくなります。
まとめ
今回は報告までしてくれる格安ポスティング業者について紹介しました。料金と業務品質のどちらも優れた業者を見つけることは簡単ではないため、ぜひ今回ご紹介したポイントなどを参考に業者選びをしてはいかがでしょうか。
株式会社ポスティングサービスでは配布以外にも印刷やデザインといった業務も一社で行っています。ご依頼の際にはぜひ株式会社ポスティングサービスまでお問い合わせください。
